俳優と写真家のアートブック

俳優の佐藤健と写真家マリオ・ソレンティとのアートブックが来年2023年発売されます。現在先行予約中ですが予約サイトにはアクセス集中でつながりにくい場合があると注意書きがあるほどです。
さて、有名写真家が有名人を撮影した写真集なのでは、と数ある写真集のように思ってしまいますが、写真集ではなくあえてアートブックとしているのは佐藤健さんの強い思いがあるようです。
「ただ写真を撮ってもらうのではなく、ネットやインスタなどで一時的に消費されてしまうものとは全く違う写真を第一線で生み出し続けているマリオ・ソレンティとのコラボレーションとして、今後に残るアートとしての作品をこの機会に全力で生み出したい」(サイト抜粋)
と上記のようにサイト内に記されています。
消費されるものではない写真、という表現からもこのプロジェクトへの強い想いが伝わるようです。
あくまでも「作品」としての写真であり、同時にもちろんこれはマリオ・ソレンティの作品でもあるといっています。
今年の9月に2日間のみで撮影されたバックステージがサイトにもYouTubeにもアップされています。コラボレーション相手の写真家がマリオ・ソレンティである時点でものすごい予算のかかったプロジェクトであることはわかりますが、バックステージのほんの数分を垣間見ても映画のようなコストのかかったものだというのもわかります。
アートブックのタイトルは「Beyond」、348mm×257mmという変形サイズで、96ページ(仮)、価格は税込2万円です。
現在12月13日まで一次予約受付期間、12月20日から来年1月31日までが2次予約受付期間となっています。一次予約の特典は抽選で20人に購入者の名前と佐藤氏の直筆サインが入るということなので、ファンや写真集コレクターには垂涎ものでしょう。
バックステージではマリオ・ソレンティのシューティング風景がないところに2日間の緊張感が感じられます。
来年発売されてからの話題、評価も楽しみですね。

https://colavoshop.jp/special/beyond/

撮影機材・撮影照明・ストロボの専門店

二期にわけて観れるテリ・ワイフェンバック写真展

日本でも根強い人気の写真家 テリ・ワイフェンバックの写真展が二期にわたって開催されてい
ます。この展覧会での作品は2020年の「さいたま国際芸術祭2020」にて展示されたもののコロ
ナ禍の状況に見舞われたため、再度あらためて鑑賞できる機会となりました。
「さいたま国際芸術祭2020」のために2019年の春にワイフェンバックが埼玉の地を訪れて撮影
した作品で、埼玉の15ヶ所以上で撮影されました。
この時のテーマが「花 / Flower」。花や草木、昆虫や鳥など日常の身の回りにある光景の一瞬
一瞬を幻想的に撮影するワイフェンバックにとって彼女のライフテーマそのものです。
その作品が「Saitama Notes」となりました。
今回12月25日までのパート1では「Flowers & Trees」1月14日から4月2日までのパート2は
「Cherry Blossoms」というテーマのもと開催されます。
来年桜の季節にワイフェンバックが撮影した桜の写真を見ることができるなんて嬉しいです
ね。
ワイフェンバックのファンで埼玉出身の方にとっては貴重な作品群なのではないでしょうか。
2回のパートに分けて約37点の作品が展示されるそうです。場所は目黒のBlitz Gallery、入場が
無料というのも嬉しいです。会期中何度も足を運びたいです。
http://blitz-gallery.com/exhi_095.html

撮影機材・撮影照明・ストロボの専門店

おとととい

真家 石田真澄さんによる、女優 夏帆さんの写真集「おとととい」は今年の4月に刊行されました。
そして半年の時間を経て現在写真展「otototoi」が開催されています。
石田真澄さんといえば19歳でカロリーメイトの広告クリエイティブに抜擢され、独学で勉強した写真はスナップショットの手法でどきりとするほど瑞々しい一瞬を捉える写真家。
石田さんと夏帆さんは友人でもなく仕事関係でもないというところから時間を共にし、旅行をし、散歩をし関係を築きながら2年間撮影したものがこの写真集だそうです。
すでにそのままが眩しい夏帆さんですが、石田さんによってさらに夏帆さんの透明さが群を抜いて、それでいてまるで夏帆さんと同じ時間を隣で過ごしているようなそんな日常の優しいショットで綴られた写真集です。
写真展関連イベントではなんと夏帆さんと石田さんのトークイベントや川島小鳥さんとのイベントがあって盛りだくさんですが、この写真展が写真集刊行から半年経って開催されるところもこの展覧会の特徴ではないでしょうか。
一般的に発売記念として同時に開催される写真展ですが、ゆっくり写真集を味わってから改めて写真展を観るというのもとても味わい深いものだと思います。
実際にこの写真展では写真集未収録のカットも含められ「おとととい」ファンには嬉しい展覧会ではないでしょうか。

ちなみに写真集のタイトル「おとととい」は石田さんが子供の頃から使っている「一昨日の前の日」という意味の言葉だそうです。

https://bookandsons.com/blog/otototoi.php

撮影機材・撮影照明・ストロボの専門店

マン・レイ展

アレック・ソスの展覧会で話題になりました神奈川県立近代美術館にて、今度はマン・レイの写真展「マン・レイと女性たち」が開催されています。
同時開催中のコレクション展では内藤礼さんの展覧会も開かれていて、年間スケジュールをチェックしたい美術館のひとつですね。
さてこのマン・レイ展、監修が巌谷國士氏、そして国際マン・レイ協会会長のマリオン・メイエ氏、2004年から2005年にかけて五つの美術館を巡回したマン・レイ展「私は謎だ。」を監修したお二人です。
展覧会構成は年代を追って、ニューヨーク、パリ、ハリウッド、そしてパリという順で、プライベート関係から社交界、ファッション界、映画界までの女性たちを捉えたポートレートがテーマです。
マン・レイといったらこれ!という作品や有名なセルフポートレートなど、約260点の作品と関連資料が出品されています。
巌谷國士氏や飯沢耕太郎氏による関連イベントも見逃せません。
会期は来年2023年1月22日までです。
撮影機材・撮影照明・ストロボの専門店