ポートレート 和の美しさ 3

さて、これまでみてきました、和装の撮影。あまり機会がない分、いざ撮影するチャンスがあればこれまでの撮影テクニックに加えて、プラスαのコツを見つけたいところですね。 それは、実は私たちの日本人としての文化、習慣に非常に密接なところにあることをお話ししてきました。

今回は、これぞ和装の代表格的美「後ろ姿」をみてみましょう。
背中を向けたままちょこっと振り向いた姿、そう菱川師宣の「見返り美人図」がすぐに頭に思い浮かびますね。歩みの途中、つまり膝が少し曲がり、重心を移動しながら後に視線を送る姿。これがなぜこんなにも色っぽくとらえられるのでしょう。
見えそうで見えない、思わせぶりな感じと、そして静止画なのになぜかゆっくりな動作が思い描ける全体から「美人」の図となるのでしょうか。

和装の撮影では、普段のポートレートと違い、照明テクニックや構図テクニックで美しさを求める撮影ではなくて、モデルの視線や体、手先足先の動きによってできる線、うねりが的確に和装撮影を魅力ある和の世界を演出してくれます。
こういってしまうと、モデル次第と思いがちですが、撮影者の指示によって、そして相互のコミュニケーションによってもあらわれてくる表情は随分違います。
その何が撮影に必要なのかをきちんと撮影者が知っていることが大切です。

和の世界観を出すためにも、さりげない動作を見逃さず、小さな動きの中にゆったりとしたアクションを取り入れたいものですね。日本人ならでわの私たちの文化をまさにいかせる撮影シーンです。商品撮影照明