ハイブランドと日本の普通の風景

1968年にドイツで立ちあがり、まもなく国際的なハイブランドに発展したジル・サンダー。
ミニマルでシンプルなデザイン、何よりも素材のよさで日本でも根強い人気があるブランドです。
ハイブランドと広告は切っても切れない関係ですが、2019年春夏用に撮影された写真がかっこよくて是非見ていただきたい。

撮影地は日本。
ハイブランドと近代的風景のある東京か?とおもいきや、日本の何気ない風景のなかにジル・サンダーの服を纏ったモデルとともに撮影された写真です。
JIL SANDERのHPでも、そしてインスタグラムでも見ることができます。
撮影者はジル・サンダーの撮影に度々登場するマリオ・ソレンティ。
撮影は島根県松江市。HPには約2分半のショートムービーもみることができます。
さて、松江市の何気ない風景、電線や網戸のある窓、瓦屋根、日本家屋、温泉と、これらのシーンがシンプルなジル・サンダーの服をを着たモデルと相まってなんとかっこいい写真になっているでしょう。
まさに相乗効果。
いや、モデルがいない普通の町角の風景だけでもかっこいい。
マリオ・ソレンティの構図や切り取り方もさることながら、この撮影コーディネーター、スタッフも素晴らしいですよね。

ファッションフォトを見るときに、好きなモデル、好きなフォトグラファー、好きなブランドだから、といういろいろな見方がありますが、一目で惹かれる写真が好きなフォトグラファーのものだったってこともよくありますよね。
商業写真であるファッションフォトはマンネリ化と言われたりもしますが、モデル、フォトグラファー、ブランド、そして撮影方法、撮影地によって組み合わせが自由。
だからこそファッションフォトである広告写真って面白いんですよねえ。

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