構え方

カメラが変われば持ち方、構え方、つまりは撮影の仕方が変わってきます。
一眼レフカメラの場合、レンズの重量によってトータルの重さに差が出てきますが、本体ボディー自体も重さがあるので、まずは大切なのはしっかり両手で持つことです。
当たり前のようなことと思いがちですが、左手でもって右手でシャッターを押すのではなく、「左手にのせる」ことが大切です。持つというよりも支えるという感じですね。そこに右手を添えて安定した状態でシャッターを切ります。
この動作、意識的にしていると慣れてきていざシャッターを押す際に、しっかりと脇をしめて、左手にのせる一連の動きとして身に付いてきます。

一眼レフカメラと違い、コンパクトカメラはその名の通り、コンパクトで軽量なのが特徴です。そのため光が十分あるところでは両手で支えることなく片手でもぶれずに撮影することもできますね。さらに例えば被写体が遠くにあるとき、高さが必要な撮影の時など、腕を思い切り伸ばしてファインダーをみることなくシャッターを切るというスナップショットも可能になります。

撮影時の必要条件、カメラの種類などによって撮影方法も柔軟に対応していきたいですね。撮影照明の専門店

一年に一度

師走に入りました、年賀状準備の季節ですね。
この時期、ご家族の方は家族写真、お子さまの写真を年始のご挨拶にされることも多いはず。一年を通してとりためておいた写真の中から、年賀状に適切なショットを探される方もいるのではないでしょうか。

写真スタジオでプロカメラマンによる、スタジオ機材での撮影も家族の記念にとって大切ですが、家族の成長をお知らせするとともに年始のご挨拶に、カジュアルな家族写真も親近感があっていいものです。

三脚があれば、家族揃っての記念撮影も簡単です。
カメラのシャッターをタイマーモードにして、または長めのレリーズを用意して家族の好きな場所で撮影するのもいいですね。
また、こどもの写真ではカメラ目線でなくても遊んでいる、笑っている瞬間などのショットも微笑ましく温かな年賀状になります。

商品撮影など商業的撮影と違って、家族の記録撮影は、自分自身のポートレートを撮影するようなものです。一年に一度、家族に、自分自身に向き合ういい機会かもしれません。
撮影用品

色温度計

いつもお話しするホワイトバランスについて今回はちょっと厳密なアイテムをご紹介しましょう。

写真撮影に欠かせない露出計。デジタル一眼レフカメラが普及した現在、実際に毎回使用しなくともこの露出計の存在は知られていますね。
一方、今回お話しするのは色温度計、カラーメーターともいわれます。
カラーメーターは計測するのはあくまでもカラーフィルム感度に合わせているため肉眼でみる感度とは違い、まさに写真撮影のためにあります。
フィルム撮影ではなく、デジタル撮影でも撮影モードや自動ホワイトバランス設定に比べて非常に正確に設定できるというわけです。

例えばLEDでも電球色LED、白色LEDそして一般蛍光灯には昼白色、昼光色、電球色とそれぞれ色温度が変わります。どの光のもとで撮影するのか、その色温度を測定してから撮影すると撮影時から撮影後の編集までスムーズに進みます。

それでも色温度計は気軽な価格ではないため、例えば三脚のように写真撮影に関して必須アイテムとは言いかねます。しかしながら、適切な光と同様適切な色は商品撮影でもモデル撮影といったポートレートでもとても大切な要素です。
そういう意識を持って撮影に臨みたいですね。撮影機材のことならライトグラフィカ

ジオラマ写真

前回「パン」について触れた際に、逆チルト撮影で表現するミニチュア模型のような写真が出てきました。今日はこのジオラマ写真についてお話ししましょう。

ミニチュア模型のようなジオラマ写真と言えば、すぐに思いつくのが2006年に写真集「small planet」で木村伊兵衛写真賞を受賞した本城直季氏でしょうか。
見慣れた風景が本城氏の写真では一目見ただけで引きつけられるような、不思議な感覚とともにワクワクした面白さで見入ってしまいます。

さて、このようなジオラマ写真。どうやったら撮れるんだろうって思ったことありませんか?
前回ちょっと触れたように、大型カメラのいわゆる「あおり」つまり「ティルト」を利用して前方から後方すべてにピントを合わせるのと反対に、被写界深度を浅くしてその効果によって実際の風景をミニチュア模型のように見せるのです。
さて、普通の生活では大型カメラを使うことはそうありませんね。つまり簡単には撮影できる写真ではありません。
ところがそれも過去形になりつつあります。みなさんすでに体験されているかもしれませんが、デジタルカメラやスマートフォンでこのジオラマ写真モードが出てきましたね。また普通にデジタルカメラで撮影した後に、ジオラマ写真風に編集できるソフトがあり、普通にとった風景写真やパノラマ写真が手軽にジオラマ写真を楽しめるようになったのです。

大型カメラならではのことが身近になるとマニュアル派の筆者にするとちょっと残念な気もしますが、それでも写真を楽しめるという利点は大きいですね。デジタル進化を享受したいものです。撮影照明の決定版

レフ板それぞれ

レフ板は一般的に銀レフ板と白レフ板がありますが、用途や選択の違いなどはどうなのでしょう?
ギラギラした銀レフ板はテクニックが必要で使いにくそうだな、と思いがちですが、屋外の撮影の際その効果を得られます。
天候や日射しの強さによりますが、コントラストが強いほど光がある場合には、銀レフ板が活躍します。強い光に負けないくらい強い反射光が得られるからです。

被写体やモデルが光を受けて影になる部分をみながら銀レフ板か白レフ板を使用するかその時々の撮影状態によって見分るといいですね。
通常は白レフ板でもレフ板効果はありますし、柔らかめにそして自然に光を補助することができます。

これ以外にも以前は「黒レフ板」というモノもご紹介したことがあります。
レフ板の種類用途はそれぞれですし、工夫しながら用途を広げるのも撮影者の知恵等での見せどころです!撮影に関するお問い合せ

パンフォーカス

スチール撮影でもビデオ撮影でも使う撮影技術の名称のひとつ、「パン」。映像撮影の際にもよく「パンする」という言い方で使われます。
「パン」というと、語感から遠景から被写体へズームして急激に接写する感じがしますが、「パン」の語源は「パノラマ」。固定したカメラの向きを左右に振ることを言います。

以前にも「流し撮り」の技術、そしてその撮影練習について触れたことがありますが、動いている被写体を追って撮影する際、カメラを固定して向きだけを変える撮影は「パン」の撮影技法のひとつなんですね。

左右に振る動きが「パン」というなら、上下にふる動きは「ティルト」または「チルト」といいます。手前から奥までピントのあった画像を得るための技法です。最近よく見かけるミニチュア模型のような写真は、このチルトを逆手に取った文字通り「逆チルト」という手法で撮影されたものです。

ビューカメラという蛇腹が装置されたカメラで「あおり」という技法を撮影されたことがあると、これらの一連の流れが分かりやすいですね。
これについてはまたの機会に。撮影機材の専門店

撮影準備

前回お話ししたように、撮影機材準備には細心の注意がいりますし、実際に撮影現場には「あ、こんなものがあったら」というちょっとしたものが思い浮かぶことがあります。例えばひとつの被写体を撮影する際にも、その背景には100のアイテムが必要になる可能性があるということです。準備は万端でも足り得ないということですね。

もちろん物事には限りがあるもの。
いつもの撮影経験とともに、普段撮影に必要なものを合わせて準備しても、その場その場で必要なものは変わっていきます。
今回はできる限り、そして荷物として最小限に抑えたサブ持ち物をみてみましょう。

前回にもお話しした延長コード、コード付きソケットも便利です。
両面テープやセロハンテープ、また電源を通さないビニールテープも重宝します。
光を反射させるレフ板がない場合には、アルミ箔でも代用できます。そして反対に反射する光が邪魔な場合には黒い布などが役に立ちます。実際に非常に動きのある現場では、例えば黒い布を代用して、着ているジャケットなどをとっさに反射よけとして使うこともあります。
臨機応変に撮影時の環境に応えることが大切になります。撮影機材の専門店

延長コード

スタジオ撮影でも、出張撮影でも撮影機材として準備すべきもので見落としがちなのがこの延長コードです。
撮影機材としてのカメラやレンズ、そして重要な照明機材などは念入りに調整しながら準備しますが、実際に照明をとるプラグの位置と撮影する場所の距離を考えておかないとまたは予想外の場合には延長コードが大切になってきます。

国内での撮影では問題はありませんが、もしも国外で撮影する場合には電源の場所とともにどのプラグの型に合うのかということも考えなければなりません。
ヨーロッパでは同じヨーロッパ内、ユーロ圏内でも電源のプラグの形が変わってきます。差し込み口の形が日本のように一定ではないことがあるので変換プラグなど電源需要まで考える必要があります。

メインの撮影機材のほかにも、この身の回りのアクセサリー、アイテムが実際の撮影現場ではとても重要な役割を担ってきます。
スタジオレンタルや時間限定のある撮影にはまさに文字通り「細心」の注意をして撮影準備をする必要があるんですね。撮影照明のライトグラフィか

定番照明機材

今回はテレビや映画撮影の際の定番照明機材をご紹介しましょう。
日本語でいうと直管蛍光灯撮影照明とやや硬い感じですが、各場面に対応できるメジャーなアイテムです。
光質が優れていて、さらに光量も調整できるため、環境や被写体モデルによってコントロールできるのが便利です。
こちら弊社の直管蛍光灯撮影照明はもちろんバーンライト装備なので、照明を当てる方向性の微妙な調整も可能です。
長い蛍光灯フォルムは横使いでも縦使いでもOKなので、その場に合わせて使用できるのも嬉しいですね。
ライトスタンドの調整を合わせてすると、最大2m40cmの高さを利用していろいろな用途に活用できます。

照明器具にはスタンドの機能も重要になってきます。
エアクッション付きの安全設計されたスタンドで、大切な照明器具を支えて撮影に臨めるものをえらびたいですね。
弊社ではこのような照明機材をスタンドとともにセットとしてお求めやすくご提供しております。ご参考までにどうぞ。オスラム蛍光灯

バーンライト

プロのライティングには欠かせないといわれるバーンライト。
バーンライトは照明器具につけられた光をカットする羽上の板を指します。
照明範囲をコントロールできるので、照明機材から放たれる光の方向と範囲をバーンライトによって遮ったり、狭めたりと被写体によって変えていくことが可能です。
全体的に照明を当てることが必要なシーンがあるように、部分的に光を演出したいシーンには非常に便利です。
4枚羽のバーンライトの場合、上下左右から光をコントロールし一筋の光のように演出することもできます。つまりは全体的に明るい照明ではなく、どこかに意図的に暗い部分をつくって、ドラマチックに見せる照明などです。
その際には背景に移り込むライティングもうまく活用したいですね。
明るい部分と暗い部分が背景に反映されることによって空間の広がりも生まれてきます。

ちょっとしたことでライティング技術に大きく反映してきますので、バーンライトのようなアイテムも写真撮影には大きく違いがでてくるものです。
照明器具を選ぶ際には、こんな点もチェックしながら選んでみてください。撮影照明の決定版