ビデオカメラの白飛び

カメラで写真撮影をするときと同じように、ビデオカメラでの動画撮影でも露出調整が必要になります。手軽なハンディーカムから、ハイアマチュア用のカメラまで自動調整されますが、それでも環境の変化、屋外や室内での光のギャップによって白飛びや黒つぶれということが起こりえます。
さらにメーカーやモデルの種類によっても機材の特性が違うため、液晶モニターでみて想像しているよりも実際は明るすぎたり、暗すぎたりと映像の仕上がりが違ってくることもあります。

解決としてはひとつはご自分の機材の特質を知ることが大切です。つまり、アンダー目、オーバー目に撮影されがちということがわかっていれば、実際に液晶モニターでみているものよりも、より求めている明るさ(暗さ)に調整していくことです。
そしてさらに確実に解決するには録画した映像をビデオカメラではなく、パソコンの画面で確認することです。
実際にプロの撮影では、撮影するビデオカメラとモニターをつないで、撮影している画像をそのままチェックして、白飛びなどないか露出調整をその場でします。
機材が増えてしまいますし一般に難しい場合には、試し録画したデーターをパソコンに落として映像の確認をするといいでしょう。液晶画面では見えない部分があることがよくわかります。
この小さな確認が、撮影を通して適切な露出で映像を撮れるキーポイントです。

撮影用照明の専門店

昼のフラッシュ

女性のポートレート写真を撮影する際に、より気をつけたいことの一つに、肌をキレイに見せたいということがありますね。照明のバランス、光のあたり方、角度など工夫できる点はたくさんあげられます。さらに露出補正をして明るめに見せることによって、肌の明るさ、キレイさも相乗効果を期待できますね。
そして屋外撮影の際にも肌をキレイに見せるコツがあります。
日中、正午頃は太陽光が真上から照るために、顔にかかる影と光のコントラストが高すぎることと、真上からの光で影の形が煩わしくかかってきます。そのため柔らかい光の午前中早め、または午後の夕暮れ前の光で撮影すると肌の質感が優しく現れます。
またそれプラス、逆光になる立ち位置から撮影する場合には、顔の部分がすっかり暗くなってしまいます。背景が明るい分、さらに顔の部分だけ暗くなります。そこでたとえ太陽光が十分あってもフラッシュを利用するきれいに調和のとれた写真が撮れます。
背景はすでに明るいので、フラッシュを使って正面の顔の部分を明るくすれば、全体の光を損なうことなく肌の色もキレイにでてきます。

照明の足りない室内や、夜の撮影にフラッシュを使用すると、近くにあるものだけに光が届いて遠くのものがすべて暗くなってしまい、フラッシュを使用した不自然間が前面に出てしまいます。しかし日中の野外撮影でフラッシュを使うと、自然な感じに、且つ足りない部分に光が足された補助光としてとても有効です。

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料理写真の背景

撮れば撮るほどその撮影方法やテクニックに夢中になるのが料理写真。
シズル感という「おいしそう」な感じを写真で伝えるために工夫したり、演出したりすることが必要になってきます。
香りはもちろん、温度も伝わらない写真から「おいしそうな料理」を伝えるためにはどのように撮影したらいいのでしょう。
その一つの代表的なポイントは「湯気」です。
料理から立ち上る湯気を写真に写すことによって、「できたて」「あつあつ」「おいしそうな」といったその場の雰囲気を効果的に引き出すことができます。
その湯気を撮影するためには、なんと言っても背景が大切です。
湯気はどの条件で見えるかというと、湯気である蒸気が光に反射して見える、または暗い背景を背にして立ちのぼる白い湯気を写し込む等ということが挙げられます。
被写体の特徴によって背景の色を変えていきますが、料理写真も同じように「湯気」のある被写体にはそれにあった背景の色を設置できれば理想的ですね。その色は黒に近いくらい色。後は照明の配置によって、光をとらえて湯気が反射し黒色をバックに湯気を映し出せれば成功です。

セットを組む撮影でなくとも、湯気がある料理の撮影にはその場にあるくらい背景を選んで撮影すると効果的です。

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まわる流行

雑誌などで広告写真を眺めるのも実は写真撮影にとってとても有効なのです。
ぱらぱらと時間をつぶすしているようでも、雑誌の中の広告を見ていると気づくことがあります。
主にファッション写真ですが、時代によって、というよりもそのシーズンごとによっても特徴があらわれます。モードを主張するために、そのシーズンごとのコンセプトを強調するためにデザインのみならず写真の撮り方にも違いが出てくるのです。
ある化粧の仕方や髪型などをみて「80年代だ」と分かるように、時代によって写真の撮影の撮り方にも特徴を見て取れるということです。

例えばここ最近、あるトップブランドの一つで以前ではありえなかった撮影の方法を取り入れている例があります。それはモデルを正面フラッシュで撮影しているものです。カメラ本体のフラッシュやカメラボディーに装着したフラッシュをたいて撮影すると、コントラストが強く、さらにモデルの後ろにはっきりとした影ができます。本来ならばこの写り方を避けるために微妙なライティング設定や、複数の照明や補助光などを駆使して撮影してきました。
ここで、このブランドのような写真を提示してきたのは、そのスナップ感が新鮮でインパクトが強く、人々の印象の中に残るのです。しかもそのフランクさがかえってカッコよく写ったりもするのです。こんな風に時代ごとに変わる写真撮影の方法を発見するのも、実際に自分が撮影する際にヒントになることがあるかもしれません。

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時代と写真撮影

先日ローマ教皇の退位と新しいローマ教皇の誕生、という大きな出来事がありましたね。たとえキリスト教徒でなくとも、世界的なニュースゆえにテレビやwebニュースなどでご覧になった方も多いでしょう。
ヴァチカン市国のサン・ピエトロ広場が埋め尽くされるほど集まった人たちが、新しい教皇の誕生を一目見ようと、そして祝福しようとした光景を目にされたでしょう。人々の目線から一カ所、つまり教皇を見た映像と、教皇側から広場全体を埋め尽くした人々の映像が交互に映し出されました。

時はすでに日が暮れてライトアップされていました。多くのメディアや人々の中でフラッシュが焚かれているのがみえます。そして同じ方向を見ているその観衆をみていると、スマートフォンをはじめ、ipadなどタブレットで写真撮影をしている人が多いことに気づきました。いまではカメラ、コンパクトカメラを持ち歩いていなくても不意の出来事などにも常に携帯していスマートフォンやタブレットなどで写真撮影が可能なのですね。一昔前だったらこんな光景もなかったでしょう。
これも時代と写真撮影の移り変わりの現れですね。

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ギャラリー巡り

雑誌や広告に取り上げる写真を見たり、写真集を手に取ったりするように、ギャラリーなどに足を運んで写真に親しむのもお勧めします。
好きな写真家や、好きな作品の画風をみているのと違って、ギャラリーや展示会で作品を見ることによって得られることは好き好みで選ばずアットランダムにいろいろな作家の作品を見ることができることと、まず写真そのものに触れるということです。
オリジナルのプリントを目にすることによってその色合いやグラデーション、紙の質感などを実際にみることは、雑誌、写真集の印刷のそれとは違います。
また作品として出来上がり、発表する場であるギャラリーでは、作品をどのように見せるかという意図のもとに展示してあるので、作家のテーマや作家性まで感じられます。
そこではプリントした写真の展示方法、つまり額部分をどの素材にするか、大きさ、色などと言った細かな部分まで考えてきます。
また写真のギャラリーや写真の展示を狙って巡るだけでも、普段自分の好みでない作風に会うことによって、刺激だけでなくあたらし発見、発想がうまれることもあります。
日本でも写真作品を扱うギャラリーが増えてきましたし、ショッピングや散歩の際にギャラリーをみつけたら、ふらっと立ち寄ってみるのもいかがでしょうか?

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情報集めと体験と

カメラ好きだと新モデルのチェックや値段の比較で、ネット上で検索したり、実際に家電量販店に行って仕様を手に取ってみて、使い心地をはかるために試し撮りなどしますよね。
ネットなら世界中どこでも可能ですが、店舗に行って気軽に検索できるのは日本独特の特権かもしれません。
家電製品をはじめ、カメラメーカーも主要なものは日本のメーカーということもあります、だからこそ海外では日本で販売されているよりも数割割高になります。
セミプロやプロフェッショナルな製品はさらに高価なため、海外ではケースの中で展示販売され、手に取ってみるためにわざわざ店員さんにお願いしなければならない、ということもあります。
だからこそ海外で暮らしている日本人に限らず、カメラやビデオカメラの仕事に携わっている外国人も日本で機材を探したり購入することに「羨ましい」という気持ちを持っていることがしばしばあります。
「日本だからこそ」という特権を多いに享受されてください!

ちなみに弊社のショールームも新宿にございます。
ご利用いただけましたら幸いです!

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測距点

前回構図のはなしで「測距点」という言葉が出てきたので、あらためて測距点についてお話ししたいと思います。
日常生活にはあまり馴染みのない「測距点」とは、オートフォーカス機能を使って写真撮影する際に、ピント合わせのためのポイントのことで、「半押し」で自動的にピントが合って、光または電子音でピントが合ったことを知らせます。
デジタル一眼カメラでは複数の測距点を搭載していて、どの位置にどのように、いくつ測距点を置くかという設定ができるようになっています。
前回お話ししたように測距点に合わせて被写体のピントを合わし、それから構図をつくる為にカメラ位置を移動するというのも一般的ですが、構図の使い方、ファインダーのどの位置に被写体を置くかという事が決まっていれば、撮影前に測距点を設定するという事もできるわけです。
測距点の設定1つで、構図の決め方、撮影の仕方も変わってくるということなので、使いこなして行くと撮影が非常にスムーズにいくカギになるでしょう。

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日の丸構図と、頭上の空間

オートモード撮影でも、マニュアル撮影でも、焦点を合わせる測距点をファインダーの中央に設定してある場合、被写体をファインダーの中央に合わせてピント合わせをしますね。
ピントを合わせたままの構図で撮影すると、、
例えば横位置で人を撮影するとします。人の顔にピントを合わせると、頭がちょうど中央に位置するあたりで焦点を合わせることになります。その状態でシャッターを切ると、まさに構図の失敗モデルのような「日の丸構図」となり、さらには人物の頭がファインダーの中央のため、頭上の空間がぽっかりと開いてしまうという、まさに残念な構図に終わってしまう訳です。
これを避けるのはとても簡単。

焦点を合わせた状態で少しだけカメラの一を下にずらして、人物の頭上の空間を埋めます。またはカメラを左右にずらして「黄金の構図比率」に合わせます。
シャッターを半押しにした状態でこの動きを素早くするか、または一時的にピントを維持する半押し設定にして撮影するか、自分の撮影スタイルによって選ぶといいですね。

ちょっとしたポイントをつかんで、有意義に写真撮影を楽しみたいですね。

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四季折々

日本のように四季がはっきりしている国では、風景写真など四季の移り変わりを写真に残すことは、芸術写真として、そして商業写真としても繰り返し行われます。
例えばサクラを代表に季節を目で楽しめる写真、映像は多くあると言った具合です。
代表的な美しい季節にスポットをあてて撮影することもあれば、四季を通して同じ被写体を撮り続けるという撮影もあります。
一瞬の、またはある期間に注目して撮影することと、季節に関係なく同じ被写体で撮影し続けるということですね。

季節と少し視点が変わりますが、以前4姉妹を一年に一度同じ配置で撮り続けている写真家の話をしましたが、お伝えしたいのはそんな感覚と少し似ています。
つまり四季によってそのときに美しい自然物はそれぞれ違います、その時々の美しいものを撮影することと、一方たとえフォトジェニックではないときでも撮影を続けることには、何か違いが見えてくるのではないかということです。
同じ被写体を撮影することは記録写真という捉え方もあるでしょう、前述のように人物の記録撮影も同様、四季の中で同じ被写体を撮影していくことでその変化が一連の組み写真のように一つのテーマ、作品になることもあります。
被写体をそうとらえると、はっきりした四季がある日本だからこそ、また楽しめる撮影の仕方かもしれません。

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