『かき氷』

今年の夏は暑い。
って、毎年言っている気がしますが、毎日暑いですね。
僕、暑いの苦手な上に、インドアな性格なので、全くもって夏が嫌いです。
唯一好きな夏ならではのものが、かき氷です。

ときどき、行列のできているかき氷屋さんを見かけます。
かき氷なんて家でも食べられるし、近所の駄菓子屋さんでも300円ぐらいでおいしいの食べれます。
かき氷ごときに並ぶなんて馬鹿ばかしいと思っていたのですが、8月1日から東京駅と丸の内周辺で開催される『東京かき氷散歩』の告知をみて、こんなかき氷なら、並んでも食べたいかもと思いました。
その写真の美味しそうなこと。シズル感たっぷりです。
完熟のマンゴーの果肉がたっぷりのったかき氷や、純氷でつくったかき氷など・・・はぁ、食べたい。

そういえば以前、かき氷を食べるために3時間並ぶお店があるという特集をテレビでしていたのを思い出しました。
かき氷のトッピングにこだわるのではなく、氷にこだわったかき氷で、その氷は平安時代から続く製法でつくられたもの。
不純物がなく、硬く溶けにくい氷をつかっているとか。
まずは氷を楽しんで、その後シロップをかけて食べるのが正式な食べ方で、サクフワで一度食べたら病み付きになるそう。
そんなサクフワなかき氷、行列じゃなかったら、食べてみたいものですね。

撮影機材・LED照明の専門店

『ローライフレックス』

ローライフレックスはドイツのローライ社の代表作で、二眼レフカメラの代名詞でも
あります。
一眼レフカメラとは見た目も使い方も違うので、少々購入には勇気がいりますが一度
は憧れを抱いた人も多いのではないでしょうか。

ローライフレックスの最大の特徴は、撮影レンズの上にファインダーがあり、いわゆ
る「構える」ポーズではなく猫背気味に上から覗き込むように写真を撮るという、独
特のスタイルで知られていますね。
現在でも二眼レフの製造が続けられていますが、基本的なスタイルは初代のローライ
フレックスとは変わっていません。

ローライフレックスは縦にも横にも引っ張られることがない6×6のスクエアフォー
マット。
操作の感触が優しく静かなシャッター音も魅力の一つです。
ただ、フィルム1本で12枚しか撮れないうえにレンズ交換ができない・・・と市場
で出回っている一眼レフに比べると欠点だらけにも見えますが、手間のかかる子ほど
愛着がわくというもの。

淡い写真を撮ることで女性人気を博す写真家である川内倫子さんに影響を受け、氏が
愛用するローライフレックスにはまってしまったという女性もじわじわ増えているよ
うです。
二眼レフをじっくり構えてスナップ撮影をするというのは粋ですよね。

撮影機材・LED照明の専門店

エンドフック

写真撮影において重要アイテムのひとつとして、何度も三脚を上げてきました。
撮影スタイル、被写体、カメラの機種に合わせて三脚も適切なタイプを選びますが、移動する撮影の際にはなるべく軽いカーボンタイプやアルミタイプが好まれますね。
さらに女性の場合にはカメラ機材のほかに三脚などすべて準備して移動するのはそれ自体大仕事。
そのために軽めの三脚や、セカンド三脚として手ぶれ防止だけの機能を目的とした華奢な三脚を使う際、軽すぎなのが返って難点。三脚が軽すぎて不安定な時に三脚センター棒の下部に重しを吊るして重量を増すようにするのが、「エンドフック」です。
形は文字通りフック型で、センター棒下部のキャップを外すとフックの取り付けネジが対応しているかたちになっています。

また三脚メーカーによっては取り付けネジタイプでない場合もあり、違う形で三脚にフックを設置できるようなアクセサリーもあります。

こういったちょっとした工夫で、撮影機材の軽量化も可能というのは結構助かるものです。
商品撮影用の撮影照明は

『折り畳みLEDランプ』

ユニークなLEDライトその2。

https://www.youtube.com/watch?v=W5av3HAoTHs

こちらの名前は「Orilamp(オリランプ)」。
たたんで収納できるという新しいスタイルのLEDランプです。

本体の素材は木と紙系素材で、和モダンな雰囲気。
アコーディオンのように広げたり、折りたたむことが出来ます。
全部折り畳むと木の箱になり、持ち運びもカンタンです。

色々なカタチで楽しめるのもポイントですね。
ジャバラを好きな長さに伸ばしたり、扇状に開いて置いたり、提灯のように吊るしたり。

電源はバッテリー式で7時間持続するそうです。
明るさや光量、点灯時間などは、何とスマホから調整できるという、スマートランプなのです。
Bluetoothを内蔵しており、スマートフォンには専用アプリが用意されています。

スマホからの操作では、単純な点灯/消灯の他、調光、バッテリー残量の確認、さらにはアラームやスリープタイマーと言った機能もあります。

照明本体は単純な動作でON/OFFが可能。
マグネットでくっついている2つの木を引き離すと照明がON。
そして再び2つの蓋をくっつければOFFになります。

カナダのデザインですが、ネーミングの由来は日本語っぽいですね。
折り畳みランプ→オリランプ、みたいな?
動画の様子から、提灯にヒントを得てそうな感じがしますね。

撮影機材・LED照明の専門店

光と時間

写真の画像の明るさは、「きれいな写真」と感じる基準の一つでもあります。
さて、この画像の明るさはセンサーに入ってくる光の強さで決まる訳ですが、それは何によって関連してくるかというと、おもにセンサーの感度、シャッタースピードです。
感度が強いと、つまりISO設定が高いと暗いところでも撮影できますね。また暗いところで撮影するということはシャッタースピードが遅くなるということでもあります。

「きれいな写真」はこの光の感度と時間に必然的に関連してきます。
同じ被写体を同じ条件で撮影するとします。
ISO400とISO100で撮影した場合は、センサーの感度の高さは1:4ですが、シャッタースピード時間は4:1となります。感度が上がると反比例してシャッタースピードが遅くなるというわけです。
反対に言い方を変えると、シャッター時間が長いときれいな画像という言い方もできるでしょう。
なぜならば、感度が低ければ低いほど、画像のきめが細かいからです。

光、感度、そして時間が画像の明るさに関連してくる仕組みがわかると、写真撮影の基本理論もわかってきます。

撮影照明の専門店

写真を漫画風に

今や星の数ほどあるスマホのアプリケーション。
生活の中で便利で必需品になっているものから、笑えて遊べるちょっとリラックスなものまでさまざまです。
今日お話しするのは後者の方。使うのも楽しければ、そのアプリで加工したものを送る友達のことを考えるだけでも笑えてくるようなそんなアプリ。

その名も「漫画コミックカメラ」。
撮影した写真、または保存されている写真を漫画の一コマのように加工する機能です。
陰影や背景、線やベタ塗りの感じがまさに「漫画」!
バシャ!などの擬音を選んで画像にのせることもできて、まさに「漫画」。
犬や猫などペットの漫画化も面白いですし、もちろん人を撮影した写真が漫画化になるのも楽しいです。
普通の日常の写真が漫画化にするとこんなに面白いんだとちょっと新鮮です。
どんな写真も楽しいのですが、おすすめは建物。
普段何気に歩いているビルが立ち並ぶ風景や、観光で訪れた歴史的建築物などを漫画化すると、線画によって迫力があってかっこいい。

2012年に販売(無料アプリ)され、修正、追加イメージ、SNSとの連携などを重ねて現在のアップデートは2016年ですが、写真を漫画風に加工するアプリでは現在も人気です。
バッテリーの減り具合が気になる、というコメントもありますが、メモリーとバッテリー具合を見ながら一度試してみる面白さはあります。
画像加工してからLINEで送ることもできるので、オリジナルスタンプのようにも使えそうですね。
背景フィルターは92種類、効果音などの擬音持ちは64種類でその組み合わせは自由なのでいろんなパターンで遊べそうです。

仕事の合間のちょっとした息抜きに、友達同士でみんなで送りあったり、楽しみ方はそれぞれです。
シリアスな場面でもちょっと笑いが欲しい時にでも、こんな一コマがあったら和みそうです。

撮影機材・LED照明の専門店

明るい部屋

写真を専門に勉強した人ならば誰しもこの人の名前を聞き、そして著作「明るい部屋」を読んだことでしょう。
ロラン・バルトの「明るい部屋」正しくは「明るい部屋 写真についての覚書」は写真論の古典と言われ、スーザン・ソンタグの「写真論」と同じように写真を勉強している人のみならず、映像、思想、芸術まで関連した指南書的に広く多くの人に読まれています。

さて、読まれた方に大いに賛同していただけそうなことは、正直難しい!ということ。
まずはロラン・バルトは写真家ではないので、写真論といっても写真の技術でもなければ、写真の歴史が書かれているわけではありません。ロラン・バルトは哲学者で批評家、コレージュ・ド・フランスという学問や教育の最高峰で国立の高等教育機関の教授を務めた人物。つまりはものの言い方それ自体を理解するのが難しいのです。
哲学的で、回りくどくて、曖昧で、妙にセンチメンタルな具合の文章は、写真論といえどの視点で読んでいいのかわからないほど読者を翻弄します。
そのため、何度も読み返すことになります。
というか、時間が経つと、ちょっとまた読み返したくなる本なのです。

何度読んでも難しい本ですが、ロラン・バルトのいう「ストゥディウム」と「プンクトゥム」についての違いが写真に関わっているとわかってくるような気がします。
彼はラテン語で勉強を表す言葉「ストゥディウム」を「一般的関心」とし、刺し傷や小さな穴という意味の言葉「プンクトゥム」を「私を突き刺すもの」としています。
つまり写真を、時には感動に満ちた関心を抱くけれど、それは道徳的、政治的、教養と文化を仲介しているストゥディウムと、自分から求めているわけではないのに向こうから矢のように発して突き刺してくるプンクトゥムに分けています。

例えば、以前、若者の発掘に尽力されているギャラリー経営者の話を伺った際に、ポートフォリオを持ってくる人の中で突き刺すようなものがある写真を撮る人は一握り。というお話が印象に残っています。
ああ、まさにストゥディウムとプンクトゥム。
いくら上手な写真であってもそこにプンクトゥムがなければそれはストゥディウムでしかない写真ということですね。

この猛暑の折になんのこっちゃ!と言われてしまうかもしれませんが、文学でも古典が大事、というではありませんか。写真論の古典、なかなか興味深いです。
読みやすい、とは決していえませんが、一章ごとがとても短いところは読み始めやすいです。
まだ読まれていない方、ロラン・バルトの「明るい部屋」、夏休みのお供にいかがでしょう。

撮影機材・LED照明の専門店

第47回木村伊兵衛写真賞ノミネート発表

第47回木村伊兵衛写真賞ノミネート発表

1975年創設の木村伊兵衛写真賞、第47回のノミネート作家が発表されました。
王露(オウロ)さん、清水裕貴さん、新田樹(たつる)さん、吉田亮人(あきひと)さん、吉田多麻希さんの5名です。
王露さんは写真集、そして4名は写真集と写真展がノミネート作品として選考されました。
祖母と従兄弟の写真「The Absence of Two」や亜紀書房「しゃにむに写真家」のエッセイが印象的な吉田亮人さんのノミネートは個人的にも嬉しいニュースです。
好きな写真家、印象的な作品、写真集など応援している作家がノミネートされるとさらに受賞発表が待ち遠しいですよね。
今回も選考委員は、写真家の大西みつぐさん、長島有里枝さん、澤田知子さん、そして小説家の平野啓一郎さんです。受賞発表は3月下旬です。
その後の受賞作品展はもちろんのこと、選考委員の選評も楽しみです。

美術館の照明

展示会場では作品の鑑賞に集中して改めて考えたりしませんが、集中して心地よく作品鑑賞できるのも照明技術のおかげでもあります。
日本一照明にこだわる美術館といわれているのが、パナソニック汐留美術館。
家電メーカーとして個人や法人向けに商品を展開しているだけあって、美術館内の照明は全て自社開発したLED照明を使用。今や美術館ではLED照明が主流であり、その3つの特徴を挙げているのは、紫外線や赤外線をほとんど含まないので作品を傷めないこと、省エネで器具のコンパクト化、演色性が高く作品本来の色彩を再現できるという点。
調光機能内蔵LEDスポットライトは展示に合わせて器具ごと個別に調光して、作品の忠実な色を再現しているそうです。
そのほかにもガラスケースへの照明の映り込みや鑑賞者の目の負担など条件を配慮しながら展示の照明が決定。
絵画などのガラスケースの照明の反射って気になりますよね、立ち位置を変えないと反射が強くて作品そのものがうまく見れないこともあります。
美術館の展示は基本的に自然光ではなくて照明によって鑑賞するので、いかに美術館内のライティングが重要か気づきます。
建設設備として美術館や博物館のための照明商品開発や美術館では全国の美術館の学芸員さんを対象にした「照明研究会」を行うなどして、企業としても美術館としてもミュージアムという環境での照明に力を入れているんですね。
「照明」というひとつに注目しながら展覧会を見ても、その美術館、その展覧会のこだわりが伺えて興味深いかもしれません。

ふげん社から発行されている雑誌「写真」は昨年2022年1月に創刊され、年2回(1月と7月)発
行で今月20日に3号が発売されました。
編集人が村上仁一さん、統括アドバイザーに飯沢耕太郎さん、造形設計に町口覚さんというメ
ンバーと知ったらそれだけでも単なる雑誌ではないだろうと想像しますよね。
毎号テーマごとに豪華な写真家のラインナップが並び、インタビュー、エッセイ、写真展評や
写真集のレビューなどと盛りだくさんの内容です。
最新号の3号のテーマは「スペル」。
写真はそのもの、言語を介する必要がないので世界共通語ともいえます、だからこそ写真作家
の活躍が文学に比べて速度が速いですよね。
「スペル」とは、面白くて興味深いテーマです。
刊行記念のイベントもユニークです。
1月24日にオープニングレセプションパーティーがあり、3000円で参加できます。川田喜久治
個展と特集掲載作家6名の特別展示が開催され、「写真」vol.3とワンドリンクがつきます。雑
誌「写真」は2970(税込)なので参加するだけでお得です。
2月5日にはギャラリートークとして川田喜久治氏と飯沢耕太郎氏が登場。
さらには2月18日に特別対談として作家の柴崎友香氏と鷹野隆大氏のトークイベントが予定さ
れています。こちらは会場観覧とオンライン配信もあります。
ふげん社といえば運営会社が印刷会社です。いわば本作りのスペシャリスト。2014年にギャラ
リーとブックカフェをはじめ、2016年に出版部門が立ち上がって出版社とし製本販売をしてい
ます。そんなふげん社から発行される雑誌「写真」だからこそ今後も引き続き楽しみです。
https://www.shashin.tokyo