シフトレンズ

多種多様のレンズは、大きく分けて「単焦点レンズ」、「ズームレンズ」、「特殊レンズ」といった具合に分類できるでしょう。
単焦点レンズ、ズームレンズは文字通り理解できますが、さて特殊レンズとはどんなものでしょう。

特殊レンズとは、被写体に変化を加えられるように設計されたレンズを指し、マクロレンズ、ソフトフォーカスレンズ、魚眼レンズ、シフトレンズなどです。
ヨリの撮影などで何度も登場したマクロレンズも特殊レンズのカテゴリーなんですね。

さて今回はその中でもシフトレンズについてみてみましょう。
なかなか日常の写真撮影にはお見かけしないレンズですが、その名の通り、シフトとティルトができるレンズです。
以前にもジオラマ写真について触れた時にこの言葉が出てきました。いわゆるゆがみを補正することができるレンズととらえると簡単ですね。

例えば高いビルを下から撮影すると上部がしぼまって写りますね。これは被写体とフィルム面が平行になっていないため、被写体が歪んでしまう例です。撮影時にこの補正をできるのがシフトレンズ。レンズの光軸を平行にずらしてゆがみを補正します。

実はこのシフトレンズ、建築物といったものばかりでなく、日常目にする料理写真にもよく使われるレンズなんです。
写真撮影のライトグラフィカ