『謎の現象「ブルージェット」』

「レッドスプライト」、「ピクシーズ」、「エルヴス」「ブルージェット」・・・。
いずれも成層圏から中間圏にかけて発生する超高層雷放電現象の名前です。
国際宇宙ステーションから送られてくる映像などで、不思議な光のショーが度々公開されています。

これらの現象は、いまだ解明されていない部分も多くあるのですが、アメリカの科学雑誌に掲載されたとある研究が、宇宙に向かう青い雷のような発光現象「ブルージェット」の謎に迫っています。

2015年9月に国際宇宙ステーションに滞在したデンマーク人の宇宙飛行士アンドレスは、「プロジェクト・トール」と名付けられた雷の研究を行ないました。
トール(Thor)とは北欧神話の雷神のことです。
アンドレスは、ブルージェットが発生したインド上空18,000m~40,000mで、巨大な嵐を動画とカラー写真に収めました。
ブルージェットはこの雷光の上にまるで茶柱のように現れ、一瞬で消えてしまいます。
この現象は以前から存在は確認されていましたが、動画や画像に写し出したのは初めてだそうです。

これがその動画。
https://youtu.be/dY5F_gEexAY

研究で判明したことは、放電の色が比較的弱い青色であることから、ブルージェットは雲のなかの稲妻から光が撒き散ったものではないのだそうです。
ただ、なぜ青く光るのかはまだわかっていません。

今後はNASAによって、ブルージェットがもたらす地球の天候への影響や高層大気の雷雨に関する調査が行なわれるようです。

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