きたる写真展

銀座シャネル・ネクサス・ホールでロバート メープルソープの写真展が開催予定です。
期日はもう少し先の3月14日からですが、今から楽しみに予定を入れている方も多いのではないでしょうか。
作品はメープルソープの独特な線で映された花、生物、ヌードなどおよそ90点で、それらはシャネル銀座ビルディングの設計を手掛けた建築家、ピーター マリーノのプライベートコレクションというので、こちらも驚きです。
写真展のタイトルは「Memento Mori」。ラテン語のフレーズで語感もいいことから各国でいろんなシーンで使われる言葉です。一般的にとらわれる意味は死を意識せよ、という意味合いで、つまりはどんな偉業を達したものでも人である以上死は平等におとずれる、といった戒めの意味合いがある言葉ですが、それゆえに「今を楽しめ」といった意味合いでも使われています。
静物画などではしばしば、memento moriと虚栄心を象徴的に表現し、17世紀には「死すべき運命」といったモチーフとして取り入れられたり、宗教的な背景からは来世という意味合いでもとらえられていたようです。そして現在のアーティスト達はMemento moriを死、そしてそこから、刹那という意味合いでも表現しています。
メープルソープの作品と共にいろいろ考えたり感じたりすることがありそうな展示会です。
ギャラリーということもあって、入場料無料というのが嬉しいですね。そして会期が4月9日までですがその後「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真展」の一環として京都を巡回するということです。

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