駅弁10選

フォトジャーナリストで、鉄道写真家でもある櫻井寛さんが厳選した駅弁10選という記事が casabrutus.com に掲載されました。
スクロールする手が止まらないほど見入ってしまいます。

櫻井寛さんといえば、世界90カ国以上の鉄道を撮影し、2004年にはJR全線完乗、そして全国の駅弁を5000食以上食べ尽くした強者。鉄道、駅弁のエキスパートの写真家は、駅弁の漫画の監修まで携わっています。その漫画がドラマにもなったほど。

全国には一体どれほどの駅弁が存在しているのでしょう。まさにご当地ものであり、さらに日本特有の文化。そこに行かないと食べれないものは旅の醍醐味。
10選の駅弁は、文字通り北から南までその土地の特産、名産を表し、味はもちろんのこと目を楽しませてくれる駅弁は郷土愛の塊といってもいいのでは。
知っている駅弁もあれば、こんな駅弁があるんだあと驚くものまで。

そう、もともとお弁当文化のある日本で、外国人がびっくりするのは、その美しさ。
見た目に美しく、彩りや型崩れしない食材の配置、味わいのバラエティさ、一つの箱の中に詰め込まれたお弁当を目にした外国人は本当に驚きます。なんて芸の細かさ!と。
それが食業界のプロが作り出した駅弁が素晴らしく美しく、見ているだけで食べたくなる、強いては旅行したくなるようなものを作り出すのに納得です。
ああ、食と旅と写真。繋がっています。

GWに特化した記事ですが、櫻井さんの駅弁記事は、日経BP運営のこちらhttps://business.nikkeibp.co.jp/atclcmp/15/03280004

撮影機材・LED照明の専門店

「ナショナルジオグラフィック」日本版編集長のはなし

その名を聞くと誰しも思い浮かべる、黄色の枠のある雑誌「ナショナルジオグラフィック」。
少し前になりますが、その日本版編集長をゲストに招いたラジオ番組を聴きました。
番組はピーター・バラカンさんがパーソナリティで毎回様々なゲストとの話を聴ける「The Lifestyle MUSEUM」。

さてまず聞いてびっくり、創刊は1888年。日本版編集長の大塚茂夫さんが、最近のトピックに合わせて明治21年です、とユーモアを加えておっしゃった時にはさらにびっくり!
老舗も老舗ですね。
「ナショナルジオグラフィック協会」の会員となり、いわば公式雑誌として発行されたもので「まだ知らない場所」「未開の場所」をフォーカスする雑誌としてまだそれほど広まっていない「新しいメディア」の写真がマッチしていたといいます。
そして写真のクオリティではトップと言えるナショナルジオグラフィックとともに、写真の機材や技術など写真の歴史もまた一緒に進化していったそうです。
なるほど、ナショナルジオグラフィックと写真が切っても切れない関係な訳ですね。
興味深い点は、ナショナルジオグラフィック専門のカメラマンはほとんどいないというおはなし。
その時その時のテーマや撮影者によって、撮影者はほとんどフリーランスのカメラマンだそうです。
マチュピチュやタイタニックについてのはなしも聞けたり、普段何気にページを開いている身近だけれど遠い存在のナショナルジオグラフィックに親近感が湧いてきます。

この機会に日本、イギリス、イタリア、アメリカのナショナルジオグラフィックのHPを見てみました。もう写真が綺麗で、面白くて、興味深くて時間が過ぎるのを忘れてしまいます。
それぞれの国のHPで取り上げられているのは様々ですが、最新版のテーマは同じようです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年の今年、生地や没地のイタリアやフランスはもちろん、各国でいろいろなイベントが盛りだくさんですからね。ナショナルジオグラフィックでも怪物のような天才ダ・ヴィンチを特集しているようです。これもまた面白そうです。

バラカンさんと大塚編集長のはなしはラジオ番組のHPやポッドキャストでも聴けます。
ナショナルジオグラフィックをもっと頻繁に手にとって読もう、写真を見よう。そう思いました。

撮影機材・LED照明の専門店

撮影の裏側

何度かお話ししたことがありますが、食品や料理の広告撮影にはトリックが必要です。
いかに美味しそうに、いかに新鮮そうに見えるように、形も色も、時にはシズル感さえ必要だからです。
トリックが必要なのはその商品(食品や料理)をそのまま撮影しても、残念ながら実際には美味しそうには見えないから。
多くの方も撮影経験があるでしょう、例えばビールの写真。上手に注いでも泡がきれいに残っているのは30秒も保たないでしょう。泡がなくなりかけたり、なくなってしまったビールの写真は美味しそうには見えません。注ぐグラスに砂糖を入れるときれいな泡が保てれる、なんてこともよく言われますが、実際は食器用の洗剤を入れたりします。

さて、あらゆる食品や料理の広告があるならば、その数だけトリックがあるといってもいいでしょう。そんな撮影の裏側を、面白動画をまとめているアメリカのBlossomというコンテンツのビデオで見ることができます。YouTubeではチャンネル登録者が1000万人を超えています。

多くのビデオを発信していますが、どれも見応えがありますし、えええ!そうやって撮っていたの?という純粋な驚きもあります。
往々にして必要に応じて、食品の撮影に食品以外のものが使われることもあります。
こちらのビデオの中にも、美味しそうなホットケーキにかかった美味しそうなシロップ。これがモーターオイルとは!なるほど考えたものです。
こうやってみると広告って怖いなあって言われる方もいらっしゃいますが、いやいや、いかに美味しそうにいかにきれいに見せようとする技術と努力の結晶です。
こちらのビデオは面白おかしくまとめてありますが、実際に食品を撮影する機会があれば、このビデオからヒントが得られるかもしれません。
ちょっとした工夫から大掛かりな仕掛けまで見ることができます。
照明はもちろん大切ですから、照明プラスそのちょっとした工夫やアイデアを普段の撮影に活かせるかもしれません。

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ドッグ フォトグラファー

忙しい時でも、イライラした時でも気持ちがほっこりして癒される動物写真は見飽きることがありません。
大自然の中で生きる野生の動物から、人間と暮らす犬や猫まで動物たちの写真って素直にすごいなあって思います。
ある犬の写真のサイトを見つけました。
どれも広告写真のような出来栄え。それもそのはず、ドッグ フォトグラファーのサイトでした。
撮影者はRuth O’Leary(ルース・オリアリー)さん。オーストラリアのシドニーをベースとして活躍しているそうです。
2008年にビジネスとしてスタートし、ruthless photos というサイトでたくさんの犬写真を見ることができます。
なんとと言っても彼女自身が大の犬ラヴァー。確かにこれだけの写真は犬が好きでなければ撮れないのではないかと思えるほど。

さて、動物好きな人はたくさんいます、犬好きも然り。けれど難しいのは、犬が好きな人ならば素敵な犬の写真が撮れるか?というと、そう簡単なことではないですよね。
Ruthさんのサイトでいいなあ、と思うのは「for photographers (フォトグラファーへ)」というページがあるところです。(サイトの一番下、右にあります)
Ruthさんへの写真や機材に関する質問に答えているページなのですが、とても役に立ちそうです。
写真を見ている人は、どうやったらそういう写真を撮れるのか、そういう写真に近づけるかという関心です。Ruthさんの普段使っているカメラボディー、レンズなどが明記されています。
自分が使っているメーカーと同じだと比較しながら考えやすいですよね。
彼女の写真を見ながら、どのレンズを選択しているのか、ということもわかってきます。
好みのF値やシャッタースピードも書いてあり、これもまた参考になります。
動物写真に限らず、ボケが綺麗に撮影できると断然違ってきます。だからこそなるべく明るいレンズが大切です。F値は開放気味にシャッタースピードを早めにするのは動く動物を撮影する際大切なこと。サイトは英語ですが質問に対してRuthさんの丁寧な答えとアドバイスは人柄が伺えるようです。
犬好きの方、ペットの写真を撮るのが好きな方におすすめです。

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フォローしたいインスタグラム

桐島かれんさんといえば、美しいモデルさんであり、インテリアショップのHouse of Lotusのオーナーであり、そして言わずもしれた写真家の上田義彦氏の奥様でもあります。
桐島さんのインスタグラムはインテリアショップのオーナーでもある審美眼が箇所箇所にうかがえるご自身の持ち物や自宅のインテリアなどが垣間見れ、お花が好きな桐島さんの活けたその様子などうっとりしてしまうような写真などを見ることができます。
インスタグラムではご自分の旅行風景などが多いのですが、ご自宅は上田氏の事務所も兼ねているため、スタッフのための食事を用意されていて、その時々アップされた料理の写真がとても素敵です。料理の内容、盛り付けもそうですが、お皿やカトラリーなど細かなところまで粋な具合が、まるで雑誌の一ページを見ているような錯覚になります。
桐島さんといえば、弟の桐島ローランド氏も写真家。写真家の夫と弟、そしてご自身がモデルということもあって、何気ないインスタグラムの写真でも「あ、いいな」というショットが続きます。
上田氏とご結婚後3女1男に恵まれ、仕事、母、妻の一人男役もこなしているパワーが桐島さんの美しさを増し、さらに魅力的な女性として輝いているのでしょう。

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確認モニター

先日あるインタビュー撮影に同行しました。
テレビカメラは大小4台。撮影前には機材のセッティングや念入りなライティング、さらにはすべてのカメラのホワイトバランスやタイムコード調整など、大きな機材から小さなアクセサリーやシステム準備までの時間を要します。
チーフカメラマンが用意していたのは、各テレビカメラの画像をチャンネルを変えながら確認できる大き目のモニターです。スタジオ撮影ならもちろん備わっていますが、ロケ撮影ではそういった確認用のモニターも準備機材の一つになります。
各カメラの構図をチェックするものの、カメラのファインダーまたは小さなモニターで見るものと、確認用の大きなモニターで見るのは違います。スタッフ全員で同じ画面を見て確認することができることはもちろん、やはりある程度の大きさのモニターで確認しなければ見逃してしまうこともあります。
写真撮影をしていて、モニターで確認していたつもりが、撮影後にコンピューター画面で見るとフォーカスが甘かったり、構図が今ひとつだったということはありませんか?
デジタルカメラ恩恵ゆえに、現在では写真撮影もスタジオならばやはりコンピューターに接続して確認しながら撮影するのと同じことですね。
大切な撮影時、初めの何枚かだけでも確認のためにコンピューターのモニターで画像チェックするのはたとえ一手間でも、後のことを考えると早道だったりします。
地味なプロセスが撮影には大切だという一つの例ですね。

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レンチキュラー

あまり聞いたことのない言葉「レンチキュラー」ですが、角度によって画像が変わる印刷物といったら「ああ、あれのことか!」と想像がつくでしょうか?
例えばちょっと厚手のポストカードなどで、リンゴの画像があるのに角度を変えてみるとオレンジになる。といった感じに異なる画像が見えたり、3D効果で立体的な画像に見えたりする印刷物のことをレンチキュラーといいます。
そしてこのレンチキュラーの作成に使うのがレンチキュラーレンズというシート状のもので、表面に凸レンズが無数に並んだシートで、ふたつ以上の画像を印刷したものの上にレンチキュラーレンズを貼ることによって画像が変わったり3Dに見えたりします。
作家の永嶋京子さんがレンチキュラーレンズを用いた平面作品などは国内、海外で知られています。
あまり一般家庭ではメジャーではない反面、レンチキュラーレンズのネット販売や、レンチキュラーの印刷物、ポストカードなどの発注が手軽できるサイトなどがあり、密かな人気がうかがえます。
ちょっとしたイベント、記念、インビテーションなどに、いつもと違う趣向で作成したら盛り上がりそうです。
いつか試してみたい、表現方法のひとつです。
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タイトルのつけ方

写真が作品となる時点で、タイトルというものが必要になってきます。
公募展やフォトコンテストなどに応募する際にも写真のタイトルが必要になりますね。
一枚の作品であれ、シリーズとしての写真作品であれ、タイトルがあることによって写真だけでは表わされない作者の意図であったり、伝えたい部分を補佐する役目も兼ねます。
さて、そんな作者同様大切なタイトル、いざつけようとすると難しいものですよね。
例えば海辺が写った写真を、あっさり「海」とタイトルが付けられると肩透かしを食うようで、なんだか興ざめですし、かといってあまりにも凝った命名やポエティックなタイトルでも、それはまた作者の感情移入が強すぎる感があり、一歩引いてしまいそうです。
さりげなくて的を得ていて、かつ「その先」を知りたくなるようなタイトル、理想的だけに難しいでしょうか。「その先」とは、先ほど述べた作家の意図であったり、写真の撮影方法といったように、見てそれだけではなくて、その作品を知りたいと思える誘導といったらいいでしょうか。
いきなりタイトルを考えるのは難しいのですが、普段からタイトルに意識しているとつけることに慣れてきます。例えば、本屋さんで好きな作家の写真集をタイトルを気にしながら手に取ったり、展示会に行った際に、作品とタイトルを合わせて鑑賞したりするということです。
もちろん展示会そのもののタイトルもみてみるといいですよね。
そこには必ず作家の意図、または出版や主催者の考えが反映されています。
気に入ったものや、納得したもの、かっこいいなと思ったものなどちょっとしたメモにしておくと、いざタイトルをつけようとするときに役立つかもしれません!

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Arts + All Museums Salary Transparency 2019

「美術手帖」にて、とても興味深い記事を読みました。
「Arts + All Museums Salary Transparency 2019」という美術業界に従事する人々の給与情報の収集と公開について。
現在フィラデルフィア美術館でヨーロッパ装飾美術・デザイン部門のアシスタント・キュレーターを務めるミシェル・ミラー・フィッシャーさんという女性が始めたもので、給与格差について考えていた彼女が同じような考えと経験を持ったキュレーターの人に後押しされて公開したということです。
ただこれは同僚とともに公開した、というだけのものではなくて、新規エントリーを受け付けて現在でも美術業界従事者が給与情報を公開し続けているもので、つまりはムーブメント、社会的活動になっていると言っていいと思います。
6月21日現在時点で2600人以上の人が情報公開しています。ほとんどがアメリカ国内ですが、ロンドンなどヨーロッパからのエントリーもあり、先ほど一件日本からのエントリーも見られました。

プライバシー保護のために記入されない部分もありますが、情報公開は、勤務先の名前、役職、部署、国、勤務開始時の給与、最新の給与、雇用形態、福祉厚生、性別、人種、学位といった項目があります。

とても興味深いことは、世界各国、美術業界ではインターンシップはほとんどが無給であるという慣習であるという定義のような概念とそれに伴う美術業界従事者の給与に関する議論は無粋だという圧力とも言える風習と、それによって、つまり不透明さによって起こる給与格差など触れてはいけない御法度のような世界に一石を投じたということです。

これからさらに情報エントリーが増えて、貴重なデータベースとなることでしょう。
発起人のフィッシャーさんが、行動を起こさなければ何も変わらない、というように小さなきっかけであっても計り知れない大きなムーブメントとなり、意義ある変化が起こるかもしれません。

公開情報をじっくりと見ていると、勤務先、ポジション、国、学歴(学位)によって本当に様々な給与の数字が見られます。個人的にはやはり写真部門に従事している人の情報に目がいきますね。
面白いくらいと言ったら語弊がありますが、こんなに違いがあるのか!と驚きます。美術業界でなくとも一人でも多くの人が、このことに興味を持つこともこのムーブメントを支えることになるのではないでしょうか。

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GRの魅力

こちらを読まれる方々のなかにもGRファンの方は多いのではないでしょうか。
昨年の9月に開発発表され、今年2019年3月に発売を迎えたRICOH GRIII、すでに所有されてらっしゃる方も多いでしょう。東京の大手販売店では高級コンパクトデジタルカメラ部門で3ヶ月連続首位となっているようです。
細長くて薄くてシックな印象のGRですが、GRIIIではGRIIよりも外形寸法が横も高さも厚さも縮小され、よりコンパクトになりっています。外形もそして中身も進化を遂げて発売されたのですが、それに伴ってお値段も変化しましたよね。
GRIII、正規価格で12万円強です。GRIIが6万円台だったので倍の価格になりました。
新しいモデルがついに発売されたらGR愛用者にとってはもちろん欲しいわけですが、10万円を超えるとなると足踏みしたりしますよね。

さて今回はGRのスペックや価格のお話はさておき、もうひとつGRについておもしろいことをお話ししたいと思います。それは「GRist」なるもの。
GRのオフィシャルサイトに各界のカメラ好き、GR好きの方にGR機を渡して撮影してもらうというもの。GRistには写真家はもちろん、美術家、作家、タレントなどなど各方面の方々が撮影した写真を見れたり、GRについての文章が載っていたりして、技術的なカメラ仕様の欄を読むのとは違ってGRというカメラを感覚的に知ることができるような気がします。
メーカーによって著名人をモデルとして販売機を使用してもらうというのはよくある広告方法ですが、GRristのこのページではご本人たちも本当にGRが好きなんだろうなあという愛情が伝わってきます。それぞれの使い道と使いかた、撮影方法などさまざまですが、それゆえにGRがそれぞれの場面に対応できる懐の深さと技術を持ち合わせている確証とも言えるのではないでしょうか。
最新のGRistは上田義彦さん。コメントが素晴らしいくてGRIIIが欲しくなります。

これは知らなかったのですが、「GR meet」なるイベントもあるようですね。スライドとトークでGRistの方が熱く語り合うようです。
つまり、RICOH社内自体GR愛が強いことと、その広報体制が素晴らしいということですね。

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