透ける美しさ

注意したい点は、全体に透過した写真は露出が均一ではかりやすいかもしれませんが、透過しない被写体と逆光を一緒に撮影する場合です。
明るい部分と逆光を受けた被写体自体の暗い部分のコントラストを和らげるために、レフ板などを利用して、光が足りない部分に補光を当てる必要があります。
あくまでも逆光を演出した撮影には、趣向を重視し補光の微妙な加減も大切に日差しが強い季節になってきました。
屋外での撮影にはコントラストが強くて、人物撮影や商品撮影にはいつもよりも気を配る必要がある季節ですね。ただ見方を変えるとその強い日差しがよい効果となって反映することもあります。
例えば逆光によって人物の髪の毛、洋服の薄い生地、花や葉、ガラスや不透明な物質などです。
逆光によって透ける美しさが強い光から生まれ、いつもと違った味わいが写真に現れることも。
透過する物質(被写体)のみだけではなく、透過しないものは逆光を受けることによって、その輪郭がなぞったように浮き出ることがあります。
そういった光の遊びを利用して、自然光、そして夏の光ならではの撮影ができたらいいですね。

撮影機材のライトグラフィカ