まわる流行!

雑誌などで広告写真を眺めるのも実は写真撮影にとってとても有効なのです。
ぱらぱらと時間をつぶすしているようでも、雑誌の中の広告を見ていると気づくことがあります。
主にファッション写真ですが、時代によって、というよりもそのシーズンごとによっても特徴があらわれます。モードを主張するために、そのシーズンごとのコンセプトを強調するためにデザインのみならず写真の撮り方にも違いが出てくるのです。
ある化粧の仕方や髪型などをみて「80年代だ」と分かるように、時代によって写真の撮影の撮り方にも特徴を見て取れるということです。

例えばここ最近、あるトップブランドの一つで以前ではありえなかった撮影の方法を取り入れている例があります。それはモデルを正面フラッシュで撮影しているものです。カメラ本体のフラッシュやカメラボディーに装着したフラッシュをたいて撮影すると、コントラストが強く、さらにモデルの後ろにはっきりとした影ができます。本来ならばこの写り方を避けるために微妙なライティング設定や、複数の照明や補助光などを駆使して撮影してきました。
ここで、このブランドのような写真を提示してきたのは、そのスナップ感が新鮮でインパクトが強く、人々の印象の中に残るのです。しかもそのフランクさがかえってカッコよく写ったりもするのです。こんな風に時代ごとに変わる写真撮影の方法を発見するのも、実際に自分が撮影する際にヒントになることがあるかもしれません。

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