写真家と写真家の相乗効果

写真家と写真家の相乗効果
インスタグラムで作品を発表している写真家ユニット、原久路&林ナツミ。
その名の通り現代美術家の原久路さんと林ナツミさんのお二人が無名の少女たちを被写体にコ
ラボレーション作品を制作しています。
2012年に刊行された「本日の浮遊」は林ナツミさんによる、まるで重力から解放されたように
浮遊して見えるセルフポートレートのプロジェクト。不思議なのに懐かしいようなこの作品が
世界中にファンがいるというのに頷けます。そして原久路さんが2009年に発表した写真シリー
ズ「バルテュス絵画の考察」の、バルテュスの世界観の美しさと危うさと艶かしさに目を奪わ
れました。
そうして辿り着いたのが写真家ユニットの原久路&林ナツミ、すごい吸引力の作家がユニット
として活動し、だからこそ目が離せない作品が続きます。
「本日の浮遊」ではシャッターを押していたのが原さんで、林ナツミさんは2009年から原久路
さんのアシスタントを務めているということでどちらの作品も既にお二人の存在があったんで
すね。そして2013年に写真家ユニットを結成。2014年から東京から九州へ移住し現在は別府市
在住、作品制作を続けています。
インスタグラムでは「世界を見つめる」シリーズで双子シリーズや三つ子シリーズなど、多彩
で(浮遊少女のように)一瞬の刹那を切りとった作品を見ることができます。
そんな写真家ユニットのお二人が、今回の東京都写真美術館の「日本の新進作家」にて5組の新
進作家の一組として出展しています。「日本の新進作家」は東京都写真美術館が2002年から開
催している展覧会で、写真、映像に関して支援そして作家の発掘と活動の紹介を目的に開催し
ているもので今回で17回目となります。
「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」は9月22日まで開催。
4組の新進作家の作品とともに、写真家ユニット原久路&林ナツミの大きくプリントされた作品
を見ることができます。
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