「もうひとつの風景」

砂丘を自在にスタジオのようにして写真撮影を演出した写真家として有名な植田正治氏の作品集「植田正治作品集」が河出書房新社からの出版記念としてヨーロッパ旅行で撮影された「音のない記憶」の作品を取り上げた写真展「もうひとつの風景」が開催されます。
時代を感じさせない鮮烈で、斬新な構図とポーズ。植田調と呼ばれる独自のアイデアと演出で知られていますが、ヨーロッパでの旅行中撮影された「音のない記憶」シリーズはストリートフォトと言えそうな作品で、アンリ・カルティエ=ブレッソンのようなスナップと自然に演出されたようなマジックさがうかがえます。演出がなくとも植田氏の手にかかると程よく不思議さが調和されたような写真にみえてきます。
展示内容はオリジナルゼラチンシルバープリントが約20点。会期は3月8日から4月8日。場所は赤坂のBooks and Modernです。
ギャラリー入場は無料ですが、3月11日と4月1日にはそれぞれ金子隆一氏、飯沢耕太郎氏によるトークイベントがあります。トークイベントは参加費要です。
ギャラリーではオリジナルカレンダーから、書籍、オリジナルグッズの販売もあるようです。
植田正治ファンにはもちろんのこと、写真を勉強している学生さん、写真好きの方々にお勧めしたい、じっくり堪能したい写真展ですね。

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