ローマで土門拳

今年は、日本とイタリアの日伊国交樹立150周年を迎え、両国どちらとも多くのイベントや展示会が催されています。
そんな中、ローマで土門拳の写真展が開催されました。
イベントの中には海外でも人気のある浮世絵の展示会やや食をテーマにした催し物がありますが、写真展として土門拳展が開かれるのは違った視点から日本を紹介できるのではないでしょうか。
土門拳の写真はヨーロッパでも知られていますが、海外での本格的な個展は初ということで、山形県酒田市にある土門拳記念館の全面的協力を得て実現したそうです。
ローマのアラ・パチス博物館で「土門拳 – 日本のリアリズムの巨匠」と題した写真展では、1920年代から1970年代までの約150点の写真の展示があり、フォトジャーナリストとしての土門拳の視点で捉えた日本社会から広島の惨事まで、タイトルの「日本のリアリズムの巨匠」という名を体現した展示内容になっています。
ローマでの展示期間は9月18日までですが、興味深いことは同時期に(7月10日まで)土門拳記念館に於いても、ローマの展示作品を同名のタイトルで展示会が開催される点です。
ローマで観れなくても土門拳記念館で観ることができる!
この機会に日本のフォトジャーナリズム、偉大な日本の写真家土門拳が残した作品を観るいい機会ですね。

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