『シンプルライト』

クラウドファンディング・サイト「Kickstarter」に登場したLEDランプが、目標をはるかに超える39万ユーロ(4,680万円)近くを集め話題になっています。

たいていの照明は、「スイッチをオンにする」か「つまみを回す」かで点灯しますが、このLEDランプ「Heng Balance Lamp」の点灯方法は少し変わっています。

ランプの構造はとてもシンプルで、木製のフレームと、そこに埋め込まれた細長いライトがあり、ボール2個がそれぞれ紐で枠にくっついています。
木枠に置いてある下のボールを持ち上げて、ぶらさがっている上のボールに近づけるとライトがつく仕組みだ。

昔の電灯は紐を引っ張って点灯したものですが、このランプの場合、紐を持ち上げて点灯します。
2個のボールが近づくと、ボール内部の磁石が引き合い、下のボールは宙に浮いたままとなる。
つまり電気をつけると2個のボールが宙に浮いて、ボールを離すと消えます。

このランプをデザインしたのは中国人デザイナーのリー・ザン・ウェン氏。
使用素材は木と磁石のみ。
曲線を描いた木製のフレーム内にセンサーが隠されているわけではなく、人間の手でなくては点灯できないというシンプルさは、現代ではかえって珍しく斬新なのでしょうね。
Kickstarterで、44ユーロ(約5,280円)を支援すると購入できますが、目標1万ユーロのところ、すでに39万ユーロ(4,680万円)近く購入希望者がいるようです。バカ売れですね。

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