素材そのまま

料理写真の撮影にはコツも技術も、そして経験も必要なので撮影話題も絶えません。今回は料理する前の食材そのものを自然にそして新鮮に撮影することにテーマをおいてお話ししましょう。

調理前の食材そのものの姿を撮影する。それは魚をおろす前、野菜を切る前など形そのものがある姿を撮影します。ナチュラル感を出しつつディテイルを丁寧に伝えるためにマクロモードが活躍します。
さらにF値を開放気味にし、植物と同じように、「新鮮」と「食材」の意味を重視し、撮影前には霧吹きなどを使って演出しましょう。

そして被写体の組み合わせも大切です。素材の相性。魚や肉類など撮影する際に実際に調理する食材を一緒に撮影することによって画像上に鮮度、食欲などの相乗効果が生まれるのです。

料理をオーダーして、運ばれる際には付け合わせとして添えられている色や飾りの役割のものがありますね。それに似た効果が撮影時にも参考になります。

素直に「おいしそう」というものは調理後だけでなく、調理前の食材そのものにも反映されるということ。料理撮影と同じように、料理の基である食材写真もぜひこんなことに注目して撮影してみたいですね。料理撮影の照明機材