体と写真

原美術館にて9月9日から写真展示田原桂一氏が田中泯氏を被写体として写した『田中桂一「光合成」with
田中泯』が開催されます。
田中桂一氏といえば、今年6月に逝去した木村伊兵衛写真賞からアルル国際写真フェスティバル大賞、フランス芸術文化勲章シュヴァリエなど数々の賞を受賞し国際的活動を行ってきた写真家。
亡くなる直前までこの写真展の撮影準備をされていたということです。
この写真展では世界的に活躍するダンサー、舞踏家の田中泯氏とのコラボレーションの中から選び抜いた写真作品46点の展示で、展覧会の形では日本初公開ということです。確かに1978年から80年にかけての田中泯氏を撮影した写真は貴重かつ稀な作品を観ることができます。
田中泯さんは今では俳優としても多くの作品で知られていますが、ダンサー、舞踏家としてのかれの独特な踊りを目にされた方なら、その圧倒的な身体表現に撃ち抜かれるような驚きの体験をされたでしょう。それくらい衝撃であり、ひとつの貴重な体験を享受するといってもいいほどの表現者です。
このおふたりのコラボレーションとしての写真作品、見甲斐がある展示会となりそうです。
さらに見逃したくないのは、会期中に田中泯氏のソロダンスパフォーマンスがあるのです。
これは、まだ実際に田中氏のダンスを肉眼で見たことのない方には写真展とともにぜひともおすすめで、もちろん彼のダンスを見たことのある方にも。展示写真は1978年から80年に撮影したコラボレーションを写真集としてまとめるために2016年、36年ぶりにフォトセッションが行われ、その2016年の作品も展示されるようですが、主な1978年から80年の写真の中の田中氏と現在の田中氏はもちろん違います。その写真作品の中での田中氏と現在の田中氏のダンスパフォーマンスを同時に見れるという贅沢がここにあります。
関連イベントとしてのソロダンスパフォーマンスは3回あり、メールでの予約申し込みを受け付けています。見る側がちょっと緊張してしてしまいそうな、そんな贅沢な関連イベントです。

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