三脚で撮影範囲を広げる

一般に写真撮影の際に三脚を使用するのは、「手ぶれ防止」が理由の一番として考えられるでしょう。もちろんその通りなのですが、撮影したい、または撮影に必要な条件の下でシャッターを切る際に不可欠となるのが三脚です。
例えば以下のように環境、条件が必然的に三脚が関係してきます。
・F値を絞り、被写界深度を深く撮影する場合、シャッタースピードが遅くなる
・夜景をはじめ、暗い環境では長時間露光からスローシャッタースピードが必要になる
・パノラマ写真のように水平線上で連続撮影する際

以上のように撮影をしながら撮りたい条件を満たしていくと、やはり三脚が必要になるとうこともよくあります。3点目のパノラマ写真撮影のような場合や同じように水平線上をキープして一点の被写体を追いかける場合にも三脚が必要になりますね。
意外に盲点なのが反射や濃度調整するためのフィルターを使用すると露出倍数の関係でシャッタースピードが遅くなることがあります。こういう場合にもはやり三脚が必須です。

カメラボディー、レンズと一緒に三脚も常に持ち歩くようにしていると、撮影機材のセットになります。撮影の守備範囲、表現範囲を広げるためにも是非三脚を多用してみましょう。

新宿の撮影機材専門店

青空の「青い」冬

太陽光は時間帯によって色が変わることをこちらでも何度かお話ししました。
ホワイトバランスを考える際によく見かける色のグラデーション図を思い浮かべてください。
色温度が低いと赤みが増して、色温度が高くなると青みが増す。そして中間の蛍光灯や晴天時の太陽部分が白みが増すといった図ですね。
これに比例するのが時間帯によって色の変化がある太陽光。
なぜならば朝方の波状が短い光は青みが増して、夕方の波長が長い光が赤みを増すからです。
これを理解すると、ホワイトバランスの設定にも役立ちますし、何よりもどの程度の色味で空を撮影したいかという準備にも役立ちます。

さて太陽光からの色味は時間帯だけでなく、季節や環境によっても微妙な変化が見られます。
空気が澄んでいると空の青さは濃くなります。つまり湿度の低い冬は青空が美しいのはそのためです。さらに標高の高い山などでも空気が乾燥しているため空の青色が増します。
季節柄によって表れる冬の「青い空」を試してみてはいかがでしょうか。

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TIFF

TIFFとはMicrosoftと現在のAdobeによって開発された画像データのファイル形式で、Tagged Image File Formatの略です。記録形式が豊富なために互換性を持たない記録形式も含まれてファイルが開かないという以前は言われたこともありますが、現在の編集ソフトではほとんど対応し、Photoshopを使用する際などには全く問題がありません。jpegやrawといったフォーマットに比べて聞き慣れないのはこの点でメジャーではないからかもしれません。
TIFFのすばらしい点は、CMYKモードをサポートしているためフルカラー印刷の際にインクの色を有効に反映できるということです。さらにjpegと違い、繰り返し編集していても色の劣化が損なわれないということです。
もともとフィルム、ネガからスキャナーされた画像フォーマットとして主に使用され、データ化した画像を編集を経て紙媒体のプリントとして完成させる目的としてはよく使われます。
そのため電子出版(DTP=Desk Top Publishing)においてもTIFF形式が用いられることが多いそうです。
例えば、デジタルカメラで撮影したrawの画質を編集、保存をする際にその過程や用途を考慮してどのフォーマットが適切か選択されるといいでしょう。
jpegとTIFFどちらも保存して、拡大しながら画質を比べてみるのもいいかもしれませんね。

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一緒に共有 こども写真

前回、バラエティ豊かな写真コースや講座のお話をしましたが、入り口はそれぞれでも、同じように写真の世界に夢中になるということはよく聞きます。
例えば友人のフォトグラファーは写真を学ぶきっかけは、子供の頃に祖父がカメラをプレゼントしてくれたからだそうです。幼少からの思い出でフォトグラファーになるきっかけを得ている人は意外に結構いますね。
これを考えると、例えばお子さまの写真撮影で修練されている方などには、いいアイデアになるのではないでしょうか。つまりお子さまにカメラをプレゼントする。カメラといってもそれは使い捨てカメラでもいいですし、もう使わない昔のコンパクトカメラでもいいでしょう。とにかく「写真を撮る」という面白さを伝えられたらいいのです。なかなかカメラをみてくれない、カメラを向けると自然の表情が撮れないといったお悩みがありますが、写真を撮影する楽しみを共有することによって、一緒に撮影し合うというのはいかがでしょう?

親が子どもを撮影し、子どももまた親を撮る。そんなやり取りをしたら自然にカメラ、そして写真へ興味が湧くと同時にカメラが日常のものになることによって警戒心のようなものがなくなります。
共有し合うと、これまでにない表情が撮影できるかもしれません!

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コースいろいろ

日本でも写真のコースや講座って結構いろいろバリエーション豊かにありますよね。
本格的な写真学としての学校だけではなく、まさに写真入門者のための基礎講座から、フィルム写真、デジタル写真によって様々な写真講座が開かれています。
先日目にした写真講座は、旅行の一環としてもうけられているもので、アテンドするのが乗務員さんなどではなくプロのカメラマンが同行し、旅行をしながら写真を学ぶといったもの。

ヨーロッパでももちろん写真講座、コースは様々で日本と同じように様々で、そして大学では芸術学科の一部として写真コースが組み込まれていることも多くあります。
写真学科として3年間のカリキュラムがぎっしりくまれているコースもあれば、現在のニーズに合わせたPhotoshopコースや、デジタルフォト処理専門のコースなどもあります。
また舞台写真専門のコースから、ポートレート(人物写真撮影)専門のコースなどカテゴリーに特化したコースもあり、すでにどの部分を習得したいのか、スペシャライズしたいのかとわかっている人には入りやすいのかもしれません。
おもしろいことに、クリスマスや記念のプレゼントとして写真短期コースを提供する学校もあります。確かにマッサージやスポーツ体験などがプレゼントとして存在するならば、写真コースも成立するかもしれません。思いがけないきっかけで写真が身近になるチャンスでもあるかもしれません。

写真が好きだ、撮影するのが楽しい、といった気軽な動機からでも写真コースを通して自分の新たな一面を発見することもあります。身近にある写真講座、コースに参加してみるのも興味深いものですよ。

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大きな被写体撮影

衣類やモデルの全身写真を撮影する際には小さな光源では照明が網羅できません。
被写体の大きさにあった、大きめのソフトボックスが必要になるでしょう。
大きな被写体に対して、むらなく自然な照明をつくるには、少なくとも直径80cm程度のソフトボックスがおすすめです。

①小さな光源面の照明器具と、②直径80cmc-90cm程度の大きなソフトボックスで撮影した場合の違いは、②では被写体全体を照らすことのできるのでコントラストが少なく、背景の影が自然にあらわれます。人物撮影はもちろん、衣類などのディテールが重要な撮影にも効果大です。

大きな光源面をさらに有効活用するために、レフ板を利用することもお忘れなく。
放たれる光を無駄なくキャッチして、被写体に補助光をつくりましょう。レフ板を使うのと使わないとでは随分な差が出ます。この際のレフ板もできるだけ大きなレフ板を使用したいですね。

一般的に軽量なソフトボックスでも大きくなれば当然それだけ重量も増します。
ライトスタンドの脚の設置から、ソフトボックスの装着部分の確実に安定するように、いつもよりさらに注意しましょう。

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LED照明のススメ

消費電力少なくて、寿命が長いというメリットを持つLED照明。
数年前までは発光部面がさほど広くなく、補助照明として主に使われていたかもしれません。
商品を直接照らすメインライトとしてではなく、サブライトとしての役割ですね。
LED照明のさらにメリットとしては紫外線や熱射線が出ないため、直接商品を照らしても熱をほとんど生じないということから、長い撮影時間の間にも商品を傷めるといったことも避けられます。
この点もLED照明が広く普及した要因になったといっていいでしょう。

商品が食品や生ものといった熱で変化が出るものだけでなく、ポートレート撮影でモデルへの照明による温度変化もありません。そのためメイクのやり直しといった心配も少なくなりました。

これだけ利点があるLED照明、先ほども触れましたが、以前は持ち運びに便利な小型タイプが主流でした。しかし今日、メインライトとしてLED照明を有効に活用できる大型タイプもあります。
ライトスタンドに設置して組み合わせの多灯照明も可能です。
照明機材をお考えの方は、是非お試しを。

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ネット商品、オークション出品写真

商品写真やオークションへの出品写真は、商品の説明以上に写真が購買意欲を左右するといっていいほど訴求性が高いので、その存在は大切です。
そのため写真撮影の準備、構図、照明などの配慮がかかせません。
そして写真撮影と同じように重要なことは、「見せ方」です。
キレイな画質の高い写真を載せようとしても、サイトによっては画像サイズに制限がある場合があります。
たとえ画像をズーム、拡大できるようなシステムでも画質が低いものでは拡大するとかえって、実際の商品よりも劣って見えたり、印象としてはアピールできないでしょう。
そこで商品の全体写真や、あらゆる必要な角度、アングル、側面からの写真に加え、アピールすべき部分、購入者が気になるであろう部分の拡大写真を載せておくといいでしょう。
はじめから撮影時に拡大部分をそのまま撮影してもいいでしょうし、高画質で撮影した画像をトリミングした加工でもいいでしょう。
こちらがアピールしたい部分と、消費者が求めている部分が同じであれば、商品写真であれオークション写真であれ、写真の役割が達成されるというものです。

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眩しい雪

実質的な生活には厄介でも、やはり降ってみると撮ってみたくなるのが「雪」ですよね。
真っ白な眩しい雪を表現したくて写真撮影しても、オートモードで撮影すると白というよりは青みを帯びた白に写ってしまうことがよくあります。これは日中太陽光に雪の白色が反射し、色温度を高く設定してしまうからです。色温度は高くなると青みが強くなり、低くなると赤みが強くなります。
そこでキレイな眩しい白色を写すためには色温度の設定、ホワイトバランスの調整が大切なポイントです。

また他の方法としては露出補正です。
オート撮影では白い雪が反射して、明るすぎるために明るさを押さえて少し暗めに撮ろうとします。そうするとせっかくの白がグレーがかってしまいます。そこでマニュアルで露出補正をしましょう。
露出を挙げてプラスに設定すると眩しい白がキレイに出てきます。
ただあまりに露出をあげると白飛びの原因にもなります。眩しい白と白飛びになる中間点を見極めて調整してみましょう。

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スポット露出計

写真撮影において露出はベーシック且つとても重要な押さえどころのため、何度も露出についてお話ししてきましたが、みなさんは露出計を使われていますか?
信頼できるカメラ内蔵の露出計で網羅してしまえばことは足りますが、撮影によっては緻密に被写体の側面それぞれの露出をはかって撮影しなければならないこともあります。
カメラ内蔵の露出計はトータルを打ち出すため、撮影する際にどの部分を強調したいのか、どのくらいのバランスで撮影したいのかということで、細かな露出か必要な場合があります。
そこで活躍するのがスポット露出計(デジタルスポットメーター)。
名前はあまり聞いたことがない方でも、狙いを定めて一部だけ露出を測定している光景を見たことはあるかもしれません。それがスポット露出計です。
のぞきながら露出をはかりたいピンポイントを測光できるのです。
光を直接受ける部分や影の部分、そして中間部分それぞれ別々にはかることができるので、コントラストの中和をはかるのも便利ですし、いわゆる白飛びなどを防ぐのにも役立ちます。

メーカーにもよりますが、価格が高めなのですが、細部にこだわった撮影の際にはお役立ちアイテムです。

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