だからこそ

前回に続いて、野外撮影の楽しい時期ならではのお話をしましょう。
この時期に人が反応する「花粉」。
モノや機会はもちろん人のように反応はしませんが、屋外でコンピューターを使った仕事をしたり、機材を外に出しておいたことがある人なら見たことがあるでしょう、花粉の付着を。
植物の繁殖期の今、花粉や綿毛が想像以上に飛んでいます。
気の毒ですが、花粉症の人はそうでない人以上にとても敏感に察知するほどです。
もちろん場所によりますが、野外に物を置いておくと、数時間後にホコリと見まがうように花粉がしっかりついています。

つまりは、この時期に屋外で写真撮影をするということは、機材に花粉がまとわりつくということになります。すこしの時間ならば持ち歩いている間、または出し入れしている間にほとんどは取り払われるかもしれませんが、毎回の写真撮影で屋外が続いたり、花粉の多い場所での外出には、それだけ機材も花粉を負っています。

人がマスクをするように、機材を覆うことはできない分、カメラバック、または収納する時点で、しっかり刷毛や、スプレーなどで細かな花粉を撮ってあげることが必要になります。
もちろんレンズにはホコリよけのフィルターなどをしようして、この時期特有の花粉から愛機をしっかり守ってあげましょう!
撮影機材の専門店ライトグラフィカ

サクラとボケ 2

前回に続きサクラの写真撮影についてお話ししましょう。
サクラを撮影するのには、撮影機材をばっちり持っていく本格派と、ちょうどいい機会だからスマートフォンやコンパクトカメラで撮影しようというお手軽派とわかれるでしょう。
撮影スタイルはさまざま。
今回はお手軽だけど印象的な写真を撮影するポイントをおさえてみましょう。
サクラの撮影にはまず「ボケ」を有効に取り込むと効果的です。

コンパクトカメラの場合にはF値を開放値にします。これによってボケを得られるだけではなく、文字通りレンズを開放=光を取り込むために照明が不足気味の場所でもシャッタースピードを稼げるので、手ぶれ防止にも役立ちます。

ではスマートフォンのようにF値設定ができないカメラではどうしたらいいか。
「写したいサクラ」と「ボカしたいサクラ」の距離をつくります。
どういうことかというと、F値設定のないスマートフォンカメラでも焦点を合わせる被写体と背景の距離が長ければ、フォーカスされるのが被写体でフォーカスされない背景がボケていきます。
そのためスマートフォンで撮影する場合は「写したいサクラ」を決めたら、「ボカしたいサクラ」を写したいサクラからなるべく距離がある場所に設定します。
撮影する前にタッチモニター上で「写したいサクラ」にピンポイントでフォーカスをあてることが大切です。
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2Dの写真を3Dに

たとえ平面体でも立体でも写真に撮ってしまえば、2Dである平面体です。
その写真を用いて、2次元と3次元を表現したなんとも魅力的な作品をNerholというユニットが生み出しました。
Nerholとは田中義久氏と飯田竜太氏からなるユニットで、アイデアを「練る人」とそれを「彫る人」といわれています。
彫る? そう、一見写真とは全く関係ないような「彫る」を写真表現に取り入れた「Misunderstanding Focus」というユニークな作品なのです。

すでにこの「目を引く」作品を目にされた方は多いかもしれませんが、簡単にご説明すると、肖像写真シリーズでで、それぞれの肖像写真は200枚の写真を重ね、重ねた状態で、一枚一枚レイヤーを彫り込んでいきます。カットされて残された写真は重ねた写真に貼付けられます。
重なった状態で徐々にレイヤーがなだらかなカーブとともに200枚の写真の中で、切り取られて残った部分に段差ができて、まさに彫刻のような立体感がうまれます。

百聞は一見に如かずとはまさにこれで、ぜひリンクしてあるNerholのホームページをみてみてください。
写真の歴史は100年強という、絵画に比べるとそれはそれは歴史が浅く、他の芸術に比べると生まれたばかりの手段とでもいえるかもしれません、つまりアイデアと模索次第でまだまだ写真表現が未知だということですね。
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箱馬

日常生活ではあまり耳にすることのない言葉、箱馬(はこうま)。
写真撮影の際に被写体をのせるための台という意味もあり、ポートレートやインタビュー撮影の際に背景と人物の高さを合わせるために高さを調整する台という意味もあります。

前者なら想像するのも容易ですが、後者の場合、どのように箱馬を使うのか例を使ってお話ししましょう。
インタビュー撮影をホテルやレストランのテラスを使って行うとします。
テラスからは街並が見渡せて街のシンボル的な建物を見てとれます。ここで座りインタビューのセッティングし、椅子に座った状態での人物を撮影すると、せっかくの背景がうまく映り込みません。そこで登場するのが箱馬。
つまり土台自体を上げて、人物の位置を高くして背景が映り込むように調整するということです。
舞台設定のようなものですね。

その他にも土台全体ではなく、姿勢を固定する椅子のような役割をする箱馬もあります。
人物が中腰、維持するのに困難なポーズを撮影する場合、少しでも負担を軽減するために、ちいさな箱馬に座り姿勢を固定できるようにすることもできます。
あくまでも舞台装置の一部なので、箱馬が映り込むことが内容に衣装などで隠したり、構図内に映り込まないようにします。

先に上げたテラスでの撮影などでも大活躍する箱馬ですが、大切なのは、撮影時に必要かどうか、どのくらいの高さ、どのくらいの面積のものが必要かというのを撮影前に把握していることです。つまりは撮影前のロケーションハンティング(ロケハン)がとても大切ということです。
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『掃除』

毎週、休みの日は部屋を掃除するって決めているんですが、いかんせん掃除が嫌いなんですよね。
まぁ、好きな人もいないと思うのですが。
それでも、掃除道具を集めるのは大好きなもんで、家には無駄にクイックルが2本あったりします(笑)
今一番ほしい掃除グッズがふとんクリーナー「レイコップ」。
最近よくテレビで観るんですよ、このふとんクリーナー。
光クリーンメカニズムとやらでダニを除去するらしいです。
この光クリーンメカニズムは、なにやら特許をとったとかで、芸能人が「これ、いいんですよ!」なんて紹介したりしているのをみると、不思議とほしくなってしまうんです。
何度も言っていますが、影響されやすい自分・・。
僕の家はベランダがないので布団を外に干せないこともあって、少し気になっていたんですよね~、ほこりとかダニとか。
高すぎず、安すぎず、手に届く値段なんで、逆に困っているんですよね~。
買おうかな・・・。
まぁ、ダニを除去するのであれば、スチームアイロンが有力という説もあるようですが。
考えてみれば、スチームアイロンでダニ退治ができるのであれば、布団のしわもとれて一石二鳥だし、なにせ手間もさほど変わらないので、レイコップ買う必要ないですね(苦笑)
・・・でも一回買ってみようかな(笑)

掃除は嫌いだけど、掃除をやめてしまうと、自分がどんどん廃れていきそうなので、これからも休日は掃除の日でいきたいと思います。たぶん。

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写真の必要性

先日ネットであるコラムを読んで手が止まりました。
それは葬儀会社によるもので、遺影写真に関する内容でした。
デジタルカメラが普及した今日では、カメラのみならず携帯電話、スマートフォンでの写真撮影が日常的なことになったにもかかわらず、いざ葬儀となると必要である遺影写真がないことが頻繁というのです。
若い頃や、子どもを持つ家庭ならスナップを撮り続ける機会は多々あるでしょうが、年を取り、子どもが離れてしまうと、夫婦同士で普段から写真を撮る機会はなく、さらに旅行してもお互いの写真を撮ったり、ツーショットを他人に撮影を頼むようなことよりも、風景写真が中心になってしまうとのことです。
確かに中高年の夫婦、または高齢の夫婦が写真に特別な興味、趣味を持っていなければ、ポートレートとはいわずも、人物を入れて記念写真を撮ることはあまりないかもしれません。

まさか遺影のことを考えながら家族の写真を撮ることはないでしょうが、ずっと飾られる遺影写真は「いい一枚」であるに超したことはありませんよね。
なかには高齢になってから、自ら写真館に行き、遺影用の写真撮影をされる方もいるとか。
何とも複雑でうーん、と考えてしまいそうな話ですが、これもひとつの「写真の必要性」ということでしょうね。
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サクラとボケ 1

サクラの撮影とボケの関係はとても大切です。
「ボケ」が重要な演出になるからです。
季節は春、淡い色、透き通る花びら、といったようにビジュアル自体柔らかい印象がある被写体故に、実際に撮影する際にその柔らかさを引き出すために、このボケが重要になってきます。

ではボケをどの位置にもってくるか?
いわゆる手前ボケと、一般的な後ろボケがありますね。
ボケを前にもってくるか、後ろにもってくるかということで印象もぐっと変わってきます。
まず手前ボケで撮影すると、先にボケがあるためにさらに柔らかい印象が強まります。
一方後ろボケの場合には、「写したいサクラ」のまさに引き立て役になります。
同じ構図でも被写体を奥、手前の順序で撮影してみると、つまりは前者が手前ボケ、後者が後ろボケの写真になります。同じ構図なのに印象が変わるのがよくわかります。

同じ木の花びら同士で距離をつくってボケを発生させるのが難しい場合は、サクラが数本並んでいるのであれば、並木を縦に見てとるような場所を立ち位置にして、手前のサクラ、奥のサクラといった具合に配列するとボケを得やすくなります。
主役のサクラとボケを演出するサクラ、または背景との距離感をうまく持てることがサクラの写真撮影のポイントです。
いろんなアプローチでサクラ撮影、楽しみたいですね。
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『星空タイムラプス』

星空の写真、撮ってます。
なんて、ロマンチックでかっこいいこと言ってみたいです(笑)

というのも、最近流行っている「タイムラプス」をやってみたいんです。
静止画を連続撮影で動画のように見せるというものですが、
普通に動画を撮るのでは不可能な、とても鮮明で美しい映像になるのです。
(撮影の腕によるのでしょうけど。。。)

星空の写真って難しそうですよね。
夜景を撮るのに必須アイテムといえば、三脚・レリーズ・広角レンズ。
星空の綺麗な場所と言ったら、やはり空気のきれいな自然の中。
そうなると、夜は冷え込みますから防寒着も必要ですね。
さぁ、星空を撮りに行こう!
と、いきなり行っても綺麗に撮れる自信がないので、少し予習してからにしましょう。

ということで、ネットで調べてみました。
撮影の基本は、カメラはマニュアルモード、レンズはマニュアルフォーカス。
手振れ補正もオフにします。
絞りを開放にして、ISOは1600程度、シャッター速度は10秒程度。
カメラをセットした三脚を地面に固定し、ピントを合わせて・・・
パチり。

ん~!!なんだか、いい写真が撮れそうな気がしてきました!
基本的な設定をしっかりマスターすれば、初心者でも簡単に撮影することができそうです。

予習してたら、早く星空撮りに出かけたくなってしまいます。
写真のテクニックだけじゃなく、星座の名前もわかるようになれば、なお良しですね。
ちなみに、7月7日は七夕。
おりひめさま(ベガ星)も、ひこぼしさま(アルタイル星)も一等星なので、見つけやすいらしい。
七夕の星を撮影する僕。
ロマンチックすぎでしょう(笑)

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手に取って分かること

情報過多と言われる現在、調べたいものは「検索」すれば大方のものは分かりますよね。
例えば購入を考えているレンズのフィルターひとつにしてもお店に行くことなく商品の詳細、さらには購入者のレヴュー、そして類似した商品まで情報として手に取ることができます。

検索したものをそのままオンラインで購入する人も多いでしょう。
もちろん書籍やCDなど、実際に店頭で手に取ってみなくても商品の違いが生じないものであれば、これほど便利なものもありません。
または、すでに商品の内容をよく熟知して、なかなか出回っていないものであれば、一括してオンラインで探して購入できれば、インターネット時代の恩恵ですよね。

写真撮影に関する機材でも検索することによって、より自分のスタイルに合った機材を探すことができたり、知らなかったメーカーのモデルを発見したりと利点が多いです。
ただ、実際に商品を手に取って分かることもあります。
商品の質感や使い勝手はもちろんですが、手に取って「あ、」と思うことのひとつに「重さ」があります。
例えば三脚。ooogと説明があっても、実際にその三脚を手に取ってみないと、重さってなかなか実感できないものです。使うカメラによって軽量のカーボン製でもいいのか、それともがっしりと重量感のあるメタリックなアルミ製のほうがいいのか?持って移動する際にどのくらいの重みがあるのか?といった実質的なことは商品を手にして把握できるものです。

クリックひとつで購入できるもの、じっくり手に取ってから購入するものなど、うまく使い分けながら納得のいくものを手に入れたいものですね。

ちなみに弊社では新宿にショールームを設けております。お気軽にお立ち寄りください。
文字通りお手に取って!

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