適切な大きさ

web表示用の商品写真やカタログ用写真など、どのサイズで表示するかというのが実際には気になってくる事柄です。
ネットオークション用の写真では、大きく、細部などがよく見えれば見えるほど親切ですし、出品者にとっても有効な方法かと思います。

一方、商品写真としてはどうでしょう。
あまりに小さな写真では、消費者の購入欲を駆り立てませんし、見えづらい大きさでは写真の役割も今ひとつですね。といってもはじめから前面に出て大きすぎても、もう少しこの商品について知りたい、といった興味をそそらないこともあります。

そこでよく使われているのが、「クリックして拡大」というもの。
もう少し見てみたい、細部が知りたい、ほかのショット写真を見たい、などという訴求力のあるサイズ!
メインイメージを大きめにして、そのほかの細部を半分のサイズに表示しておいて、クリックすると拡大する。という方法もいいですね。

写真を見る側の相手が、webの向こうにいるからこそ、こだわりたいことのひとつですね。
スタジオ設計、施行承ります

ホットシュー

カメラのボディー上に、ホットシューもしくはアクセサリーシューと呼ばれる部分があります。これはストロボを繋ぐためのレリーズやクリップオンストロボなどをつける部分を指します。
一眼レフカメラには必ずある部分ですね。
ストロボを使用しない方にはなじみがあまりない部分ですが、最近ではボータブルライト、しいてはポータブルLEDライトをつけたり、動画撮影のために外部マイクをつけたりと役目が多い部位です。

ホットシューはあくまでもストロボやその他周辺アクセサリーを接続するための部位ですが、ここに台付きのホットシューを加えることにより雲台にも早変わり!

すばやく接続できて、きちんと固定できるのでホットシューを利用した撮影にはとっても便利です。
小さなアクセサリーが大きなサポートになるひとつの例ですね。新宿ショールームOPEN

カメラの省エネ

写真撮影の際に、カメラの補足バッテリーを準備するのはもちろんですが、それでも撮影が長引いたり、バッテリー不足などの緊急時にはバッテリー消耗を避けたいものですね。さて、バッテリーの省エネについて考えてみましょう。

撮影した写真のモニターでのチェックですが、なるべく短くするのも省エネに繋がるでしょう。小さなモニターでなく、パソコンに繋いでチェックする方が有効ですし、シャッターごとに確認することがなければ撮影後すぐのクイックビューをオフにするか、または短くするといいでしょう。

それからスタジオ撮影など、継続的に撮影することがない場合、例えば町のスナップ写真や風景写真、動物写真など。この場合には毎回電源をオフにするのではなく、オートパワーオフを設定するのはいかがですか。こまめにオフにすれば省エネになると感じる方もいらっしゃるでしょうが、実はそれほど効果はないようです。シャッターごとにオン、オフを繰り返す方がかえって電力を消費しているような感覚があるのは私だけでしょうか。オートパワーオフにしておけば、Macのスリープ状態と同様に触ればすぐにオン状態に戻り、シャッターチャンスがあっても見逃しません。
上手にカメラに備わっている機能を利用して、なるべくバッテリー電力を有効に使いたいですね。商品撮影のことなら

ピント合わせ

被写体をクローズアップして強調したい撮影の場合、F値を開けて背景のボケを利用すると効果的ですよね。
被写界深度が浅いために、ピントが合う部分はほんの少し。被写体のどの部分にピントを合わせるのがいいでしょう?

一輪の花を例にとってみましょう。
ピント合わせのポイントは3点あります。
1.手前の花びら
2.花芯
3.奥の花びら
花の形容にもよりますが、ピントはなるべく手前側におくといいでしょう。それはヒトの目には手前にピントがある方が自然に見えるためです。つまりは言い換えると、たとえ3.奥の花びらにピントが合っていても、手前がボケているとボケた写真に感じられてしまう場合があるということです。

写真撮影にオートフォーカスを使っていても、構図を決めてピントを合わしてシャッターを切るのもいいですし、このようにF値を開けて焦点が合う部分が限られている場合には、マニュアルでしっかり焦点を合わせるのもおすすめです。
ピント合わせがその写真の大きなキーワードになりますから。撮影照明

アレンジ照明

照明機材は様々あり、組み合わせることによって無数の可能性がある照明セッティングができます。
それでも機材をパーフェクトに一気に揃えることは簡単ではないですよね。まずは基本的な照明機材を整えて、工夫しながら撮影していく方法もあります。

まずストロボ一灯とライトスタンドのみあるとします。ディフューザーやレフ板、アンブレラなどいろいろなアクセサリーが欲しいところですが、この一灯を使って効果的に撮影する方法を探してみましょう。

すべての照明セッティングは被写体、テーマ、撮影形態などによって変わってきます。シンプルにストロボの照明だけをセッティングする場合にはコントラストが強く、影がしっかり出るライティングになります。
少し柔らかい照明にしたい場合、その他の照明アクセサリーがない場合にはどう工夫したらいいでしょう?スタジオ撮影でなく家庭内でも身の回りのものを使って工夫が可能です。たとえば簡易式の突っ張りハンガーなどを利用して、ストロボの前に白いシーツを広げます。これがトレーシングパーパーつまりはディユーザーの役割を果たします。シーツ、大きめの紙、和紙、障子紙などでもいいですね。また、ストロボを直接被写体に向けずに壁に向けて発光させ、壁から得る間接光で撮影するのも強すぎず弱すぎないライティングができます。壁がレフ板の役目です。
一灯でライティングテクニックを試行していくと、徐々に機材を増やして照明セッティングをする際に光を演出する可能性がグッと広がっていくはずです。
まずは一灯、そして二灯と周辺アクセサリーを増やしてくのもいいですね。撮影照明専門です

どちらで撮る?

さて一眼レフカメラではカラースペースはsRGBとAdobeRGBどちらもあると思いますが、さてみなさんはどちらを設定して撮影されてますか?
その違いがなかなか分かりづらくて初期設定のままで撮影されているという方もいるかもしれません。

この設定はその画像をどのように利用するかということが大きく関わってきます。例えば撮影した画像はweb上のみで使用する場合、印刷して使用する場合とありますね。一般的にいわれているのはwebのみでの画像はsRGBで、印刷する場合にはAdobeRGBがよりよいとされています。

その理由としてはAdobeRGBの方が、印刷の際のCMYKのカラースペースをカバーするのにsRGBよりも色範囲が広いということにあります。
広告写真や、人の肌色など確実さが必要な写真には大変配慮が必要ですが、現在ではsRGBのデータで印刷する場合もありますので、一概にはどのカラースペースがいいのかは断言できないでしょう。被写体、環境、用途などの条件を見ながら設定するといいでしょう。

また、撮影時にはその用途がどちらかはっきりしていない時には、RAW撮影という強い見方もいます。RAW撮影では現像段階でsRGBかAdobeRGBかを選べられるので大変便利ですね。撮影照明で適切な色あいを

パンフォーカスの意味

パンフォーカスとは、画面の手前から奥の背景までピントが合っているように見えるという意味です。
例えばカレンダーの風景写真や、世界遺産などの写真でも手前から遠景までキレイにピントが合っている写真がありますね。すべてにピントが合ってるシャープな写真に壮大さとともに圧巻されますね。これらの写真はいわゆるパンフォーカスで撮影されます。

さて、パンフォーカスはどのように撮影するか。
レンズの特徴のお話で何度か触れたように、望遠レンズは被写体深度が浅いため背景が大きくキレイにボケます。被写体を引き出すためにはいい効果を得られます。その反対に広角レンズは被写体深度が深いためある程度の絞りで手前から置くまでシャープに写せるレンズです。
このレンズの特徴を生かして、広角レンズまたは広角ズームレンズを使用して、シャッタースピードとの関係を計算しF値を絞ると近景から遠景までキレイにピントのあったパンフォーカスが撮影できるというわけです。

光の柔らかい秋の風景写真などにも試してみてはいかがでしょう。ストロボ照明

いつもきれいに

カメラボディーよりも時には何倍もの値段がするレンズ。そのためレンズの取り扱いには常に慎重に、そして丁寧に扱いたいものですよね。
購入時にはレンズ表面を守るためのフィルターを勧められたりしませんか?これはレンズを所有している同じ数だけフィルターをつけてて正解だと思います。
使用しているレンズだけ、そのときにフィルターをつかるというのもいいのですが、レンズの交換とともに毎回フィルターも交換するのは手間ですし、プロテクターのフィルターは常にレンズ表面を守るという意味でもカメラバックで持ち歩く時からつけていると確実です。

さて、そうやって大切に扱うレンズですが、レンズの汚れにも気を配りたいものです。通常フィルターを装着している場合には、フィルターの全面部分のみをレンズマイクロファイバータイプの布を使って拭き取っていますか?
普段移動してする撮影では、屋外と屋内での温度差などによってレンズとフィルターの間に曇りが生じることもあります。これが結露になって残ることもあるので時にはフィルターを取り外してレンズと接する側も拭き取ってケアしてみてくださいね。
眼鏡のレンズ両面をキレイに拭き取るように!LED撮影ライト

ゴースト

どの業界でも専門用語ってありますよね。
写真業界にも同じくいろいろな専門用語が存在しています。
一度聞いてしまえば何でもないのですが、初めて聞く専門用語は想像すらしづらいものですよね。
今日は光によってできる現象の専門用語「ゴースト」について触れてみましょう。
お化け?とそのまま直訳してもそれほど意味は遠くならないので、少しは分かりやすい表現かも知れません。風景写真で太陽光が光の点になって写り込むことがありませんか?その現象であらわれた点(円形状の光)をゴーストといいます。
レンズフードの先端や、花型になっているレンズフードの場合には、内側に入り組んだ部分から光が入ったりして、写真に写り込みます。
つまり、このゴーストが写り込まないようにするには反対に常にレンズフードを装着して撮影する。またはレンズフードをつけていても光が差し込む場合にはフードの上から手をかざして光をよけるなどしてもこの現象を避けることができます。

実はこのゴースト、カタログ写真や風景の写真撮影の場合には避けたい現象ですが、アート作品としては受け入れられる現象です。商業写真とアート写真の違いのひとつかもしれませんね。新宿ショールーム

マルチ発光

マルチ発光とはシャッター幕が開いている間にストロボ光を連続的に何度も発光させる機能を言います。暗い背景を利用して、被写体が分解写真のようにコマ撮り映像のように表現されるのを思い浮かべていただけるでしょうか。

例えばゴムボールを投げて跳ね返りまた着地するといったボールの連続した動きが映し出されるような写真はストロボのマルチ発光によって撮影可能になります。

動きのある被写体などは静止した状態の写真ではなく、マルチ発光を利用して、スローシャッターで撮影するとその動きが克明に映し出されます。
発光を多くすればするほど、分解写真として映し出される動きの数が増えます。つまり、同じシャッター速度で撮影しながら3回発光と、6回発光ではそれぞれ被写体の動きが3つ、6つの分解写真になって映し出されるということです。前述した通り、動きがよく見えるためには背景は暗い方が好ましく、黒が一般的に使われます。またマルチ発光はいわゆるストロボの多重露光撮影なので、動きのない部分はその部分だけ何度も露光され露出オーバーになります。
その点を考慮しながら露出計算が必要ですね。
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