ソール・ライター展

以前にソール・ライターについてお話ししたのは日本では2015年に公開されたドキュメンタリー映画についてでした。
1950年代から第一線でファッションフォトグラファーとして活躍していた写真家が世間から姿を消して、自らの制作活動のためにその後を捧げた彼の作品は、物を見る視点から、目の前の光景をカメラで捉える構図まで斬新で新鮮な独自なもので、2006年にドイツのシュタイデル社から出版された作品集で一気に注目を浴びました。彼のスタイルが改めて世界から評価されたのが83歳。
2012年にドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」が撮影され、2013年に90歳手前で旅立ちました。
それから時を置いて、4月の29日から日本では初となるソール・ライターの回顧展が開催されます。
ニューヨークのソール・ライター財団の全面的な協力のもと、財団所有のモノクロ、カラー写真の他に絵画作品や資料が公開されるそうです。
鮮やかな色彩、大胆で綿密な構図。見た瞬間にはっとさせられる彼の作品に惹かれたら、ぜひ足を運びたい貴重な展覧会です。
期日は4月29日から6月25日、場所はBunkamura ザ・ミュージアムです。
ちなみに同ミュージアムで4月15日まで開催されている展覧会は、昨年日本画の素晴らしさを改めて知らしめた若冲ブームを経て浮世絵師、日本画家の河鍋暁斎の展覧会が催されています。
Bunkamura ならではの企画力が素晴らしいですよね。

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