『スマート照明システム「Hue」』

フィリップス社によるスマート照明システム「Hue」は、スマホのアプリで照明のオ
ンオフをしたり色を変えたり、自由にカスタマイズするシステムです。
またSiriにも対応したので、いちいちアプリを起動せずとも話しかけるだけで照明を
操作できます。

「Hue」の照明器具は、既存の電球と交換可能なモノをはじめ、さまざまな形態のモ
ノが続々とラインナップされています。

フィリップスは2015年、スマート照明システム「Hue」の配線及び電池が不要な
「タップスイッチ」を発表しましたが、このほどそれに引き続いて、新しいモーショ
ンセンサーを発表したとのこと。
人の動きに応じて、場所やシチュエーションに応じた最適な光をつくり出すことがで
きるそうです。

このモーションセンサーは、配線不要でどこにでも設置でき、最大2部屋の照明を操
作できます。
動きの検出範囲は約5mで、誰かが近くを歩くたびに照明が点灯するのです。

モーションセンサーが部屋全体の照明を操作するので、Hueシリーズのマルチカラー
のスマート電球があれば、特別なシーンをつくり出すように、アプリでセットするこ
ともできます。
さまざまな色合いの複数の照明を使って、就寝前や朝など、特定のシチュエーション
に最適な雰囲気を醸し出すことが可能だ。

場所に応じた設定もいくつかあります。
例えば、廊下の照明を操作する場合は、人の動きがなくなってから数分後に消灯する
ようにセットしたり。
「自然光」設定にすれば、モーションセンサーと照明が部屋の自然光量を検知し、自
動調整して消費電力を減らしたりすることができます。

現状の照明に不満が無ければ、なかなかメリットを見出せないかもしれませんが、使
い方次第では果てしない可能性を秘めたシステムなので、近未来では当たり前になる
かもしれませんね。

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旅して、コンテスト

国際観光収入(旅行先の国が海外旅行者から得る収益)は経済に大きな効果をもたらすため力を注ぎます。
多くの国ではそのために観光招致を広めるためにプロモーションなどしていますが、その一つにこんなコンテストを目にしました。
「VISIT ITALY フォトコンテスト」と題して、イタリア政府観光局ENITがイタリアを訪れた人を対象にイタリアで撮った写真を募集したコンテストです。最優秀者にはイタリアへの往復航空券が贈られます。
たまたま好きな国を訪れて、そこで撮影した写真を応募でき、もしも往復航空券がゲットできるならばなんてラッキーなんでしょう。
応募にはアリタリア航空にてイタリアを訪れた、という条件付きですが、2016年12月までイタリアで撮影した写真を、2017年1月31日まで応募することができます。
この応募期間は2016年を前期、後期と分けて、前期の応募はすでに終了していますが、後期の応募は7月から12月まで撮影した写真が対象です。
今年の7月以降にイタリアを訪れている方はチャンスです。
審査委員は観光局のコンテストとあって、在日イタリア人大使夫人やイタリア文化会館東京・館長といった普段のフォトコンテストと趣が変わった方々から東京都写真美術館副館長までいらっしゃいます。
旅行をして、フォトコンテストも参加って、なんだかお得な感じですよね。

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『Leica製インスタントカメラ』

インスタントカメラと言えば、ポラロイドやチェキと言った製品が有名ですが、かの
高級カメラメーカーのライカからもインスタントカメラの新製品が発表されました。

どうやら密かなインスタントブームが起きているようですね。
インスタやLINEでは最早当たり前のフィルタが無いことや、フィルムならではの「味
わいのある画」が撮れたり、現像するまでどんな写真が撮れたのかわからないドキド
キ感が、逆に新鮮で人気なんだそうです。

製品名は「Sofort(ゾフォート)」。
まるでインスタのアイコンのような、高級感のないかわいらしい外観が特徴ですが、
ライカの赤いロゴがキラリと光ります。

カメラは様々な撮影モードを備えています。
中でも注目すべきはセルフィー機能で、セルフタイマーも内蔵。
チェキよろしく、レンズの上に小さな鏡があるので、自撮りする際に顔を見ることが
できます。
アナログですね~。
数々のオートモードに加えてマニュアル機能もあり、ピントや明るさを調整可能で
す。

そしてスペックですが、レンズは60 mm F/12.7、シャッタースピードは1/8から1/400
秒、光学ファインダーを装備しバッテリーは数百の写真を撮影するのに十分なほどで
す。

ただ、あくまでインスタントカメラなので、写真のクオリティーはそれほど重要でな
く、普段とは違う楽しみを見出すために買うべきなのでしょう。

フィルムは自社ブランドのものか、チェキ用のフィルムも使えるそうです。
ライカ製のフィルムはモノクロとカラーの2種類があるとのこと。

気になる価格は、インスタントにしてはかなり高めで約3万4千円。
まあ何と言ってもライカですからね。
11月発売予定だそうです。

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ロバート・フランクのドキュメンタリー映画

近年写真家に関連した映画が多く見られますが、ここにきてロバート・フランクのドキュメンタリー映画の予告が解禁されました。
すでに伝説化されているその名は、現在の写真界でも大御所中の大御所。この11月で92歳になるロバート・フランクは1958年発表の「The Americans」が最高傑作として知られ、写真学校始め、写真を勉強すると必ずと言っていいほど目にする写真集の一つがこの「The Americans」です。
長年の友人で映画編集者でもあるLaura Israel(ローラ・イスラエル)が監督として作り上げたこのドキュメンタリー映画は昨年2015年のニューヨーク・フィルムフェスティバルを皮切りに、アメリカ本国やカナダでは一般公開していて、ヨーロッパやアジアでは映画祭で公開されています。
日本での一般公開はあるのか、いつなのかは分かりませんが、そうなればまさしく「観なくちゃ」ならない映画の一本であることは確かです。

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サイトとフォトグラファー

以前こちらでもお話ししたことのある愛猫サイトのilove.cat (http://ilove.cat)、お話しした時に注目したのは撮影しているフォトグラファーの写真でした。
最近、愛犬サイトといっていいのでしょうか、犬と暮らすということ、をコンセプトにした、ONE DAYというサイトを見つけました。
これまた写真がいいんです!
ilove catでは、飼い主さんと猫、住んでいる環境をテキストと半分半分くらいの割合で写真を挟みながらインタビュー形式のものですが、ONE DAYではずずずっと、見ごたえのある写真が続きます。そして一番最後にテキストが。
どちらの写真も猫、犬、飼い主さんとのほどよい距離を撮影し、猫、犬だけでなく住居空間のちょっとしたオブジェや「住んでいる印」が写されていて、見ている自分自身もその空間にお邪魔しているようなデジャブ感のある心地よい写真が載せられています。
ilove cat ではほぼ丸尾和穂さんが、ONE DAYでは濱田英明さんが写真を担当されています。
フォトグラファーの名前を意識したことがなくても、日常の生活の中で知らず知らずのうちに広告写真や雑誌の中で写真を目にしているかもしれません。
写真がモノを言うサイトでは、写真家の持つトーンがそのままサイトの印象に繋がってきます。ゆえに写真家の特徴がサイトの特徴になるといってもいいでしょう。
見る人、読む人に印象を瞬時にして与え、そしてその後も印象を残す写真は、あらゆるサイトを立ち上げる際に写真家を誰にするか、どの人の写真で行くか、というのはコンセプト上とても大切なことなので、逆に見ると、どの人の写真を使っているかによってそのサイトの性質、テーマのようなことまで手繰り寄せられるようなキーワードということです。
ああ、いいなこのサイト、と感じることがあったら、どなたが撮影しているか見てみてはいかがでしょう。

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『スローモーション撮影ブース』

日本のビール大手「アサヒビール」が、広告代理店「10x」とタッグを組んで、「Asahi Slow-Mo Booth」という、スローモーション撮影ができるブースを設置するユニークなプロモーション活動に取り組んでいます。

プリクラのように、中に入って写真を撮影するブースになっていて、ユーザーは自分たちのスローモーション動画を撮影して、楽しむことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=NASvVD20o_o

「Asahi Slow-Mo Booth」は、アサヒのビールグラスをモチーフに設計されていて、ブース内に入ると、まるでビールグラスの中にいるような感覚になります。

1500個の金属リング、7500個のLEDで構成されています。
内部には最大4人が入れるようになっていて、プリクラを撮るようにポーズを決めたり、踊ったり、ヘン顔をしたりして、好きなようにアクションをします。

そこで撮影された動画はユーザーに送信され、再生して閲覧したり、「#AsahiSlowMo」のハッシュタグを使って、そのまますぐにソーシャルメディアでシェアをして楽しむことが出来ます。

で実は、内部には仕掛けが施されているそうで、入口ドアの上にトラップが仕掛けられていて100個のピンポン玉が放出されたり、ビールの香りがする水滴が噴射されたりして、まさに「ビールグラスの中にいるような気分」で楽しめる、遊び心ある楽しい演出が満載です。

このブースは世界巡回をおこなう見込みで、まずはロンドンの街に出現するそうです。

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『浮いて光る円盤』

ユニークなLEDライトその1。

https://www.youtube.com/watch?v=9AInV81vjpE

「LUNALUXX」といいます。
円盤が浮いて光るという、まるで魔法みたいな不思議な照明。
でもちゃんと科学的な技術で出来ているんです。

この照明には、強力な磁石が仕込まれていて、磁力の反発する力を使って、円盤が空中で浮かぶようにバランスをとっています。
しかし単に磁石を使っただけではうまくバランスが取れません。
磁力が少しでも強いと上に飛んでしまいますし、少しでも弱いと下に落ちてしまいます。
微妙な磁力バランスが必要なのだそう。

そこでこのスタンドでは、スタンド上部を電磁石にし、磁力を微妙にコントロールしつづけているそうです。
1秒に1000回もの電流を測定して、微調整しているとのことです。
そうして、空中にぴたっと静止できているんですね。

さらに発光体にも一工夫。
この発光体にはコードレスですし、バッテリーも搭載していません。
でも光っているから不思議です。

これは「蛍光」と呼ばれる仕組みを使っているからなんです。
スタンド下部から、青色LEDの光が円盤に照射されています。
その光が反射&伝達され、この円盤自体が光り、あたりを明るく照らします。

そして、ライトのON/OFFの仕方ですが、物理的なスイッチはありません。
円盤を浮かべるか、取り除くかという、わかりやすくシンプルな動作によって明かりがついたり消えたりします。

浮くことに意味はありませんが、とにかくオシャレ感満点な照明ですね。

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犬派ニュース

猫も犬も癒しが必要な現代社会にとってはどちらも飼い主さんたちにとっては大切な存在。
最近では随分と猫ブームと騒がれていますが、そんななか、犬猫アプリの「ドコノコ」とBRUTSUがコラボした「犬の写真大賞(仮題)」が企画されました。
8つのテーマに沿う犬の写真を撮影し、そのテーマをハッシュタグをつけてドコノコに投稿する、というシンプルかつ参加するだけでも楽しそうな企画です。
テーマは、「変顔」「寝相」「なかよし」「いやいやえん」と犬を飼っていたら、「あるある」のテーマから、犬の写真に俳句のコメントをつけて投稿する「犬句」といった独特なテーマまであり、テーマを課題にして愛犬を撮影するのも楽しそうです。
投稿枚数には制限がなく、ただ、一緒に暮らしている犬の写真のみというルールがあります。
優秀作品はBRUTSUのムックに掲載されるとのこと。
BRUTSUは今年3月に犬特集を発行し、その特集に加えて新たな企画収録されてムックとして発売されることになり、その企画の一つがこの「犬の写真大賞(仮題)」ということです。
愛犬をSNS上で披露し「いいね!」の賞賛を得るだけでなく、選ばれてBRUTUSに載るかもしれない。今の時代だから可能なフットワークのいいコンテストです。
愛犬のベストショットをぜひ!

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『カメラが捉えたサンゴの死』

世界初、サンゴの白化現象の過程がとらえられました。
「サンゴの白化現象」とはすなわち「サンゴの死」です。

地球最後の楽園といわれるオーストラリアのグレートバリアリーフ。
この地で、サンゴの大量死が見られたのは今年初旬のことでした。
サンゴの研究を続けてきたクイーンズランド工科大学の生態学者たちによって、サン
ゴの白化現象の過程が初めて動画にとらえられました。

カギとなるのは、サンゴが共生する「褐虫藻」とよばれる藻類です。
褐虫藻はサンゴから無機塩類とすみかを提供してもらい、サンゴは褐虫藻の光合成産
物から栄養を得ています。
二者はギブアンドテイクな共生関係なのです。

ところが水温の変化に敏感なサンゴは、ほんの数度でも水温が上昇すると、環境スト
レスによって褐虫藻を追い出してしまいます。
結果として起きるのが、白化現象です。

水温が上昇したまま長い時間がたつと、藻類はそのままサンゴのもとに戻ることな
く、サンゴは栄養不足の状態に陥り、やがて死に至るのです。
これが今回、グレートバリアリーフで起きた大量死現象です。

そしてサンゴの死を解明するため、大学による観察実験が行なわれました。
観察は、デジタルカメラと顕微鏡を使って8日以上にわたって撮影をしたそうです。
サンゴを水槽に入れ、温度を上昇させた様子をタイムラプス動画におさめられまし
た。

動画では、数時間で26度から32度に水温が上昇したとき、サンゴが褐虫藻を放出する
瞬間が映し出されています。
サンゴの死は温暖化のサイン。
命がけで教えてくれたメッセージを、見過ごしてはいけませんね。

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『ブノワ・パイエ』

でっかいLEDランプキューブを抱えて、キャンピングカーでカナダを撮影して回った
写真家ブノワ・バイエ。
彼の3年間の成果が、世にも奇妙な風景写真として公開されました。

https://www.behance.net/Benoitp

星空や月明かりに照らされた夜の景色などというと、写真家にとっては使い古された
常套句。
ブノワ・パイエはこのありきたりなモチーフをあえて撮影するとともに、そのフレー
ムの中央に、LEDランプキューブを加えたのです。

進行中のプロジェクト「Alternative Landscapes I・II」のために、パイエは実に5
年間ものあいだ、カナダの原野をライトを持って走り回りました。

LEDランプキューブは、90cm四方の段ボールにLEDを取り付けた自作の道具。
それをつり糸で釣り上げたりあるいは三脚に固定し、撮影のあとでレタッチを加えて
三脚を消してキューブが浮いているように見せています。
撮影は多くの場合、月も風もない、何もかもが静かな夜に行われるそうです。
そして4分の露出時間を使って、その風景に奇妙な光をもたらします。

パイエはここ3年間を、キャンピングカーの中で過ごしたそうです。
よい気候条件を求めて、国中を旅し、バンクーバー島のケネディ湖から、ケベックの
ラ・モリシー地域国立公園まで、彼の行く先にはもれなく光の箱がついてきます。

無人の埠頭を撮るときも、雪のつもった樹木を写真に収めるときも、彼を惹きつける
のは風景写真としての「平凡さ」です。

輝くキューブは、常にフレームの中心に浮かんでいます。
そのキューブは見る者の目を引きつけてやまないのですが、いちばん面白いのは、そ
れによって周囲の景色がより魅力的になっていること。
「オルタナティブ・ランドスケープ」、つまり「もうひとつの風景」。
光を放つキューブが素晴らしい風景のど真ん中にあったら、その風景の見方はまた
違ったものになります。
彼はこの方法を使って、風景というものの概念を研究してきたのです。

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