『アスペラトゥス波状雲』

入道雲、うろこ雲、飛行機雲、わた雲・・・。
雲にはいろんな名前が付けられていますよね。
国際雲図帳(International Cloud Atlas)というものがあり、19世紀に初めて出版された、雲の図鑑です。
雲はその形や高さによって10種の基本形に分けられ、そこからまた形や雲の中身によって、さらに何十もの種類に分けられています。

今回、その本のどこにも載っていなかった雲が、新しい種類として公式に追加され、はじめて名前を付けられました。
その名は「アスペラトゥス波状雲」。
空一面にうねうねと波打つ感じの、ちょっと不気味な雲です。

雲ができるのにはいくつかの要因がありますが、多くの場合は大気中で水蒸気を含んだ空気が上昇し、気圧が下がったことで空気が膨張して温度が下がり、水蒸気が凝縮して水滴になって「雲」になります。
また、風のスピードや温度、そして大気の状況などで雲の形は変わってきます。
つまり、雲の形は大事な情報をたくさん含んでいる事になります。
例えば白くてフワフワな雲は天気がいい日を表し、雲が高く昇っている時は天気が悪くなるサインなのです。

ちなみにアスペラトゥス波状雲は、比較的最近になって現れるようになり、なぜこのような現象が起こるのかは解明されていないうえ、日本ではほとんど見られないようです。
ただ、以前からイギリスの雲評価学会がこの雲を新分類して名前を付けるべきだと主張していて、今回ようやく認定されたので、雲マニアの方々は大喜びみたいですよ。

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『星空のような窓の光』

この間「光害」について記事を書きましたが、たしかに星空は見えませんけれども街の灯りというのはそれはそれで美しいものです。
それはときに素晴らしい「夜景」となって表れてくれます。

シカゴ出身の写真家クラリッサ・ボネットの作品「Stray Light」は、高層ビルや集合住宅の窓を映していて、星の代わりに人々の暮らしがきらめいて見えています。
光を放つ窓が、星のように点灯しているのです。

http://www.clarissabonet.com/straylight/

これらの写真はコラージュでできているようです。
ボネットが目についた窓を写真に撮り始めたのは4年前のこと。
しかしただ撮っただけの写真では、窓から漏れる光は夜空の星のように見えなかったそうです。
そうして2014年、彼女は画像を正方形のコラージュに組み合わせるようになりました。

撮影は立体駐車場やバルコニー、屋上といった場所。
ボネットはキヤノン「5D Mark III」を三脚に据え、オフィスビルや集合住宅の窓にフォーカスを合わせます。
シカゴやニューヨーク、ロサンゼルスで数千枚の写真を撮ってきました。
編集作業は、数週間から数カ月間かけて10~100枚の写真をPhotoshopで合成していきます。

そうして完成した作品は遠くから見ると色彩豊かな光が抽象的なパターンを形づくっていて、星空のようにきらめきます。
近づいて見ると、窓から、人々が暮らしている様子も微かに見えてきて、不思議な印象を与えてくれる作品です。

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『文字通り光り輝くクルマ』

「Lexus」といえば高級自動車ブランドですが、さらに高級な特別仕様車「LIT IS」を開発したそうです。
何が特別かと言うと、車体に4万1999本ものLEDが取り付けられた、文字通り光り輝く1台なのです。

実は、この特別仕様車はイギリス人アーティストDua Lipaの「Be the One」という曲のミュージックビデオとのコラボレーションとして作られたものだそうです。
ミュージックビデオのために特別仕様車が作られる、というのはなかなか珍しいことですね。
動画が公開されています。

https://youtu.be/mgI_pH8TOVY

しかもただ単にピカピカ光るだけではないんです。
このLEDはすべてプログラミングされていて、音楽と同期して光ったり、ドライバーのジェスチャーに反応して点滅したりというハイテクなインタラクションが実現されています。
そうなるともはや、車というよりはむしろアート作品という印象ですね。

https://youtu.be/A8jSdgT3Drc

さて、ではミュージックビデオ限定の仕様かと言うとそうでもなくて、このLEDシステムは希望すればオプションとしてふつうのレクサスに実装が可能とのことです。
もっとも、実装するのには約1,600mものコードが必要なうえ、すべて手作業で取り付けなければいけないそうですが。

公道で見られる日は来るんでしょうか。。。

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『砂漠を照らすドローン』

写真家のルーベン・ウーは、ドローンに照明器具を取付けて風景を明るく照らし出します。
ドローンによって空高くからライティングされた風景は、妖艶で美しく浮かび上がっています。

「Lux Noctis」と名付けられた作品は、特殊照明によって独特な光景をつくり出す手法を用い、斬新で予想を裏切るような風景描写を生み出しています。
アメリカ西部の砂漠において、

http://reubenwu.com/projects/22/lux-noctis

ウーは「PHASE ONE XF100MP」とライカ「M-P 240」を愛用しているそうです。
暗くなったら撮影場所の約100m上空にドローンを飛ばし、作業にとりかかります。
風景は何回かに分けてライティングしなければならず、長時間露出で1枚撮影すると、ドローンを移動させて次の撮影を行います。
強調したい場所を選び、ほかの風景が闇に埋もれたままになるよう撮影を進めます。
彼の作品は、デジタル処理で複数枚の写真を合成しているそうです。

ウーは、インドネシアの青い溶岩流、北極圏・スヴァールバル諸島のツンドラなど、神々しいまでの風景を創造する写真家です。
今はアメリカ西部において、眺めのいい風景や壮大な地形の夜間撮影を行っています。

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『VRでエクササイズ』

ドイツの企業から、一風変わったエクササイズ・マシーン「イカロス」が発表されました。
何が違うかと言うと、スマホ内蔵型のVRゴーグルを装着して、バーチャルゲームをやっている感覚でエクササイズができるという点です。

エクササイズ・マシーンに乗りながら、バーチャルリアリティの空間で空を飛び、チェックポイントを通過するゲームをしていると、いつの間にか身体が鍛えられてしまうというもの。

PR動画が公開されています。
https://youtu.be/Rpg8ib6diKc

意外とマシーンがバカでかいですね。
両肘と両膝を「イカロス」に乗せ両手でハンドルを握り、身体全体を使った体重移動により操作しますので、ほぼ全身の筋肉が鍛えられるとのこと。
さらには集中力とバランス能力、反射神経などもトレーニングできるそうです。

ゲーム画面はいたってシンプル。
グリップについたコントローラーがスマートフォンと連動してVRの世界に反映されます。
難易度は調節可能とのこと。

気になるお値段ですが、7,900ユーロ(約96万円)とかなりの高額商品です。
広い場所も必要ですし、一般に普及されるというよりは大富豪向けなんでしょうか。
もしくはジムなどの施設向けでしょうかね。一度やってみたいですね。

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『LED照明もIoT化』

IoT(モノのインターネット化)は政府が推進する新しい時代の到来。
PanasonicからIoT照明「LINK STYLE LED」が発表されました。
「LINK STYLE LED」は、スマートフォンで一括コントロールが可能なLED照明だそうです。

スマート家電が登場して久しいなか、これまでもスマートフォンからコントロールできる照明はありました。
しかしそれらはバラバラに制御するものでした。
「LINK STYLE LED」の特長は一括でコントロール出来るというところにあります。
ラインアップは、シーリングライト、フロアライト、ラインライトの3種類で最大15台まで、スマートフォンからBluetooth経由で操作します。

アプリや専用リモコンからそれぞれの明るさを変えたり、暮らしのシーンや自分の好みに合わせて簡単に空間演出が出来るとのこと。
たとえば朝の照明設定、夕食の照明設定、夜のくつろぎの照明設定など、いろいろ設定しておくと良さそうです。

フロアライトやラインライトはコンセントに差し込むだけで使用でき、新たな配線工事が不要なため、複数のあかりによる本格的かつ手軽な空間演出を実現できます。

スマートフォンで一気に簡単に雰囲気を変えられたら、ハイセンスな生活を楽しめそうですね。

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『火星の雲の動き』

火星が遠い星だったのはもはや過去の話。
現在ではNASAなどによる調査や、移住計画まで持ち上がっているほど「近所の惑星」と言っても過言ではありません。
そんな火星上でも、地球とかなり似た気象現象が発生しているようです。
寒冷前線や雲の形成などは、火星の薄い大気のなかでも発生する気象現象らしいのです。

しかし、そうした天候の動きを綿密に観測することは困難です。
地球の周囲には、多数の気象衛星が存在していますが、火星の周囲には、気象だけを観測する衛星は存在しないからだそうです。

現在、火星の軌道上には6機の宇宙船があり、そのうちのひとつ、NASAの「マーズ・リコネッサンス・オービター」(MRO)には、広角カメラが搭載されていて、日々の、そして季節ごとの火星の気候の変化を追跡しているんです。

ただし残念ながら、静止画像では、短時間で変化することも多い火星の気象状況をダイナミックに捕らえることはできません。

そこで、イリノイ州に住む地質学者でアマチュア天文家のジャスティン・コワートさんが、火星の雲の動きがわかる短い動画を作成してくれました。

http://www.planetary.org/blogs/guest-blogs/2016/1104-capturing-martian-weather-in-motion.html

短い動画ですが、雲が動いているのがわかります。
これらの画像は、欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「マーズ・エクスプレス」に搭載されている「高解像度ステレオカラー画像撮影装置」(HRSC)が撮影したものです。

コワートは、HRSCが2005年に火星の観測を始めたときから、1万件を超える画像を収集してきたそうです。
この動画はそのほんの一部を利用しただけとのこと。
つまり、ほかにもたくさんの火星の天候画像がストックされているというわけですね。

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『アメリカ人「宇宙人はいる」』

最近の調査によると、アメリカ人の半数以上が宇宙人の存在を信じているそうです。
まあその是非はともかく、デンマークの写真家が、とくに“信心深い”20人を撮影した写真シリーズが興味深いです。

デンマークの写真家は、2週間かけてアメリカを旅して、「エリア51」や「ロズウェル」といった場所を訪れました。
使用したのはペンタックス67、マミヤ7、マミヤ656、フジ645などの中判カメラだそうです。

写真シリーズ「Phenomena」は、愛情にあふれた目線で「彼ら」を写し出します。
「彼ら」とは例えば宇宙人と2年間一緒に暮らしたと言う人や、宇宙人の子どもを身ごもったと言う人など、20人のアメリカ人。
写真家は自らの作品について「これは多様性を認めるコミュニティのポートレイトそのもの」と語っています。

http://www.andrefrereditions.com/en/books/photography/phenomena/

特に印象的なのは、1975年にアリゾナで宇宙人に誘拐され、その5日後にニューメキシコのガソリンスタンドで開放されたと主張している男性。
彼のエピソードは映画のモデルにもなったそうです。
その眼差しは、暖かい光に照らされた窓のある無人のガソリンスタンドを通してカメラに向けられ、何かしらのトラウマを生き抜いた疲労感さえ感じられます。

何かストーリーがあると、写真作品の受け取り方も違ってくるものですね。
中判カメラで撮影された、淡いトーンの写真もその雰囲気を醸し出しています。

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『スマホと、それを持つ手』

この現代では、電車、カフェ、映画館、トイレなど、どこに行っても食い入るようにスマホの画面を見つめている人を目にします。
カミル・コタルバの写真はそんなスマホ依存の人々の異様な姿を描き出しています。

多くの人々と同じように、カミル・コタルバはどこにいても、授業中でも、バスに乗っていても、友達とディナー中でも、衝動的にスマホに手を伸ばし画面を見てしまうそうです。

彼は自らのそんな行動を止めることはできません。
別にダメなことではありませんが、「テクノロジーが日々の行動を変えてしまったんです」と彼は言います。
それに気がついたときは、自分自身に「なぜスマホが必要なんだ」と問いかけるようにしているそうです。

彼のこの経験は作品「Hide and Seek」にインスピレーションを与えました。
とても風刺的な作品です。
私たちの生活においてスマホとの絶え間ないつながりがどれほどの力をもちうるのか示しています。

この作品では公園のベンチやレストランのテーブル、地下鉄のホームで、身体は無く「手」だけがスマートフォンを握る様子が描かれています。
そこではみんなスクロールしたりダブルタップしたりして画面に夢中になり、周囲の世界を忘れてしまっているようです。

http://www.designboom.com/art/kamil-kotarba-hide-and-seek-smartphones-without-people-11-05-2015/

コタルバは批判をしているわけではなく、人々に自らの行動について考えるようすすめているとのこと。
にもかかわらず、彼自身はスマホをチェックすることを止められないでいるのだそうです。
メールのお知らせや「いいね」、コメントは誰かとつながっている感覚を与えてくれて、素晴らしすぎて止められないのだそうです。

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文学好きにも、猫好きにも

今や好きな作家さんたちもブログからツイッター、インスタグラムなどのSNSを発信し、これまで小説やエッセイとしての本の作品の中でしか触れられなかったものが、今では作家自身の生活などに少し触れられるような身近な存在位に感じられる作家さんも多くなりました。
そんな一人に角田光代さんがいます。
人気ブログ「トトほほ日記」は角田さんファンのみならず愛猫家にも知られたブログ。
トトとは角田さんの愛猫アメリカンショートヘアの名前。ササミ好きなメス、現在7歳。西原理恵子さん宅誕生の猫でもあるというエピソードも有名です。
毎回、本当にほぼ「トト」の写真のみで綴られるブログは角田さんの目線と短い文章の中にも含まれるあふれんばかりの愛情が交差され、一風変わった性格の持ち主トトの表情豊かな写真で魅了される読者は多いはず。
それを示すかのように、2015年にはトトがテーマのフォトエッセイが発行され、人気が人気を呼び今年2017年の6月には文庫化もされました。
文章はもちろん角田さん、そして写真は鈴木心による豪華な組み合わせのフォトエッセイは写真を見ながらページをめくっても、じっくりそれぞれのエッセイを読んでも充実の一冊で、文学好きにも猫好きにも満足なフォトエッセイです。
動物と一緒に生活をしていない人でもちょっとした疑似体験を味わえるブログ、そしてフォトエッセイ。おすすめです。

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