お手軽ディフューザー

照明機材からいかに美しい光を写真の被写体に反映させるかというのは、常に大切な課題ですね。
ディフューザーはその問題を解決してくれるひとつのアイテムです。
今回は大掛かりなディフューザーではなく、軽くて、そして常に持ち歩ける小さなディフューザーをみていきましょう。

オムニバウンス・ディフューザーです。
あまり耳慣れない名前ですが、フラッシュに直接装着する乳白色のディフューザーです。ご想像できますでしょうか。
これは小さいながらも非常に効率よく光を拡散します。
こんな小さなもので撮影結果において違いはあらわれるのかと思いがちですが、報道カメラマンや、結婚式カメラマンからも幅広く支持を得ていることからも答えは明らかです。

直接フラッシュの光を被写体に向けないために、バウンス撮影などテクニックは様々ありますが、屋外での撮影など、フラッシュが必要でなくても常にたき続ける場合があります。まさに結婚式の撮影などはそれですね。
その場合にフラッシュに直接装着できるオムニバウンスタイプが非常に重宝です。
またほとんどのオムニバウンスが乳白色のもので、これはどんな撮影、被写体にも対応できます。
このひとつで違いが得られると思ったら、一度お試しになってはいかがでしょう。撮影用品のご相談

移動する三脚

前回お話しした花火大会でも、撮影の際に欠かせないのが三脚です。
さて、何度もお話ししてきました三脚ですが、今日はちょっと違った視点からドーリー付きの三脚をご紹介しましょう。

ドーリーとはつまり台車または、キャスターのことをいいます。三脚のあしにドーリーが付いているものがあります。スタジオ撮影でも非常に重宝されるタイプです。
まずはじめに、同じ三脚でもドーリーがついていることで、三脚を転倒させてしまうリスクが減ります。これはスタジオ内ではとても大切なこと。
そのほかの大きな利点として、スタジオだけでなく、多数のアイテムを撮影しなければならない場合や、出張先の撮影場所などで、被写体に合わせて三脚をすぐに移動させ撮影を続けられるので作業時間も短縮できます。

もちろんこれは、スチール撮影だけでなく、ビデオ撮影の場合にも非常に便利ですよね。固定して撮る、という観念が定着しているので、三脚もまずは安定がいいもの、大切なカメラをのせるために重量がほどほどある三脚、または移動用にはアルミ素材の軽い三脚。などといった素材に考えが縛られがちですが、ドーリー付きの移動できる三脚はなかなか見逃しやすいのです。

三脚を常に使う方や、撮影場所のスペースに余裕がある方にはもってこいの撮影機材といえるかもしれません。撮影機材の格安販売

花火大会

何度か花火の撮影について触れてきましたが、季節柄今回ももう一度見てみましょう。今回は撮影段階ではなく、その準備段階の際に何に気をつけたらいいかを考えてみましょう。

コンパクトカメラなどではなく、三脚をたてて本格的な花火大会の撮影をするとなると、何が大切か?といったらそれは撮影場所の選定です。テレビ番組の制作のように、本番撮影の前にとても大切なのがロケーションハンティング。つまりロケハンです。このロケハンをしているのとしていないのでは実際にライブで事が進んでいく花火大会などでは、撮影に大きく影響していきます。

まず花火大会撮影場所に理想的なのは、打ち上げ地点からある程度距離があり、重要なことは撮影場所からアングルを設定する場合、周囲に強力な照明がないことが大切です。つまりネオン看板や、スポーツスタジオ、ゴルフ練習場などです。
なぜなら花火撮影は長時間露出となるため、余計な照明が入ってしまうと主役の花火の光が引き立たないからです。

どのアングルで、どのくらいのズームレンズを使うかといったことで撮影場所の距離計算は変わってきます。また近くで見上げるアングルで撮影するか、または打ち上がる花火を同じ目線で見る位置で撮影されるかという位置の高さも計算に入れたいですね。見上げた感じと、同じ目線で後の背景を入れた写真では迫力、そして奥行きの違いがでてきます。
まずはどんな花火の写真が欲しいのかイメージをして、場所、そしてその場所の高さを確保してみてください。まずはロケハン!ストロボ機材

メモリーカードの選び方

デジタルカメラでの撮影に欠かせないのがメモリーカードですね。
カメラによってSDカード、メモリースティックなど種類とサイズも様々です。

そして購入する際に悩むのがその容量。どのくらいのメモリー容量を選んだらいいのかデジタルカメラや、撮影方法によって変わってきます。
画素数が高いつまりクオリティーの高い写真を撮るデジタルカメラには、比例して大容量のメモリーカードを選ぶ必要があります。
といっても、同じカメラでも撮影者によっては一枚のメモリーカードですべて撮影したデータをおさめたい場合もあれば、同じ枚数の撮影を何枚かのメモリーカードに分けて撮影したい場合があります。

それはメモリーカードの品質信頼にもよるのですが、万が一メモリーカードに不和が生じた場合を考えると、すべての撮影データを一枚のメモリーカードにおさめるのはリスクがあります。例えば500枚撮影する場合、500枚すべてがおさまる容量のメモリーカードを使用するか、または100枚づつ5枚のメモリーカードで撮影するか。といった具合です。

今日、ほんの数年前に比べるとメモリーカードの価格もそして歴然に容量も変わってきました。
デジタルカメラ1台につき1枚のメモリーカードではなく、複数準備し、また同じメモリーカードが対応できるカメラであればいくつかのデジタルカメラでメモリーカードを共有して使用できるので撮影する側にはとても便利な環境になっています。
高画質で撮影したい、できるだけ撮影枚数を増やしたい、などそれぞれの条件に見合ったメモリーカード選びをしたいですね。ライティング

購買意欲をそそる写真

実際に手にとって購入できない通販やオンラインショッピングでは、あるデータによると、購入の決め手になる要因は、55%が商品の写真ということです。
そのほか、22%が商品説明、12%が購入者の声、つまりレビュー、そのほか支払い方法や、購入に関する規定による、ということです。
つまりは、いかに商品写真が訴求力を高める効果を生むかということが分かりますね。

一般的なカタログから、ブログまで、写真があるのとないのとでは随分印象が変わりませんか?文字による説明や、文章から受け取る情報と印象も大切ですが、一瞬にしてキャッチできる情報が写真です。

購入に関してはもちろん価格帯にもよりますが、機能や仕様といったテクニカルな部分には文章説明が不可欠ですが、商品の形、色、状態、は「百聞は一見にしかず」です!そのくらい写真の力は大きいといえるでしょう。

そのため、商品撮影はひとつだけではなく、複数のアングル、構図を工夫したものを掲載することがより効果的になります。
例えば、同じアングルでもひとつは全体を撮影、そしてもうひとつはマクロレンズなどを使用した接写撮影を起用するなど。
消費者が実際に商品を購入する際に、眺めて、手にとり、素材をじっくり観るように、写真も同じように消費者の目線で撮影し伝えることが大切だといえます。撮影セット

商品撮影のポイント

商品撮影は、被写体別に商品のアピールポイントに合わせて撮影方法、照明、アングル、レンズを変えることが基本になります。
ジャケットやパンツなどの衣類、バックや靴、帽子といった服飾雑貨、ジュエリーや時計などの宝飾品。それぞれ商品の特徴をダイレクトに訴えられるインパクトのある写真撮影が必要となります。
商品写真は、顧客、消費者に実際に手にとってみていただけないからこそ、写真でその商品の内容を伝えるものなので、それゆえにその商品の機能と美観を強調することが商品撮影の大切なテーマです。

各々の商品によって撮影方法はもちろん変わってきますが、いわゆる主役である商品そのものに気を取られていると、実際に出来上がる撮影には、何か物足りないことがあります。そこで必要なのが、演出というもの。ただ、この演出は虚構といった、事実らしく作り上げることではなく、いかにその商品を引き立てられるかということです。

主役を引き立てるのには脇役が不可欠。
商品のみの撮影だけではなく、実際にその商品を使用している場面、また衣類、服飾、ジュエリーの場合にも実際に身につけている場面を撮影することによって説得力が増します。
よく耳にする、「手タレ」は手のモデルさん。そのほかにも様々な体の部分のパーツをいかしたパーツモデルが存在するように、商品だけではなく、使用シーンは訴求力も高めます。ぜひプラスαの商品撮影を手がけたいですね。撮影用品の販売

購買意欲 写真撮影からレイアウトまで

商品写真と購買意欲、そして色との関わりを見てきました。
あるリサーチでは、新商品のマーケティング戦略を検討する際には消費者への視覚的アプローチが書かせない結果を示しました。
92%という数字を視覚的要素が占め、6%が質感、そして1%が音や香りという結果です。いかに商品販売において写真という視覚的役割が有効かということがわかりますね。

そして特定の商品を購入した際の理由として、85パーセントが色が購入の際に大きな理由になったというリサーチもあります。
つまりは、機能的な商品を求める場合ではなく、衣類やアクセサリーなど色選択を自由に選べる際、まずその商品を購入するまでの消費者への視覚的アプローチ、そしてその後の色から得る購買意欲がいかにマーケティングと密接なのかということを表しています。

これらを踏まえて、商品撮影もどのように撮影すれば販売促進に効果的なのか鍵をつかめそうです。
例えばネットといったオンラインでの商品カタログとしての写真撮影の場合、オンラインサイトでどのように商品写真をレイアウトしていくかなど考えると、自ずと商品撮影の背景などがきまってきます。例えばどの色にも引っ張られないようにモノトーンの背景で商品を撮影し、その後サイトのレイアウトをする際、いくつかのカットに、指し色として鮮やかな商品写真を入れることにより、そのサイト自体がより引き締まりバランスよいページに仕上がることがあります。
総合的に商品の写真撮影をすすめることも非常に大切なんですね。写真撮影機材

購買意欲と色の関係

色には心理効果、つまりは購買意欲につながる効果があります。
そして、色のカテゴリーを見ていくとそれぞれの対になる働きと、ひとつの色自体にもプラスとマイナスがあります。

たとえば、雑誌や新聞の織り込みチラシを見ていただくと分かるように、「赤」で書かれた文字が多いのに気づきます。これは赤い文字が購買意欲を誘う作用があるためです。赤は、目につきやすい色で、インパクトが強いため気分を高揚させ、されには食欲も刺激する色とされています。エネルギー、元気、そして回復力を与えてくれます。それと同様に「赤」のマイナスイメージは危険、派手、攻撃といったものもあります。ひとつで表と裏のイメージを持つ色。まるでコインのようですね。

このような両方のイメージを持ち、「赤」はセールス中や売り出しの商品に使われますね。
ネットでの、例えば衣類などの商品写真には一覧画面の中に、一般的な色を表示して、クリックした後に商品の色のバリエーション詳細の画面になることがありますが、この場合色のバリエーションを先に表示することによって、その色に引かれてクリック数が増えるということもあります。つまり色によって購買意欲が刺激されるわけです。

商品一覧のページで、たくさんのカラーバリエーションを表示できない場合は、商品の横に色見本を表している場合もあります。このような工夫も大変効果的ですね。色の作用とさらに選択肢があるということが消費者へ間接的に訴えられることができるからです。

商品撮影とともに、どのように商品を、ネットやまたはカタログ上で見せるかということも大切なポイントです。商品撮影

購買意欲

購買意欲とは、消費者が何かを買おうとする気持ちを言い、マスメディアによる宣伝や口コミが効果を生み、それがマーケティングに大きく反映します。
さて、つまりは商品販売や、市場に大きく影響を及ぼすこの購買意欲。これは写真における役割も大きいのをご存知でしょうか。

前回にも写真があるものと写真がある商品販売の違いをお話ししましたが、今回は購買意欲を高める色のお話。

色には感情があるといわれるほど、訴えかける心理作用があります。
それを上手に商品画像に取り入れると、購買意欲を向上させることができるということです。

さて今回は大きく見てきましょう。
色を大きく分けると暖色と寒色があります。つまりは温度感で表される色カテゴリーですね。暖色はあたたかさが感じられ、反対に寒色は冷たく感じられる色です。太陽をイメージさせられる赤、オレンジ、黄色などが暖色。氷などをイメージさせられる青、青紫などが寒色です。
その商品に合った、そしてアピールしたい部分につながる色を背景色に持っていくのも写真撮影においてポイントになります。

ただし、色にはプラスとマイナスのイメージが常に隣り合わせ。
どのように色の効果を取り入れるのか、次回に続きます。販促用撮影機材の販売

ポートレート 和の美しさ 3

さて、これまでみてきました、和装の撮影。あまり機会がない分、いざ撮影するチャンスがあればこれまでの撮影テクニックに加えて、プラスαのコツを見つけたいところですね。 それは、実は私たちの日本人としての文化、習慣に非常に密接なところにあることをお話ししてきました。

今回は、これぞ和装の代表格的美「後ろ姿」をみてみましょう。
背中を向けたままちょこっと振り向いた姿、そう菱川師宣の「見返り美人図」がすぐに頭に思い浮かびますね。歩みの途中、つまり膝が少し曲がり、重心を移動しながら後に視線を送る姿。これがなぜこんなにも色っぽくとらえられるのでしょう。
見えそうで見えない、思わせぶりな感じと、そして静止画なのになぜかゆっくりな動作が思い描ける全体から「美人」の図となるのでしょうか。

和装の撮影では、普段のポートレートと違い、照明テクニックや構図テクニックで美しさを求める撮影ではなくて、モデルの視線や体、手先足先の動きによってできる線、うねりが的確に和装撮影を魅力ある和の世界を演出してくれます。
こういってしまうと、モデル次第と思いがちですが、撮影者の指示によって、そして相互のコミュニケーションによってもあらわれてくる表情は随分違います。
その何が撮影に必要なのかをきちんと撮影者が知っていることが大切です。

和の世界観を出すためにも、さりげない動作を見逃さず、小さな動きの中にゆったりとしたアクションを取り入れたいものですね。日本人ならでわの私たちの文化をまさにいかせる撮影シーンです。商品撮影照明