衣服の撮影のポイントは?

ショップのカタログでも、オークション用のレビュー写真でも
衣服の写真撮影は、商品の置き方から、照明まで、なかなか手強いもの。
どんなポイントをおさえていけば、商品写真として成り立つのでしょうか。

まずはどのように衣服をおいて撮影するかがポイントです。
トルソーのようにマネキンに着せるのも、かたちが保たれるので便利ですね。
またはハンガーに吊るす、そしてそのままテーブル上に置くという3選択くらいあるでしょう。どちらを選んでも、ここで大切なのは背景です。
トルソーに着せて撮影する場合は白、またはグレーの背景紙を設置し、撮影後背景を白抜きするとカタログらしいきれいな仕上がりになります。
大きめの背景紙がない場合は、シーツを用意して、トルソーの背景にします。
シーツ後方から弱めの照明機器を用意すると、逆光で衣服の縁取り部分が浮き上がり、編集の際に白抜きしやすくなります。

そしてテーブルにおいて撮影の場合は、衣類の大きさにもよりますが、例えばシャツやジャケットなどは肘部分を畳んだり、動きを見せることによって画像がまとまりやすくなります。広げたまま撮影するのではなく、畳むことによって立体感もでてきます。
さらにランジェリーや薄手の素材、また淡い色の生地などはライトボックス(トレス台)にのせて撮影すると、生地のマテリアル感がぐっと分かりやすくなります。
素材感を伝えるためにも、クローズアップして撮影するのはとても効果的です。

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劇的なウエディングドレスを。

今回は、多くの人がシャッターを押す機会が多いのにも関わらず、なかなかうまくとれない「ウエディングドレス」について見てみましょう。
結婚式では、誰でも一枚でもその記念すべき日を、そして主役である新郎新婦を撮りたいもの。さて、難しいのはウエディングドレスの「白」をどう撮影するか。

余談ですが、日本とヨーロッパ圏内でのウエディングフォトの違いはどこにあるか?日本人顧客の場合、とにかく露出高めの撮影を求められます。
ウエディングドレスの白を飛ばしても、とにかくオーバー気味を好む傾向があるんですね。一方、ウエディングドレスを決してレンタルしないヨーロッパでは、このドレスへのこだわりと、それに伴って金額もかかってます。それだけ重きを置いているので、ドレスのディテイルなども大切にしたいもの。オーバー気味にとってしまったらせっかくの細かなディテイル、マテリアル感が台無しです。

結局は撮影モードも好みの問題ですが、その新婦のウエディングドレスをどうきれいに撮影するかが大切ですね。コンパクトカメラでもなるべくISO設定は低めにしましょう。ISO100~400で通して撮影したいですね。一眼レフの場合、教会内など室内が白い場合は、フラッシュを天井にバウンスさせて反射によって得られる柔らかい光を利用するのもきれいな撮影につながります。

上級者テクニックとしては、ストロボのトランスミッターを使って、カメラの位置とクロス、または逆光の位置にストロボを事前に設置しておいて撮影すると
非常に自然で、且つドラマチックな照明が得られます。
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大胆なアングルで。

「おいしそう」な写真撮影のために、2つのキーワードを見てきました。
今回は、どの角度で撮影するか、アングルを考えてみましょう。

まず基本的には、実際にテーブルで食事をする目線、つまり45度から60度の角度がより自然とされています。
前回までの2つのキーワード「手前ボケ」「逆光」を活かしながら、この角度で撮影すると自然かつ、立体感のある料理が表現できるでしょう。

そして、さらに「おいしそう」な写真を得る、もうひとつのアングルがあります。
それは、より寄る。ということ。
簡単なことなのに、この撮影方法で迫力そして、料理の温度が伝わるような臨場感のある写真が撮れます。コンパクトカメラではマクロモードを使うのもひとつですし、
一眼レフの場合は、マクロレンズはもちろんOK! それ以外には広角レンズは遠近感のゆがみがでてしまうので避けたいですね。
この「寄り」の撮影はローアングルで撮るとさらに質感、食材の立体感がでます。
そして大胆な構図も「おいしそう」な料理に撮影するためには効果的です。
盛りつけられたお皿の一部だけ、お皿部分を大胆に切る、高さのある食材は真横から撮る、など切り口はいろいろ。
角度と構図を組み合わせながら、料理によってアングルを変えていくとバラエティーがでてきますね。
西洋料理の場合、新鮮な質感を見せるためにも、露出は高めに撮るのもひとつ。
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