色使い

小物、アクセサリー、料理、花などといった室内でのブツ撮りをする場合に、大切なことは何か?
まず被写体に合った照明を考え設置しますね。
照明と、被写体、背景など実際の撮影に入るまでに準備することは意外と多くあります。
そのひとつに照明と同じように大切なことに色の組み合わせがあります。
もちろんこれはカラー写真ということが前提にありますが、仕上がった写真を確認するとよくわかることですが、色合いがまとまっていると、一枚の写真として切り取られたその部分(構図)自体もまとまってきます。
例えばグリーンのボトルを撮影する場合に背景に水色、エメラルドグリーンといった同系色の色を用意したり、紫色のアクセサリーを撮影するときには、ビオラのような紫系、または赤色の花をちりばめたりといった具合です。

一般的に色はふたつのカテゴリーに区分され、「暖色系」の赤、オレンジ、黄色と言った暖かみのある色と、「寒色系」といわれる黄緑、緑、青といった組み合わせですね。
組み合わせる色がうまく浮かばないときには、カラーシート、色相環表などを使ってイメージしてみるといいでしょう。真新しい色鉛筆やカラーペンなどを見ても色のグラデーションがつかめますね。

この同系色の色使いが基本ですが、上級編として「補色」の組み合わせもあります。
補色とは反対の色を表し、赤の補色は青(水色)、黄色の補色は紺(紫色)などです。この補色をうまく利用するとビビット感が増したり、アクセントが効いて効率よく被写体を引き立てることができます。
普段から雑誌や広告などの写真を見て、色の組み合わせに注目してみるのも参考になりますよ。

色使いをうまく引き立てるためにも撮影前のホワイトバランスをお忘れなく!
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