『Photoshopを使っていない』

いまや、写真は「Photoshop」で補正するのが当たり前の時代かもしれません。
プロでなくても「Photoshop」を使えば、驚くような視覚効果のある作品をつくりやすくなりました。
現実ではないようなCGもお手の物。

しかし写真家のチャーリー・キッチンは、こうしたトリックは望んでいません。
彼は、昔ながらのカメラだけを使って幻覚をつくり出そうとしている写真家です。

http://charliekitchenphotography.com

キッチンはこれらの写真を、大判カメラと型板を使って制作したそうです。
制作には1枚に数日もの時間がかかっていて、「何をするにも多くの労力を注ぐというのがわたしのやり方なのです。時には多すぎる場合もありますけどね」とキッチンは言っています。

キッチンがこのアイデアを考え始めたのは、大判写真を始めた3年前だったそうです。
レンズの焦点を合わせてフレームを構成し、画像を感光させる。
キッチンはこうした作業にかかる時間が気に入っっていました。
そして大判写真で何かほかのことをやりたいと考えた彼は、写真家ハナ・ウィタカーの実験的な「インカメラ・コラージュ」という制作手法からインスピレーションを得たのだそうです。

キッチンは、この手法に磨きをかけるために一年半を費やして、とてつもない量のフィルムを無駄にし、現在の手法に辿り着きました。

フィルムホルダーに型板を挿入し、シャッターを押す。
型板を入れ替えて、カメラを少し移動させ、シャッターを押し、同じフィルムを感光させる。
これを1時間もの間繰り返し行うことで、自然風景がゆがんだ鏡に映ったような作品ができ上がるそうです。

Photoshopを使っていなくても、こんな写真が撮れるんですね。
でも、逆に言うとPhotoshopってやっぱりとても便利なものなんですね。。。

撮影機材・LED照明の専門店