ディフューザーボックス

前回お話ししたスレーブ撮影、この撮影方法を利用してさらにテクニックに磨きをかけましょう。
スレーブ撮影と平行して活用したいのがこちら、ディフーザーボックス。
いわゆるディフーザーですべての側面を覆ったボックス型のアイテムです。名前通り箱形の四角いものから、ドーム型のものまで形はそれぞれ、サイズは様々あります。
小物撮影の場合には小さいものでも十分活用できるでしょう。

さて、スレーブ撮影とディフーザーボックスをどのように組み合わせたらよいのか。
スレーブ撮影では横や斜めからの光などの多灯撮影が可能ですが、光のコントラストが強くてスレーブ撮影の反対側が強い影ができてしまうことがあります。
そこで被写体をディフーザーボックスに入れて、スレーブをディフーザーボックスの外から発光すると、それはちょうど良い柔らかい光となってボックス内にある被写体を照らします。

こんな組み合わせ撮影も是非お試しください。

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スレーブ撮影

スレーブとは直訳では奴隷という意味で、マスターとよばれる主体となって制御するシステムの対義語です。
コンピューター用語でもOSがインストールされているハードディスクに対して、インストールされていないサブディスクのことをスレーブと言ったりしますね。
さて写真撮影においてスレーブというと多灯撮影のことを指します。

光に反応して発光するスレーブフラッシュもあれば、トランスミッターを使用してマルチ発光をつくれるものまでタイプはそれぞれです。正面からの一灯撮影と比べて多灯撮影のバリエーションの深さと面白さは比べものにならないでしょう。

トランスミッターなどは初期費用や使用方法など経験が必要な場合もありますが、光反応のスレーブフラッシュなどは光量の調整などができいことがありますが、手軽に試せることが魅力です。
光量の微調整ができない場合は、被写体に対してスレーブの置き位置を調整しましょう。

商品写真から人物撮影まであらゆる被写体に対してスレーブ撮影は有効です。

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物件写真2

前回お話しした物件写真、室内写真の撮影のコツについてもう少し。
前回の1つのポイントをふまえて、さらに重要な2つのポイントがあります。
1つは撮影前に大切なこと。それは天気です。
室内写真といってもストロボを避けるため、また実際に物件の自然光の入り方を見ていただくためにも自然光で撮影します。

可能ならば写真撮影日は晴れ、または曇り日を選びたいですね。
晴れがベストと思われがちですが、実は意外に曇り日の方がキレイな光を得られることもあります。
曇り日の方が日焼けのレベル目安のUV数が高いことがしばしばであるように、雲自体が反射してレフ板の役割をし得る光量が多いからで、さらに晴れの日の直射日光ではなくソフトな光のため、写真撮影には適した光といえるでしょう。

そしてもう1つのポイントは撮影時、または撮影後の編集で大切なこと。
それは水平を保つことです。
カメラのグリッド機能を活用して、壁の線、角、床の線、窓枠などをうまく利用しながら撮影しましょう。さらに撮影後はモニターでの調整で確実に。

これらの物件写真撮影ポイントを、インテリア写真の一環としてもご参考ください。

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物件写真

商品写真が撮影機材によって、仕上がりが全く変わることがあります。
照明やレフ板、ちょっとしたテクニックで写真の仕上がりが数倍キレイになると、撮影のやりがいもありますよね。

ネット上で写真の違いが訴求力そのものに結びつくのは商品写真のみではありません。
そう、物件写真。
売買にしても賃貸にしても、決して安易に決められる購入物ではない分、まず物件そのものの条件、状態、環境などが考慮されますが、写真の訴求力は大です。
例えば、賃貸物件を探されたことのある人なら経験者は多いかもしれませんが、写真で「キレイ、明るい、広い!」と気に入っていざ物件を見に行ってみると、共通点はあるものの写真写りが随分よかったなという経験。
顧客の「目を引く」写真がいかに大切かということがわかります。

商品写真と同じように、物件写真もまず基本的な「コツ」があります。
・明るめに撮影、露出オーバー目
・ストロボの使用を避ける
・広角レンズの使用

このベーシックなポイントを押さえるだけで随分見栄えが違います。
ちょっとしたコツで変わるのならば是非取り入れたいポイントです。ブログなどに使用する室内写真にも転用できます。是非お試しを。

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こだわり組み合わせ

前回レンズマウントについて触れたので、こんなお話を。
商業写真よりはどちらかというとアーティスト写真を撮影する場合に用いられることですが、最新デジタル一眼レフカメラにフィルムカメラ時代のレンズを組み合わせることがあります。
この場合カメラボディーとレンズが装着可能なレンズマウントアダプターが必要になりますが、それさえあればフィルムカメラ時代に使用していたお気に入りのレンズでデジタル撮影が楽しめる訳です。

デジタル一眼レフカメラ用のレンズでないことから、露出調整が難しかったり、ヴィネット(ヴィネッティング)という画像の周囲が暗くなる効果が出たりと意図していない写真になることがあります。ただそれがかえって「味」な写真になったり、レトロ感が自然に出たりと、オリジナル性がある写真が加工することなく撮影できる面白みがあります。
まさにこだわりな組み合わせですが、一つの趣向として取り入れるのも表現方法の域が広がりそうですね。

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家族写真、集合写真 3

ひき続き家族写真、集合写真を撮影する際のポイントをみていきましょう。
前回は撮影する立ち位置、高さについてお話ししました。
今回は三脚をたてて撮影するポイントをみてみましょう。

三脚を使用して撮影する集合写真のメリットは、フレーム内の人物配置がしっかりできることと、タイマーやリモコン、レリーズを使用して撮影者本人も家族写真、集合写真に参加できるということです。
一枚の中に全員しっかり配置し、ピントもあわせて、さらに被写体に「写真を撮る」ということを意識させるのに三脚の存在意味は大きいといえるでしょう。
家族写真を撮影するにあたって、撮影する本人もその写真内に納まるということも家族写真故の意味があります。

三脚をたててカメラを装着したならば、使用するレンズにあわせて写る範囲を把握します。その中に被写体をうまく配置するか、または人数によってはレンズを広角レンズにかえるということも可能ですね。一度設置したカメラにあわせて、人物配置をかえられるので、違う人数で続けて撮影するのにも便利です。
普段撮影している被写体とは違っても、お持ちの機材を利用して家族写真を撮影してみてはいかがでしょう。

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家族写真、集合写真 2

前回お話しした家族写真。
是非年末年始に実行したいものですが、家族写真、集合写真を撮影する際のポイントを見てみましょう。
スナップとしてカジュアルに撮影する場合、三脚をたててしっかり撮影する場合の二通りをみてみましょう。コンパクトカメラでも集合写真を失敗せずに撮影素簡単且つ有効なポイントがあります。
それは高い位置から撮影すること。

撮影者が被写体に向かって同じ高さから撮影すると、一列に並んでいる被写体でないような場合、例えば一列目、二列目とカメラから距離が違う場合には、F値を絞る必要があります。それによってシャッタースピードが遅くなります。そのどちらかが劣ると、ピンぼけの原因になります。
一方、撮影者が高い位置から被写体を撮るとどうなるか?
たとえ一列目、二列目と、カメラと被写体の距離差があったとしても、カメラが高い位置にあることによって、一列目とに列目のピントを合わせる距離がほぼ同じになり、ピンぼけのリスクが減り、さらに前の人によって後ろの人の顔が隠れてしまうという単純な問題も解決します。

近くにある椅子などを利用して、少しでも高い位置から撮影してみましょう。
目線が上に上がって、被写体の表情も豊かになる効果も得られます。是非お試しを。

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家族写真、集合写真

年末年始は普段はなれている暮らしている家族や親戚が集まる機会でもありますね。
小さな子供がいる場合以外には、意外に家族が揃っている集合写真は意識して写真を撮らないと残らないものです。一同に揃う機会を利用して写真撮影をするという方も多いのではないでしょうか。

家族写真について考えるときに思い浮かぶ写真家がいます。
妻を含む四人姉妹を毎年撮り続けている、アメリカ人写真家、ニコラス・ニクソンです。
ポートレートがお好きな方はご存知かもしれませんね。
1976年から四姉妹を同じ順序で横一列に並べて撮りつづけ、姉妹の姿を正面からとらえてきたその写真は家族として、ひとりの写真家として静かにとらえています。
ライフワークが代表作品となるのも写真家故の歩みでしょうが、家族写真を撮影するにあたってヒントになるかもしれません。

年に一度の年末年始だからこそ、家族写真というポートレートについて考えてみられるのはいかがでしょうか?

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レンズマウント

デジタル一眼レフカメラで、いっけん意外に気にしない部分なのにとても重要な部分がこのレンズマウント。
レンズマウントはその名の通りレンズをマウントするもので、レンズ交換の際の要部分にあたります。
単に装着部分としてのリング状のもの。と思いがちですが、デジタルカメラの機能が高性能になるにつれて、レンズマウントの部分が重要な役割を担っているものまで種類は様々です。

メーカーによってレンズマウントは違いますし、そして同じメーカーでも年代やモデルによってカメラボディーとレンズの結合が自動的に呼応するとは限りません。

カメラ交換は写真撮影の上で表現の域を広げ、被写体や撮影する環境によって柔軟に変えることができれば理想的です。そのため写真撮影を続けている人ならばご存知のように、レンズの数は写真撮影の経験数と比例して増えていくでしょう。
そのためレンズ購入の際には、カメラボディーと接触するレンズマウントが気になるようになります。もちろんレンズマウントが違う場合にはレンズマウントアダプターというものがあり、メーカーや年代の違うレンズも使用しているカメラボディーに装着して撮影が可能になります。
欲しいレンズの種類が優先ですが、その際のレンズマウントチェックも重要です。

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寒さ対策

前回の雪景色撮影についてお話ししましたが、雪景色に限らず、冬のロケ撮影は寒さ対策が必要です。
それは撮影機材はもちろん、撮影時に備えたアイテムなども個人個人の経験を活かして、低温の環境でもスムーズに撮影できるような工夫が必要です。

例えばカメラのバッテリーからフラッシュなどの照明機材のバッテリー電池まで、低温環境ではバッテリー寿命も変わります。普段はカメラバックに入れて持ち歩いている場合、体に近い部分に入れて持ち歩くと低温を少しでも避けられます。服のポケットやベルトに装着する小物入れなどに入れて。

そして撮影の際に手先が冷えきっているとカメラの細かな操作に邪魔をします。
服装以外に手袋にも配慮してみましょう。一般的な普通の手袋では手先の小さな作業がままならない場合があります。保温してフィット性に優れている手袋、ちなみに筆者が見つけて使用しているのはランナー用の手袋です。ストレッチ素材で布地が薄く指先の動きがとても楽です。全くかさばらないのでカメラバックに入れておけば、いざという時に非常に役に立ちます。

撮影機材は三脚をはじめ金属製のものが多いので、寒い場所ではこれらの金属機材は冷たくなり、作業もしづらくなります。それに関しても素手ではなく手袋で作業すると非常にスムーズです。身近なアイテムでも写真撮影に役立つことも多くあります。

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