女性をきれいに撮るテクニックと言えば、ずばり『バウンス発光』です。

“女性をきれいに撮れる!!”それは夢ではなく、ストロボを上手に使えば誰にでも撮れますよ。女性モデルにレフ版をあて、そのレフ版に向けてストロボを発光させるだけです。レブ版ではなく、壁や天井に向けて発光させてもOK。このように、いったん光を反射させてから被写体に照射させることをバウンス発光と呼びます。具体的な進め方ですが、まず被写体に対するカメラマンの位置を決めます。次にバウンスさせたい方向を決めます。その位置に壁や天井をもってこれればいいですが、何もない場合には三脚等にレフ版を立てかけてください。被写体の背景が原色の赤や青のように強い色だったりすると、その色をかぶってしまうので注意してくださいね。普通にポートレートを撮るのであれば、なるべく白っぽい背景でいいと思います。逆に、女性モデルに少し陰影をつけて印象づけたい場合には、光源とモデルを結ぶ延長線上に黒い壁や背景紙等を設置する方法もあります。最後に、ストロボの照射距離が長くなることを考慮して露出補正をお願いします。余談ですが、バウンス発光のテクニックは、女性だけでなく商品撮影にも適応できます。美しく写すことができます。カメラの世界は光と影のファンタジア。積み重ねた経験によって光を自在にコントロールできるようになり、どんな撮影にも対応できるようになります。ストロボ機材はこちら

美しくて、最適な色を!

スタジオ撮影で撮影開始前のホワイトバランスは
その後の編集まで影響するので、しっかり設定したいですね。
同じ室内でも時間によって、また照明によっても変わり、さらに被写体の色によってもかなり変わってきます。
複雑なライティングでも、そして難しい環境での撮影でもホワイトバランスがしっかりと適切に設定してあれば、撮影も、編集もスムーズになるはず。

さて、このホワイトバランス設定。
コンパクトカメラから、一眼レフまでモデル、メーカーによっても違いますが、
基本的には白い紙をレンズにかざして、ホワイトバランス情報を得て、撮影シーンによってリセットしていきます。

しかしこれがまた、すんなりいかないこともしばしば。
光源が多数の場合であったり、色反射がある場合などなかなかうまくいきません。

そんな時、とっても便利なのがホワイトバランスセッター、なるもの。
これまたメーカーによっていろいろありますが、たいていシンプル機能!
レンズ前にワンタッチで装着し、露出設定と同じ手順で設定。
シンプル手順、シンプル機能ながらこれが写真撮影にはしっかり効果発揮!
カメラバックに忍ばせておく価値あり!

そして、さらにカラーチャートを被写体の位置において、撮影前に撮っておくと
撮影後の編集作業に、正しいニュートラルグレーが得られます。
ちょっとした手間で美しくて最適な色を再現したいですね!
適正露出

ソフトボックスの大きさ比べ

ライトバンクともいう、通常四角形ピラミッド型で、表面にディフュザーがある写真やビデオ撮影専用の照明器具がソフトボックスですね。
スタジオ撮影には欠かせないアイテムのひとつですが、このソフトボックス、初めて揃えようとする方には大きさが悩みの種。
40cm×40cmのものから被写体にあわせた大型判まで大きさは様々。
さて、照明機材を選ぶ際にはどの大きさを考慮したらいいのでしょう。
それはもちろん被写体のサイズにもよりますね。
常にアクセサリーや小物などの物取りの場合と、靴から鞄、そしてモデルを使った撮影まである場合とでは違ってきます。
マクロレンズなどでの「より」撮影がほとんどな場合は、手頃な小さめなソフトボックスでもいいでしょう。同じように、小物からモデルの等身大撮影や、家具やソファなどまでといった場合は、比例して大きめのソフトボックスが必要になります。

ひとついえることは、「大は小を兼ねる」ではないですが、ソフトボックスのサイズが大きいほどキャパシティの問題からも、臨機応変に使い分けができて便利です。
それは、商品撮影の場合の照明は、明るさの強さ、つまり光量よりも照明の大きさ、つまりは発光面積が重要だからです。光源に対して発光面積が大きければ大きいほど明るく感じ、さらに同じ光源に対して面積が大きくなると、光はその分柔らかくなり、写真撮影の照明としては理想的な光になります。
このように考えると、まず大きめのソフトボックスを揃え、被写体に対してのどのくらいの発光量が必要かを考えながら撮影していく方がスムーズかもしれませんね。
ソフトボックス

事務所が撮影スタジオに早変わり。

ファッション関連の商品撮影をするとき、皆さんはどうやって撮っていますか。モデルさんをお願いする場合もあれば、マネキンやトルソーに着せる場合、床置きの場合と、だいたい3パターンのシチュエーションがあると思います。今回は、モデルさんまたはトルソーでの撮影を想定して、お話を進めたいと思います。まず立つ位置を決めます。大切なのはモデルやトルソーを、背景紙もしくは背景となる壁から離すこと。被写体の写り方にはほとんど差はありませんが、問題は背景にできる影。これがくせ者。背景の紙や壁近くに位置すると、非常に気になる影ができてしまい、見苦しくなります。それを、背景から1m程離すだけで影がなくなります。たったこれだけの注意で、まったく印象が違って見えますよ。ちなみに、被写体が小さな場合も同じです。『対象商品は背景から離し、影が見えない位置で撮影する』という基本的なセッティングを忘れないようにしましょう。また、トルソーに着せて首から膝まで入れると高さもかなりになります。被写体が大きいのに小さなライトを使うと、明るいところと暗いところとが極端になり、陰影のきつい写真になってしまいますので注意ください。洋服の撮影が多い場合は、ぜひ、大きな面を持つ照明をご用意ください。● 明るさのバランスを整えやすい。● 衣類のシワも目立たなくなる。● 素材感を伝える細部まで光がとどくため、ディテールが良くわかる。といったメリットがあります。使いたい時にさっとセットでき、事務所が簡易スタジオに早変わりできるスグレモノです。しかも女性が肩で担げるコンパクト収納で置き場所もとりませんよ。モデル撮影の照明はこちらです

ネットユーザーの3秒ルール!?

ショッピングに慣れているネットユーザーは、最初の3秒で見ているページに興味が持てなければ去って行くという統計データーがあります。ということは、いかにビジュアル訴求が大事であるかです。ユーザーが3秒で判断するのは、商品説明の写真に他なりません。写真を気に入ってくれたら、やっと商品の説明文を読んでくれます。【戻る】のボタンで別のページに行かれないよう、3秒で心をひきつける写真撮影を心がけるようにしましょう。では質問です。目に止まる売れる写真をどうやって用意しますか。選択肢は2つです。プロのカメラマンに撮影をお願いするか、自らがプロカメラマンもどきとして撮影するか。実際に多いのは、自らが撮影に携わることです。しかし、何の準備もなく、何の工夫もなく、ただ安易に商品を羅列しているサイトも少なくありません。はっきり言って、無謀です。悲しいです。残念です。僕は落ち込み、考え抜きました。そしてひらめきました。悩みを解決するには、正しい知識を伝えることなんだと。皆さんは予算が無いわけじゃないんです。今、何が必要かが分からないだけなんです。具体的にどの商品がいいのか分からず困っているんです。「素人でも扱いやすい機材があるなら、教えてくれ〜」と言うのが、本当の声なんじゃないかと。困っている方は、とにかくお電話ください。03-5333-3231(9:00〜19:00土日祝営業)商品別、目的別、カメラの種類別など、様々な撮影方法を提案させていただいています。3秒ルールに勝てる写真を、一緒につくっていきましょう。商品撮影は照明で決まる

写真の上手さは照明に尽きる!!

写真との密接度が一番深いのは光です。その強さや方向によって、撮った写真のイメージは大きく変わります。自然光の入りにくい室内撮影では、光を操れる者が写真を制すると言っても過言ではありません。初めて照明器具を買う場合に備え、幾つかのポイントをお話しておきましょう。光には色温度というものがあります。例えば、蛍光灯や白熱灯、太陽の光、車のヘッドライトetc。これらの光を比べると、暖かみのある色、青白い色と、種類によって感じる色が違います。人の目は太陽の下でも蛍光灯の下でも、白い色を白と認識できるけれど、カメラのセンサーは被写体が反射する光をとらえるため、あたる光の影響をそのまま受けてしまいます。色温度が高いと、写真は青っぽくなります。低い時はオレンジ色に傾きます。2番目のポイントは、白黒の被写体について。白い被写体は光を反射するので、明るく飛びがちになります。そのため絞りを暗く設定します。逆に黒の被写体は光を吸収するので絞りを開放気味にして明るく写します。この正反対の性質を持つ2つの被写体を、同時に撮るときには重要なコツがあります。光を吸収する黒色の被写体は照明の光に近い位置に置き、白色の被写体は照明から遠い位置に置く事です。これで白飛びを押さえることが出来ます。3番目は、照明で季節感を出す技術です。夏の強い日差しを表現したい時は、近くから強くライトをあてたりストロボをたくのも効果的。影がはっきりと濃くなって、夏を感じる写真になります。逆にトレシングペーパーをかぶせて光をディフューズさせると、春のやわらかなポカポカした感じを表現できます。照明は実に奥深い!撮影機材の販売はこちら

被写体の表情は百面相。

商品撮影で悩むのは、被写体の良さをどうやって見せるかです。特徴を一枚の写真で表現するのは、細心の配慮が必要なのです。カメラを構える位置は低い方がいいのか、高い位置からの方がいいのか。角度は正面か、右斜めか。カクハン写真の場合、被写体の背景色はどんな色がいいのか。悩みはじめるとキリがなくなるのが写真の恐さ。そんな時にはカメラを一旦置いて、被写体をじっくり観察して特徴を整理しましょう。色は普通?個性的?。個性的な色なら、回りに余計な色彩は御法度ですよね。逆に普通の色なら、背景紙にこだわって演出するのも楽しい写真になります。形状はどうでしょうか。正面、右、左、後ろ、どの角度から見るのが一番美しいと思われるか、実際に動かして確認してみましょう。商品全体の形がわかりやすく、一番しっくりくる撮影位置というのが必ずありますので探してみてください。商品によっては後ろや真横の写真、素材がわかる部分拡大写真を用意しておくのも親切です。注意する点は商品を正確に写すこと。広角で撮ってデフォルメしないように気をつけましょう。特に実物を手にできないインターネット販売では、写真と商品に大きな違いがあるとクレームになってしまいます。ただし、イメージを強調する目的の場合は、広角で思い切って近づいて“迫力感”や“ボリューム感”をより印象深く見せることも必要です。TPOを考えながら表情を切り撮ることができたら、もうプロ級のテクニシャンですよ。ハイスペックストロボ

気持ちいい写真と、気持ち悪い写真。 何がNGなの?

ピンぼけや手ブレを克服したら、次はワンランク上の撮影を心掛けましょう。特別な技術はいりませんよ。ちょっとした注意を守るだけで、ばっちりマスターできます。
では、気持ちいい写真って、どんな写真でしょう。答えは、“傾いていない写真”です。ショッピングサイトを見ていて、「なんか変な感じのする写真だなぁ」と感じることありませんか。違和感をおぼえる写真をよーく見ると、傾いている事が多いです。意外と気付かない盲点が、この傾きなんですね。わずかな傾きでも、水平でない写真は落ち着きがなく不安定な印象を与えてしまいます。ではどうやったら水平と垂直を合わせることができるのか。手っ取り早い方法は、「水準器」をカメラ上部の平らな所に設置すること。100円ショップにも売られているので、とっても手軽です。カメラに水平垂直を確認できるグリッド機能が搭載されている場合は、被写体がまっすぐになるようグリッドに合わせてください。水準器もグリッド機能も無い場合は、三脚に固定したカメラから1メートルぐらい後ろにさがり、被写体とカメラの水平を確認します。普段のスナッブ撮影の時にも、この水平を保つ心掛けは活きてきますよ。例えば柱が入る構図で友達を撮る場合、この柱がまっすぐ垂直線になっていると、とってもすっきりといい写真になります。でも、柱が斜めになってしまうと、それだけで気持ち悪くなります。写真の基本は、水平垂直ですよ。
撮影機材総合カタログ

生鮮食品のシズル感

例えば魚介類や果物など、「獲れたてですよ!!」とキッチフレーズがあっても、隣の写真が暗くどんよりしていたんじゃ、誰も見向きもしてくれませんよね。新鮮さ!、活きの良さ!を表現するポイントは、露出補正で明るめに撮ることです。そのひと手間で、ぐーんと新鮮に見せることができます。また、みずみずしさを演出するため、霧吹きで水滴をつけることもプロがよくやるテクニックです。この時、ちょっとつけ過ぎたなーと思ったら、綿棒の出番。細かな所の余計な水分や汚れをさっと取り除くことができます。余談ですが、綿棒を機材バッグの中に忍ばせておくと重宝ですよ。水滴だけじゃなく、もっと新鮮に見せたい場合には、アクリル素材でできたイミテーションの氷が活躍します。魚介類の回りにこの氷をばらまいて、鮮やかな緑の笹の葉なんかをアレンジして見せたら、もうバッチリOKですよ。果物なら切り口のみずみずしさを見せることも効果大ですよね。果物も霧吹きで水滴をつけておきましょう。その水滴にライトの光りが反射して、とっても華やかな感じになります。『生鮮食品は明るめの露出と水滴のキラキラ感で美味しく見せる!!』でした。料理写真撮影はこちらの照明で

光と影のマジック。

サプリメントやコーヒー豆のように、素材そのものが小さな場合のお話です。小さな物をお皿やアクリル板などに無作為に並べて、それを普通に撮っても、その素材の色の固まりにしか見えないのが現状です。解決策の一つ目は、目に見える大きさの倍以上、思い切ってアップで撮る方法をおすすめします。細かな部分や表情をしっかり見せるのがコツ。そうでないと、何が何だかわからない商品にしか見えません。そして何より重要なのがライティング。全体に均等に光が回るような方法をやっては失敗します。一つの方向からだけ光をあてるサイドライティングを使いましょう。この方法で強く陰影をつくります。この意図的な影が、いい感じのメリハリになります。またこの時に、絞りを開放に近い状態にし、一部分だけにピントを合わせて回りをぼかしても効果的です。プロの撮ったイメージ写真のように雰囲気のある一枚を写せますよ。ぜひチャレンジしたい撮り方です。ライティング