IMPOSSIBLE フィルム

もう既に多くの方がご存知かと思いますが、最近頻繁にIMPOSSIBLEフィルムで撮影された作品が発表されているのを目にします。

IMPOSSIBLEフィルムとは2008年にポラロイド社がインスタントフィルムの製造を中止したその年に、そのアナログ写真の世界、文化を守りたいと有志が集まり、同じオランダのフィルム工場でつくられているものです。ただ、それまでのポラロイド社のフィルムと同じマテリアルが入手できないために、ポラロイド社のものとは全く違います。それは乳化剤だったり、遮光の関係や、温度、湿度に弱く退色するなどの性質があるものの、それを逆手に取って、個性的なインスタントフィルムを楽しむ撮影者に好まれ、愛用されています。

主なオフィスは、本社のオランダ、ウイーンオフィス、ニューヨークオフィス、そして東京オフィスがあります。
インスタントフィルムはもちろんそれを撮影するカメラ本体が必要ですが、サイト内ではオンラインショップがあり、インスタントフィルムもカメラも販売されています。
さらに、びっくりするのは、iPhoneで撮影したものをインスタントフィルムに焼き付けるというINSTANT LABを開発、販売。

温故知新、フィルムのあたたかさの懐古、いろいろなきっかけで楽しめ、いまのスタイルと融合しながらオリジナルの楽しみ方までできるインスタントフィルム。ますます人気は広がりそうです。

https://www.the-impossible-project.jp
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写真家とのワークショップ

IZU PHOTO MUSEUMはその名の通り、伊豆にある写真美術館です。
展示会のほか、ションポジウムやワークショップなど美術館で企画される催しも注目される美術館です。
そのIZU PHOTO MUSEUMにて、写真家を招いたワークショップが5月、6月、8月に開催されます。写真家はテリ・ワイフェンバック氏、長島有里枝氏、鈴木理策氏の三名。
残念ながらどちらも定員に達しているために申し込み受付は終了していますが、とても興味深いのでご紹介します。
テリ・ワイフェンバックさんは昨年は川内倫子さんとの展覧会で話題になったので耳新しい名前ではないでしょう。身近な自然をモチーフに幻想的な風景を写しているアメリカ人写真家。そしてガーリーフォト時代を築いた写真家の代表作家である長島有里枝さん。
そして8月は故郷の熊野の写真など桜や山、日常の風景をハッとするような美しい色で撮影する鈴木理策さん。
そんな面々の写真家とのワークショップ。それはすぐに定員オーバーになりますよね!
写真家それぞれ、テーマ、撮り方、視点が違うので、自分が撮りたい写真または撮っているスタイルに似た写真家のワークショップで得られることは大きいでしょう。また反対に、違うスタイルの写真家のワークショップに参加するのも開眼するものがありそうで刺激的です。
昨今はアーティスト、写真家などとのワークショップもいろいろな場所で開催されています。
アンテナをたてて、貴重な機会をお見逃しなく!
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注目の写真家

会田誠、山口晃、ジュングエンハツシバ等など、現代美術アーティストの作品を取り上げているMIZUMA ART GALLERY。
2月13日から始まる展示は、注目の新人写真家の宇佐美雅浩展です。
宇佐美雅浩さんは「Manda-la」というシリーズを未発表のまま20年以上も続けて、そのライフワークを20年の作品とともに撮影の際のドキュメンタリー記録も上映。

その名の通り仏教絵画の「曼荼羅」のように「Manda-la」シリーズは構図の真中に中心人物を配し、その周りに人やものを並べていくことから付けられたネーミングとのこと。
2011年の東日本大震災を機に、社会的なテーマをより取り入れた傾向になり、福島での撮影作品は、どきっとするようなアイロニーと「曼荼羅」ならぬ圧倒される構図に驚きます。

現在もシリーズは進行中で、ネット上にはこれまでの撮影に要した人材募集などの名残も見受けられるほど、土地とそこでの人々の協力と撮影規模が伺えるようです。

展示会は2月28日まで。
ギャラリーでの展示会は美術館の催しとは違い随分短いものです。初個展となる宇佐美雅浩展、お見逃しなく。

http://mizuma-art.co.jp
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『ドキュメンタリー映像』

写真家のホンマタカシさんが、北海道・知床半島の斜里町で行われているエゾシカ猟を6年前から取材して完成させた、ドキュメンタリー映画「最初にカケスがやってくる」。
個人的にたいへん興味深い映画ですが、今のところ上映未定だそうで。。。

知床の地で行なわれるエゾシカ猟の模様を収めた映像には、増え続ける野生のシカと高齢化する猟師の現状、猟の様子やシカの解体、流通の現場から人がシカ肉を食べるところまで全て盛り込まれています。
雪で覆われた冬の北の大地と厳しい自然の中で、したたかに生きる野生動物たちの姿も淡々と写し出されます。

ホンマタカシさんは、これまでも野生動物との共存をテーマに作品を発表してきていて、この作品は、2011年に開催された個展で発表された「trails」シリーズの続編。
作品はナレーションやテロップを一切入れない生の映像と音楽で構成され、神秘的な世界観を生み出しています。

「撮りたい」という欲望には色々あるんですね・・・。勉強になります。
ちなみにカケスとは鳥の種類で、エゾシカ猟の痕跡に血肉を求めて野生動物がやってくる、という趣旨。
「trails」の写真は見たことあって、心を揺さぶるものがあったので、映像としても是非見てみたい一作です。

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静電気をとって汚れをとる

パソコンでもカメラでも、電気系統の周りには静電気によって集まるホコリやチリなどによってできる汚れが目立ちますよね。
カメラ本体にもモニターにも、繊細な部分に傷をつけずにきれいに拭けるクロスとして、眼鏡拭きのクロスをお勧めしたことがあります。
最近ではさらに進化して、超極細繊維の表面に静電気を取り除く重合体(ポリマー)を形成させたクロスまで登場。
つまりは、拭くことによって静電気を取り除き、汚れを取るというのです。

たしかに乾燥しているこの季節、機材の掃除をしても、それによって生じた静電気がホコリを離さないということもありますね。
しかし静電気を除去しながら掃除ができるクロスでは拭き取り後の繊維の付着もないとのこと。
調べてみるといろいろなメーカーから「静電気除去」のクロスがでています。

家の中の掃除道具で「静電気を活かして」ホコリをとるというクロスを利用したバーを使ったことがありますが、静電気でクロスにホコリを付着させて汚れをとるというもので、なかなか重宝ものです。

それと反対に、静電気自体を除去するというクロス。
カメラやパソコンのみならず家電製品に囲まれている現代人としては是非試してみたいアイテムですね。
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犬派・猫派

子どもの写真を見ていて飽きないのと同じように、動物好きにはペットの写真を見ていて飽きない人も多いでしょう。中には子どもの写真ではなくペットの写真を持ち歩いている人もいますよね。

愛おしい存在だからこそ、写真におさめておきたくカメラを手にします。
だからこそ、子どもはもちろん、犬、猫の写真も撮っても撮っても限りがありません。
昔から動物写真は人気がありますが、最近殊に猫の写真集(本)の話題を耳にします。
猫好き、猫写真で知られている岩合光昭さんの「岩合光昭の世界ネコ歩き」から、歌手の坂本美雨さんの「ネコの吸い方」、作家の角田光代さんの「今日も一日きみを見てた」などなど。
坂本美雨さんはインスタグラムで毎日のように愛猫の写真をアップし、フォロワー数は7万件を超えています。同じく愛猫家の角田光代さんは愛猫「トト」をテーマにしたブログを持ち、それが一冊になって発行されたのが「今日も一日きみを見てた」です。既に重版を繰り返しているほどの盛況ぶり。

犬写真だって、以前ご紹介した一般の方がインスタグラムに投稿した写真が話題になって「ムーとたすく」という本が発売されたり、女優の石田ゆり子さんが愛犬の写真を撮ってレポートしたものコンテンツがエッセイ本として発売になったりしています。

ただ、犬の本はネコの本に比べると、愛犬にスポットライトをあてた一冊よりはしつけや犬種によっての違いを説いた本が多く見られるような気がします。
それも犬とネコとでは人間との関係のもちが方が違うからでしょうか。

犬派、猫派のみなさん、それぞれ触発されながら、さらに愛犬、愛猫の写真をどんどん撮りましょう!
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花火

刑部信人(おさかべのぶと)さんの写真集「花火」の発売と同時に、同名の写真展「花火」が4月11日から5月3日まで、京都のFOIL GALLERYで開催されます。

優美で刹那的な花火は人々を魅了し、これまでも幾多ものアーティストによって作品のモチーフにされてきました。もちろん写真家によっても被写体として花火の写真が撮影されています。
しかし、この刑部さんの「花火」はそれらのどれとも違う「花火」を見せてくれます。
まるでコンピューターグラフィックスのような模様、曲線、ニュアンス。「花火」という題名がなければ、被写体が花火だとは一見思えないような写真です。

「『花火』の作品は、宇宙へのあこがれを表現している」という刑部さんは、フィルム写真からデジタルカメラでの作品制作を始め、デジタルカメラゆえの高解像度で見たことがないものを撮影しようと花火を被写体に選んでいます。
デジタルカメラだからこそ撮影し、表現できる方法と被写体と言えるかもしれません。

写真集と一緒に味わいたい写真展です。
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ゴールデンウイークには写真展を

カレンダーを見ながらニコニコしてしまいそうなゴールデンウイーク突入!
業種や企業によってもちろん違いはあるでしょうが、有給などをつかってうまく組み合わせると長めの連休計画もできそうですよね。
しかし連休でなくても、海外旅行でなくても、有意義な過ごし方はたくさんあります。
そのひとつに、写真展を廻る。というのはいかがですか?
4月24日から5月6日まで荒木経惟写真展が表参道ヒルズで開催されています。
荒木氏ご自身も「今日も世界のどこかで自分の写真展が開かれている」とおっしゃったことがある程、確かに数多くの写真展が世界中で開催されますが、今回の「男-アラーキーの裸ノ顔-」では、雑誌「ダ・ヴィンチ」の巻頭連載企画で1997年から2014年までの17年間に撮影された各界の200人以上の「男」の写真の展示です。
デジタル時代だからこそ、見応えのある展示内容なのは、展示される207点の写真全てが手焼きのアナルグプリントということ。
連載当初から現在までもフィルム撮影にこだわり、連載撮影時ではアサヒペンタックスの6×7で撮影されたそうです。その一枚一枚手焼きされたプリントを一堂に見れるとは何とも贅沢です。
写真展をじっくり鑑賞、また普段から気になっている写真のギャラリーをはしごする、なんていう過ごし方も素敵ですね。
写真展を観に行こう、というデートのお誘いもなかなか新鮮です。
充実した楽しいゴールデンウイークを!
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自撮りアプリ

「selfie(自撮り)」という言葉が辞書に載るようになった現在、この自撮りブームのきっかけになったスマートフォンにて自撮りアプリがしのぐのは時の流れでしょう。
そのなかでもダントツの人気を誇るのが「BeautyPlus」という自撮りアプリ。

「美顔」を作り出すためのこの自撮りアプリは、プリクラの定番でもある目を大きくする加工はもちろん、美白から小顔加工まで自由自在。
ちょっとしたグラビアアイドル並みのかわいさ、美しさの「自撮り」が出来上がり。

さらにこのアプリは美顔のみでなく、自動「足長」加工まで網羅。
クリックひとつであら不思議、自然な美しさのスラリとした美脚に編集。

噂が噂を呼んで人気自撮りアプリのトップとなったこのアプリ、開発元は中国企業で、このほかにもアジア圏の需要を見越したアプリで勢いを増しています。
韓国や中国でも美白、小顔、スレンダーな女性は今や典型的なアジア美女のアイコン的シンボルですからね。
キレイに撮りたい気持ちは世界共通。まだまだ自撮りブーム続きそうです。
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