マニュアル機で学ぶこと

マニュアル機で学ぶこと

このところ立て続けにフィルムカメラを使ったことがないというカメラマンに出会いました。
なるほど、写真の学校でもデジタルカメラから始めているのでしょうね。
もちろんそれに異論はありません。ただ実際にフィルムカメラを通ってきてない人たち曰く、露出とシャッタースピードなどの撮影条件のつながり方が今ひとつつかめないというのです。
もちろん経験や個人差もあるでしょうが、数字上の上での理解だけでは写真撮影の実感しづらいのかもしれません。

フィルムカメラでもデジタルカメラでも設定上ですることは同じ。
ISO設定だったり、ホワイトバランスだったり、そして撮影自体もたとえオート設定でもマニュアルのフォーカス設定でもF値、スピードシャッターなどの読み方は一緒です。
ただシャッターを押した時から実際に写真を確認するまでの過程が違います。押してからすぐにモニターで写真を確認できるデジタルとは違い、フィルムカメラでは現像してプリントとして出来上がるまでの時間がかかります。
そのためフィルムカメラでの練習では何枚目にどの条件でシャッターをきったのか、あとで見比べるように撮影コマ数ごとにのF値やシャッタースピードを記載するのが習慣になるような写真撮影をしていきます。まさに写真撮影記録とも言えるようなものでしょう。
そしてプリントが出来上がったときに、実際にシャッターを押した時の条件と見比べながら、被写体のボケ加減、ピントの具合、被写界深度などを見ていくのです。
この確認過程が、デジタルカメラとフィルムカメラで学び練習した場合の違いがでてくるのかもしれません。
もちろん習得するのにフィルムカメラが必須な訳ではありません。
デジタルカメラでも同じように、記録を残しながら撮影していくと、のちに記録したデータと写真をゆっくりと照らし合わせながら確認できます。
同じ被写体、構図で条件の違いがよくわかる写真ができれば、記録と写真をアーカイブとして保存しておくといい手引きにもなるでしょう。
遠回りが近道になるのは、写真撮影でも言えることかもしれませんね。
撮影機材の専門店ライトグラフィカ