立体感と遠近感

いうまでもなく写真は2Dの世界です。
近年映像の分野で3Dが話題になっているのは2Dであるものを卓越した技術、立体感と奥行きさで3Dに見える面白さにあるのでしょう。
実際に3Dは私たちが肉眼で見ているものしかないのですから。

さて、写真でも立体感、遠近感を重要視するのは、いわばそれらが不足していると「つまらない写真」「説得力のない写真」といわれてしまいがちです。まさに平面的な写真は実際に私たちが肉眼で見ている現実世界に比べて、欠如を感じてしまうからかもしれません。

この立体感と遠近感を写真の中で表すのに「ボケ」がとても有効です。
一般的に背景をボケさせることによって、手前がぐっと近づき、遠近感をうまく誘導します。
さらに応用編として手前をボケさせると、奥行きが広がります。
ただ、手前ボケは目障り、または違和感のある写真になってしまうこともあるので、どのくらい手前ボケの範囲をもうけるかという構図づくりも大切です。
手前ボケの奥にある、メインの被写体のための手前ボケですから、脇役の役割を考慮しながら構図作りをしてみましょう。

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