デジタルでアオリ!

高い建物を撮影すると、先細りになってしまう。そんな経験どなたにもあるでしょう。
レンズによってできてしまう「歪み」を撮影時に矯正しながら撮影できるのがティルト(レンズを斜めに傾けてピントの合う範囲を調整)とシフト(レンズを水平・垂直方向にずらして歪みを矯正)機能があるレンズです。
煽り撮影といえば、あの上下逆さに移り、黒い布を頭からかぶって撮影する大型カメラを想像します。蛇腹を動かしながら被写体の構図、歪みを自在に調整して撮影できる魔法のうようなカメラ。
いまや、そんな大掛かりなカメラでなくとも、いわゆるシフトレンズがあれば撮影時から思うように取れるのです。
デジタルカメラの機種によっては、煽り機能というものがありますが、撮影したものの画像をPhotoshopのように調整して歪みを少なく見せるものであり、やはり撮影時に歪みを矯正してから撮ったものとでは違いがあります。
さて、こちらはキャノンから発売される「TS-Eレンズ」のスペシャルサイトなのですが、三人の写真家が撮影した写真や、動画ビデオとその撮影風景のバックステージビデオを見るだけでも、おおお、と士気が上がります。
レンズは17mm、24mm、50mm、90mm、135mmというラインナップで50mm以降の3レンズはマクロ撮影も可能というもの。
これらは撮影目的もそして撮影手段もプロフェッショナル対象なので、価格も然り。
ちょっと趣味で、というわけにはいきませんが、まっすぐな建物、焦点の当たり方が違う写真などがどうやって撮影されたのかそのメカニズムを知ることは普段から撮影していることと繋がりがありますし、写真撮影を理解することにもなります。
それによって日常の写真撮影もぐっと楽しくなるのではないでしょうか。

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