「孤独な家々」

日本語に訳すと「孤独な家々」となりますが、そのタイトルとは裏腹な非常にポップで見飽きない写真シリーズを制作しているアーティストがエマヌエル・ピタ。
オリジナルタイトルは「Lonely Houses」。一枚一枚の写真には大空のもと一軒の家のみが撮影されています。そう表現してしまうとうらびれた寂しい風景写真と思ってしまうかもしれませんが、まるで絵本を広げた中にあるような、洒落た作り、ポップな色合い、オリジナリティー豊かな一軒家が静かにそれでいて密かな主張をしながら佇んでいるのです。
ポルトガル・リスボン在住のエマヌエル・ピタは、ある日イチゴのような家を目にして惹きつけられて家の写真をiphoneで撮影したのが始まりだそうです。Photoshopを使い画像をきれいにし、色彩やコントラストの調整をして、今ではマミヤ7やNikonD600へと使用機材を変えたりしても、携帯電話で撮影するという彼の原点へのこだわりは、このシリーズが生まれたのがInstagramからだからそうです。
現在20万7千人のフォロワーは、「Lonely Houses」のシリーズを通してここまで知れ渡ったのです。
ほんの少しドイツの写真家ロレッタ・ラックスを彷彿するような軽やかさと、不思議な世界を持つエマヌエル・ピタの世界。
いやあ、どの家(写真)を見ても、見飽きることが全くありません。

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