ターゲット

商品撮影で考えなければならないのは、写真器材や写真テクニックだけではありません。
大手オンライン販売社のエピソードでこんなことがあったそうです。
商品の鞄をこれまでの撮影方法から、モデルとともに撮影する方法に変えたとたんに売れなくなってしまったとのこと。
なぜでしょう?
これまでは単に商品だけの撮影から、モデルに鞄を持たせて撮影したということ。一見より消費欲望をかりたてるようにモデルを起用したようですが、それが反対に作用したのは、商品だけを見ていると、それぞれ消費者の好みで想像できていたのが、自分のイメージと違うモデルが鞄を持っている写真が、商品のイメージを限定してしまい消費者ターゲットを狭めてしまったのです。

このエピソードが物語るように、商品撮影の場合、ターゲットを絞って撮影する方法と、敢えてターゲットを限定せずに撮影する方法があるということです。
すでに消費者ターゲットが分かっている商品であれば、そのイメージに合わせた写真が必要で、多くの層に受け入れられる商品であれば、イメージを限定するようなモデル起用などは避けるべきということですね。
販売することでその善し悪しが判断される商品撮影の、大切なキーワードです。

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