夜景と人物

夜景とともに人物を撮影したい場合、反射的にフラッシュを使用してしまいますね。
夜景モードといった撮影モードプログラムがありますが、夜景も、そして人物も適切に撮影したい場合、一度フラッシュなしでの撮影を試してみてください。
フラッシュをたいて、人物は映るものの夜景は全く映り込まない、背景は真っ暗といった撮影経験はどなたにもあるでしょう。

お持ちのカメラのISO性能にもよりますが、フラッシュなしで夜景と人物を撮影する際に必要なもの
三脚、または固定できる場所を確保すること、そして実は人物、モデルの辛抱です。というのはシャッター速度を落として光を取り入れるために、カメラを向けられている人物が動いてしまうと直接に「ブレ」となって現れてしまうため、ある程度の秒数動かないような協力がかかせません。

そしてISOですが夜景では一般的に高感度まであげますが、シャッター速度を落として、手ぶれがない三脚や安定できる場所にカメラを置けて、人物が動かないという条件が揃えば、あえて極端にISOをあげてざらついた映像になるのが避けられます。
そのため、夜景と人物という組み合わせ写真は、固定と人物自身がどれだけ動かないでいられるかということにかかってくるともいえます。
フラッシュをたかない、自然な色合いと周囲の光を利用した夜景写真の美しさをお楽しみください。

新宿の撮影照明専門店

ラバーフード

レンズフードと言えばプラスチックや金属製のフードがよく使われますね。
ラバーフードとはゴム製の、主要部分が伸び縮みできるフードをさします。
このラバーフード、気になる撮影トラブル時にお役立ちアイテムです。
それは、夜景風景やガラス面の光反射がある際の撮影です。

高層ビルなどから都会のパノラマを撮影する際、どうしてもガラス越しで外の光と室内の光のギャップからガラスに反射した物が映ってきます。これを取り除きたい場合、フィルター使用もありますが、ここで活躍がラバーフードです。
非常にシンプルで簡潔な解決法。レンズの先端をガラスに密着させて撮影することです。
その際に柔らかいゴム製レンズフードのラバーフードは撮影したい角度にガラスとの接触を調整できるという点で長けています。

この要領は夜景などを展望台といった見渡しのいい場所から撮影する場合、ガラスからの光の反射を防ぐのにも効果が発揮されま。
文字通り柔軟なラバーフードをぜひお試しを。

撮影機材のライトグラフィカ

手前ボケ

普段は焦点のボケがないように撮影する技術を考えますが、場合によってはそのボケを利用して被写体が引き立つ写真を表現することがあります。
それも一般的には避けられる「手前ボケ」を利用してみます。
背景をぼかして被写体を強調するという撮影が普通なのは、ヒトの目には手前に焦点が合っていないもの=ボケがあると煩わしいと感じてしまうからです。
ただ、その煩わしさは構図と手前ボケの割合、そして色、明るさにもよりますが、逆手に取った「手前ボケ」の魅力を見てみましょう。

例えば花の写真。被写体の花にピントを合わせて背景をぼかすという撮影に、被写体とレンズの間にもう一つのぼかす対象を故意に取り入れます。それは葉っぱでも違う花でもいいでしょう。
それによって手前ボケ+ピントのあった被写体+背景ボケとなり、言ってみればまるでボケが被写体を引き立てるフレームのような役割になります。

あくまでも入れこむ手前ボケの割合と、被写体の割合を考えながら構図を決めましょう。
また、F値を開放気味にするのもポイントです。

新宿の撮影機材専門店

ビデオ撮影にイヤホン

ビデも撮影の際には映像のみでなく音声も同じくらいたいせつになりますね。
プロのビデオカメラマンは必ずイヤホンを使用します。その際には、音声さんのように両耳タイプのヘッドホンではなく、イヤホンです。さらに片耳だけのイヤホンを使用することもしばしばあります。
家庭用のビデオカメラや、趣味での撮影の場合、映像に集中して、実際に撮影している最中にイヤホンで音声チェックをすることはあまりなく、映像をモニターに映して見たときに、音声のバランスがうまくいってないことに気づくこともあるかもしれません。

ビデオ撮影時のモニター用に高級ヘッドホンを調達しよう、とまではいかなくとも、撮影時にはイヤホンをカメラバックに準備し、常に使用するようにすると、これまでのビデオ撮影にプラスαが加わりますよ。

撮影機材の専門店

水平線も

安定感があり、バランスのとれた、そして印象的な写真の構図として「黄金分割」を何度か取り上げてきました。縦横に2本の線を引き、それぞれの線が交わる4点のどこかに被写体を配置するという構図の取り方ですね。
さて、点を意識して配置する黄金分割と少し見方が変わりますが、配置によってずいぶん印象が変わる物に水平線があります。どこに水平線を持ってくるかということが写真の表現に大きく違いが出てきます。

美しい海、空、森、湖、林など風景写真の中には大自然のなかの水平線がくっきり映えるシーンがあります。さて、この水平線、どの位置に持ってくればいいのでしょう。
被写体が真ん中にある単調な構図のように、水平線を真ん中に置いて撮影しがちですが、実はこれも日の丸構図と言われるパターンと同様です。
シンメトリーを目的とした撮影は別として、水平線、つまり線そのものを真ん中に引いてしまっては、引き出される物がなく、訴える力が半減してしまいます。
例えば美しい夕日を撮影する際に、空と地面、または建物の境界線(水平線)を真ん中に配置するのではなく、ぐっと境界線を下に位置し、空の部分を大きく見せることによって、そのグラデーションの美しさや、コントラストが相まって迫力のある写真に近づきます。
この方法で反対に、水平線の位置を上に位置し、映したい物(例であげると空)を少なめに、例えば三分の一の割合で配分すると、返ってその少なく移っている被写体が強調されることもあります。
同じ風景をいくつもの構図配置で撮影してみて、その違いを実感するのも楽しいものですよ。

撮影機材のライトグラフィカ

圧縮効果

広い分野で使われる言葉「圧縮」、写真撮影にもこの言葉が使われます。
「圧縮効果」というのは望遠レンズを使って写真に遠近感を少なくすることを言います。
つまり手前の物と背景を縮める、文字通り圧縮するといった言い方ですね。
さてこの圧縮効果、どんなときに有効かといいますと人物撮影にうまく利用できます。
背景を入れての人物撮影には、人物を引き出すためにF値を開放気味にして焦点を人物のみに合わせて背景をぼかす、という手段があります。それ以外にもこの圧縮効果を用いると人物を強調した写真に仕上がります。

背景を移し込みながら人物を撮影する際に、周りの背景や建物も構図内に入れたい場合には、標準レンズや広角レンズを使うとその分被写界深度が大きいために遠近感が強調されます。
一方、望遠レンズを使用すると被写界深度が狭いために、この圧縮効果がうまれ、手前にいる人物がぐっと強調される効果がうまれます。

これは以前お話しした広角レンズ、望遠レンズの性質そのものです。
レンズの特徴と、撮りたい写真のイメージを組み合わせることがポイントです。

新宿の撮影機材専門店

写真でもビデオでも

カメラやビデオに水準器機能が備わっている場合、撮影時に設定しておくと便利です。
三脚を使っての撮影も三脚自体の水準器ではなく、カメラ、ビデオを装着して、実際に撮影時に調整も可能です。
場合によっては水平な場所に三脚を設置できない環境でも、撮影する本体に水準器がある場合、準備のための余計なロスタイムもなくなります。

さて内蔵型のこの水準器、撮影のためのガイド線を表示する、グリッドガイドとともに使用すると有効です。縦三本、横三本のガイド線によって黄金分割構図がわかりやすく、水平補正にも役立ちます。
水平線のある風景写真はもちろん、スティルライフ、物撮りなどしっかりした構図が必要な撮影から、動きのあるスポーツや子供、動物写真にも二つの機能を同時に使用していると撮影のシャッタータイミングを逃さず構図を決めるに役立ちます。
写真撮影のみならず、テレビ撮影クルーのカメラマンを見ていてもやはりグリッドガイドを利用してカメラ設置を決めているのをよく見かけます。

新宿西口ライトグラフィカ

ポートレートの構図

人物撮影の際、焦点を合わせるのは大抵が顔部分だと思います。そのためファインダーの焦点部分が真ん中にある場合、そのまま顔に焦点を合わせてシャッターを押すと、人物の顔、頭部分が真ん中にきてしまい、いわゆる日の丸構図になってしまいがちです。
これは横位置でも縦位置でも起こることで、どちらにしてもポートレート写真としては、頭の上の部分が余分な空間が多くなりがちです。
顔部分に焦点を合わせて、ピントを維持しつつファインダーを見ながら構図を決めていきます。
頭上の余分な空間を取り、人物全体がしっかり構図内に収まるようにしましょう。

ただ何度も出てくる、黄金分割構図にしたがって、空間を作りあえて被写体をフレーム内の端に寄せることは大切ですが、F値の絞り方、撮影の環境、ポートレート写真のテーマなどに沿って、さりげなく、且つ決め手のある構図を作っていきたいですね。

撮影機材の専門店

高さをつくる

物撮りのテクニックは商品の特性によっても、環境設定によってもさまざまですが、今回は商品の高さについて考えてみます。
カタログやオンライン販売に最も多いシンプルな白背景の場合、装飾などがないため、商品そのものがわかりやすい反面、味気ない感じも否めません。
また白地にそのまま商品をおくと立体感もないため、訴求力にかけることもあります。
それをシンプルに解消するのが高さです。そう、商品を少しだけ高さを出しておくことによって、証明による影もできるため立体感を自然に表現できます。

例えば商品が、お皿、本、詰め物菓子を例にしてみましょう。これらの商品の下に1cmから2cmほどの厚みの物を敷きます。その上に商品をおくことによって自然な影が現れ、商品をぐっと引き出すことができます。
商品が透明でなければ下に敷く物は本や手帳など身近な物で構いません。安定感のある平らな物をカメラバックに入れておくと便利です。薄いタイルなども便利です。

こんな日常の物を使って物撮りにも工夫を加えると、オリジナル性ある商品撮影ができそうですね。

撮影照明のライトグラフィカ

画像の大きさとメモリーカード

さて画像のサイズ、解像度の大きさを設定すると、使用するメモリーカードの中にどれだけの写真が保存容量されるのかが気になるところです。
保存できる枚数などは、使用する機種、そして天候や環境によっても変わりますが、あるメーカーが提示する枚数は、4GBで、1000万画素の写真を撮影した場合は約760枚保存できる、つまり撮影可能ということです。
さらに8GBでは同様の画素数で、約1530枚。

そしてメモリーカードには、データ転送速度の表現がまちまちだったため、規格が生まれ、現在SDスピードクラスと呼ばれる規格が、Class 2, Class 4, Class 6, Class 10と四つに分けられています。
例えばClass 2の場合は読み書き時のデータ転送速度が最低毎秒2MB、といったように目安があり、
これによってメーカーが違っていてもメモリーカードのデータ転送速度が比較しやすくなりました。
画質、写真の大きさを考えると同じように、その後の用途、転送、編集などを考えことが、すべて「写真撮影」のくくりになっていると言っていいかもしれませんね。

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