アスペクト比

アスペクト比とは、2次元形状のものの長辺と短辺の比率をさすものです。
フルムカメラの中判6×6は1:1、フィルムカメラのサイズは3:2、コンパクトデジタルカメラの定番サイズは4:3です。

このアスペクト比はカメラの機材によりますが、ポストプロダクション、つまり撮影後の編集の際にアスペクト比を変更することも可能です。
この長辺と短辺の比率というだけのことですが、これが変わると同じ写真なのに見え方が全く変わってきます。
そのためフィルム撮影が主流だった時代は、もちろんこのアスペクト比を考えて機材、フィルムが選ばれていました。

伝えたいもの、商品、メッセージなどから、写真の枠がどのサイズで提示するかということを考えるのも訴求性に大きく関わります。
被写体の形、写真を見せる媒体、見せ方など総合的に考えながら写真のサイズをいくつか選択し、並べながらどのように差が出てくるか見比べることも提示する前に大切なことです。

何気なく普段みている広告、チラシ、カタログなどを、アスペクト比を考えながらみてみてください。いろいろなヒントが隠されているはず。
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『赤ちゃんをかわいく撮る』

赤ちゃんって小さくて、とってもかわいいですね。
普段写真をあまり撮らない方でも、赤ちゃんが生まれたらきっといっぱい写真を撮るのでしょう。
単なるスナップ写真でも十分ですが、どうせなら時々はカメラマンが撮ったような写真を残したいですよね。
でも、生まれてすぐの赤ちゃんは寝てばかりで、なかなか思ったような写真にならないはず・・・。意外と赤ちゃんを写真に撮るというのは難しいのです。

まず、生まれて間も無い赤ちゃんは室内にいることが多く、光のテクニックが必要です。
フラッシュをたいてもいいですが、F値を小さくしてたくさん光を取り込み、極力自然光で撮影したほうが、赤ちゃんらしいほんわかした雰囲気が出ます。
撮り慣れていない方は手ぶれしやすいですが、何かに寄りかかって両脇を締めて撮ると手ぶれしません。
ハイキーで撮ると淡い感じに仕上がり、ふんわりかわいい写真に仕上がるのでオススメです。

赤ちゃんは何と言っても目が綺麗です。
生後1ヶ月以内の赤ちゃんは1日20時間近く寝ているので、目の開いた貴重な4時間がシャッターチャンス。
目をクローズアップさせ、フォーカスを当てて思いっきり近寄って撮影してみると、とても愛らしい写真が撮れますよ。

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フィルム風

デジタルカメラ時代台頭だからこそ、ビンテージやレトロ調写真が人気になるというのは何とも皮肉なものですが、だからこそ目をひく表現になるのでしょうか。

さて、レトロ風の写真についてお話ししましたが、今回もひきつづきみていきましょう。様々なレトロ表現がありますが、つまりはデジタルと対向したフィルム撮影の表現が現在のレトロ風写真に繋がっているということでしょう。

そこで、最近ブログや広告などでもこんな写真を目にする機会がありませんか?
画像の周囲にまるで暗室で写真を焼いたようなギザギザとした黒枠のある写真。
白黒写真の現像、プリントを経験した方はすぐにお分かりになるでしょう。
フィルムを現像し、白黒写真をプリントする際にトリミングをしていてませんよという意味合いと、表現のひとつという点から、引き伸ばし機のフィルムホルダーの加工をすると写真を焼いた際に黒枠が写り込んできます。

今ではデジタル写真のアプリケーションや編集で再現されているのです。
この表現方法、現在はデジタルカメラでの撮影でも、被写体の特徴、広告のテーマ、表現したい方法によってマッチするものもあるでしょう。
これもまた写真撮影後の編集での作業でもあり、可能性と楽しみのひとつでもあります。
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インデックスプリント

フィルムカメラの時代は現像するときにはつきものだったのが、フィルム内に撮影された全ての画像が一覧に並べられてプリントされたインデックスプリントです。
写真画像は小さいので、ピントなど細かいところを見極めるためではなく、あくまでも撮影順序や構図の違いなど撮影内容を確認するためのものです。

デジタルカメラが主流な現在、プリントが必要であれば、そのデータだけをプリントするのが一般的でしょう。わざわざインデックスプリントを用意することはないかもしれません。
しかし、このインデックスプリント、普段から習慣的に行っていると、とっても便利なのです。
それは何よりも、写真整理、アーカイブに活用できます。
日付を入れて撮影時期が分かるようにしたり、ファイル名を記して撮影内容がすぐに判別できるようになどと、どの情報が必要なのかに応じて自分の整理しやすいようにインデックスプリントをつくることも可能です。

もちろんパソコン内でLightroomなど写真編集ソフトの中でアーカイブする際にインデックスプリントのような役割で整理することがあるでしょうが、データとしてパソコン内に収めているのにプラスαとしてプリントアウトされたインデックスプリントがあると便利です。紙媒体になった質感で写真の見方も変わります。
フィルムカメラで写真を学ぶ際には、現像時にまず、コンタクトプリントと呼ばれる、このインデックスプリントを焼いたものです。そのくらいベースであり写真撮影後の必須の手順でした。
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移動と三脚

飛行機の移動の際、三脚は機内持ち込み手荷物にしますか?それとも受託手荷物にしますか?
それはまず三脚の大きさ、重さに関わるでしょう。
カメラが大型であればもちろん三脚も大型、長さもあれば重さもあるので必然的に受託手荷物になります。
では中程度のサイズで重さが10kg内なら、機内持ち込みでもいいでしょう。
先日、三段式の中型の三脚を機内持ち込みにしました。しかしセキュリティーで足踏みすることになりました。
理由は、機内持ち込みの手荷物は一辺の長さが56cmまでというのです。
よく、三辺の長さの和が115cm以内という規定が一般的ですが、大きくなくても長さがあると、一辺の長さに規制があるとのこと。
その三脚は三段式で一番小さく収納した状態が規定の長さを超えていました。

結果的にクリアして機内持ち込み手荷物として保っていくことができました。
それは、雲台部分の留めを緩めて折り畳むように傾けると、一辺の長さにおよばないという理由からです。もちろん雲台部分が取り外しできる三脚であれば一番問題なく解決できるのですが、とにかく一辺の長さを崩して、制限の長さを超えることがなければOKということでした。

三脚との移動の際、特に飛行機での移動では、こんなことも頭の隅に覚えておかれるといいかもしれません。さらに飛行機の利用が多い方は、三脚を購入する際に機内持ち込みできる長さというポイントで検討するのもいいかもしれませんね。
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『レンズ沼』

食欲、物欲、睡眠欲・・・人間は欲がないと生きていけないというのはよく言ったも
ので。
一眼レフを持った人間は何かと物欲に陥りやすいものです。
もっと画質のいいレンズがほしい、このような写真が撮りたいからこのレンズがほし
い・・・買っても買っても次々とほしいレンズが出てきて、物欲と出費の間で葛藤す
る状況を「レンズ沼」と言うそうです。

レンズを変えただけで劇的に写真が変わることが多いので、より良い写真を求めてい
るうちにより良いレンズを欲していくわけですが、当然ながら安いレンズから高いレ
ンズまで様々あって、そりゃもちろん高いレンズのほうが良いに決まっているので、
ひとたびレンズ沼にはまってしまうとそれはもう大変な出費なわけです。
カメラの本体自体は安くなってきているのにレンズは変わらずお高いです。
これがレンズ沼の底なしたる所以といったところでしょうか。

キットレンズからはじまり、大三元レンズを揃えてしまうとレンズ沼に陥りやすいと
言われています。
そもそも、この大三元レンズを揃えただけでかなりの大金をレンズにつぎ込んでいる
わけですが、それでも物欲がおさまらず新たなレンズがほしくなるというのですから
恐ろしいですね。
でも、ほしいものはほしい!!
人間として産まれた以上、仕方がないですよねぇ(笑)

ちなみにぼくはお金がないのでレンズ沼には(まだ)はまっていません(笑)

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寒さとチャージ

冬になると写真撮影の際に気をつけなくてはならないことのひとつに、バッテリーの保ちがあります。
暑さよりも寒さにより左右されるバッテリーは、特に寒い屋外での撮影の際には、計算している以上にバッテリーの減りが早く、場合によっては、徐々に減っていくのではなくいきなりゼロになる場合もあります。困ってしまいますよね、屋外での撮影でバッテリーがなくなってしまっては!
カメラ、フラッシュなどの照明、その全てにバッテリーが必要になりますが、機器のバッテリーから、充電式の電池まで十分に準備しておく必要があります。

機械であるけれど、バッテリーが感知する温度のストレスはもしかしたら人と似ているのかもしれません。
そのため、いくら機器とはいえども、バッテリーを管理する場所、温度も考慮しながら保管すると効果的です。例えばバッテリーをそのまま外に出していたりすると、低温によってせっかく充電していたのに、すでに使用可能時間が短縮していく場合もあります。
ポケットやカメラバックに保管したり、布などにくるんで持ち歩いたりすると直接低温に左右されないで保護できます。

結構繊細なバッテリー、冬になると気づかされるひとつです。
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『レイルマン比率』

写真は、その構図で印象や善し悪しが変わってくるものですよね。
いろいろな構図がありますが、基本中の基本は「三分割法」ですね。
これは画面を縦横それぞれ3分割に線を引き(つまり画面は9分割)、その線の交点に
被写体を置く方法です。

その「三分割法」の応用?である「レイルマン比率」というのもあります。
これはまず画面の対角線を引き、さらに画面を縦に4分割するという、鉄道写真家の
中井精也さんが考案した構図です。
主題と副題を、対角線と縦線が交わる点に合わせることで良い写真が撮れるのだそう
です。三分割法よりレイルマン比率のほうがよりプロっぽく撮れ、もう一つ上の写真
が撮ることができるとも言われています。

どちらの構図も、主題を中央より端に置いたほうが、良い写真が撮れるという手法な
のですが、確かに鉄道写真って、車両だけでなく風景も大きく写っていたりして、風
景と鉄道の相乗効果でより良い写真に仕上がっている気もします。
このレイルマン比率は実はわりと知られている構図で、ニコンのカメラのグリッド線
にも採用されていますし、レイルマン比率を収録したスマートフォン用のアプリも出
ています。
加工アプリだけではなく、構図アプリもあるなんて、プロ泣かせな時代です
ねぇ・・・。

もちろん、このレイルマン比率は鉄道写真だけではなく、あらゆる写真に応用されて
います。
最近この構図を知ったので、もっぱら対角線ばかり意識して撮ってしまう今日このご
ろ・・・。

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対談、座り、インタビュー

座りで対談での写真撮影について触れてみましょう。
よく夜景や、夜の屋外で撮影する際に、照明が人物だけに届き、後ろが真っ黒。というパターンがありますよね、後ろも写り込むようにするにはどうしたらいいのか、というポイントに絞りつつ。

屋内での人物撮影もそれと少しだけ似ているところがあります。
というのも立ち位置、座り位置を決めたあとに人物への照明加減を調整していきますが、そのときに人物への照明が適切であっても落とし穴が。そう、人物を中心に前部分に照明があたっているものの、後ろ、背景が暗くなってしまっていることがあります。
そこで人物の後ろ、椅子などの家具の影、植物などの後ろに同調のフラッシュ、またはLED照明などを配置すると、写り具合にはっきりと違いが出てきます。

これは実は写真撮影にとどまらず、ビデオ撮影などの場合にも同様で、自然照明、さらには屋内照明を含めてどこに人物を、そして座りの位置を決めるのかを始め、そのあとに全体の照明バランスを見ていきます。そこで気になるのが背景。何度か触れてきましたが、背景は大切なポイント。しかしいざ人物が主役となると背景を忘れがちになってしまいます。
背景が適度に明るいと、それによって人物自身もキレイに浮き上がるというか、自然なかたちで後ろの光によって強調されます。
このちょっとしたポイントが違いを生みます。
小さいけれど、重要なポイントを押さえて、美しい写真、美しい映像を撮影を実現しま
しょう!
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欲望

もう既に今年の1月に販売され、未だその衝撃が話題を呼び、さらに今年のパリフォトでも話題になった大橋仁氏の写真集「そこにすわろうとおもう」。
大橋仁氏の作品、活躍を既に長い間追いかけているよ、といった方にはタイムリーではないかもしれませんが、この写真集についてちょっとお話しさせてください。

この柔らかなタイトル、写真集であっても展示会であっても、こんなタイトルは目を引きますし、どんな作品なのか想像力が膨らみます。そのタイトルの印象とはうってかわって強烈なテーマ。
そのつくりと内容、部数といろいろな理由から書店販売されていない写真集で、出版社のオンラインサイトから注文するという販売方法をとっています。
筆者自身も手に取ってはいないのですが、とても興味深いのです。
大きさ、枚数だけでも圧倒されそうですが、インターネット上で見れる何枚かの写真だけでも内容が直球。

大橋仁氏のプロフィール、経歴、作品集など彼のホームページではもちろん見れますが、作品から伝わる大橋氏の人となりは、作品のみならずインタビューも見逃しがたいです。
これまでの作品つくりの中で一貫して「知りたい」という欲望そのままに自分の声に素直に動かされてきたという氏の作品は、テクニック、コンセプト、論理ではなく、直感、欲望から生まれるという話が、非常に明確で清々しいほどです。
もちろん撮影技術、経験があるからこそこそできるモノだということも改めて感じられます。
自分自身で好きな写真家や共鳴できる作品つくりの作家を追いけるのもまたよし、違った分野や違ったテーマ、作品つくりの作家をみるのも、またとても刺激されるものです。
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