『ナノカメラ』

SFのような話です。
超小型カメラが開発されたのです。
どのくらい小型かって、何とレンズ幅が驚異の0.1mmです。
ドイツの大学の研究チームが、3Dプリンターを使ってつくったそうです。
注射器で体内に注入できる内視鏡や、セキュリティーカメラとして応用することがで
きるとのことです。

研究チームによると、このカメラは、数時間で設計、製造、テストが行えるにもかか
わらず、高い光学性能を有しているといいます。
3Dプリンタで出力するだけですからね。すぐ製造出来そうです。

0.1mmって実際どのくらいかというと、塩の粒とほぼ同じ大きさだそうなんです。
3.0mmの距離から対象イメージに焦点を当てることができるそうで、しかもその画像
を光ファイバーを通してリアルタイムで確認することも可能です。

塩粒ほどの、非常に小さいカメラであるため、注射器の先端に入れて、人間の臓器や
脳に注入することができると科学者たちは語ります。
しかし、実際にこれを行うには、越えなければならない規制のハードルや実施すべき
テストがまだ残っているそうです。
技術や法規だけでなく、倫理的にもどうなのか議論を巻き起こしそうですね。

研究者たちは、「人体の内部を診察するための侵襲性を最小限に抑えた内視鏡」とし
てこのカメラを使用したり、「肉眼では見えないセキュリティーカメラ」や「視覚機
能を備えたロボット」に組み込むことができるだろうと話しています。
また、医療だけでなく工業分野においても、小さな物体に損傷を与えることなく検査
することができるようになるでしょうとも言っています。

新しい未来はもうすぐですね。

撮影機材・LED照明の専門店