脚立と撮影

スポーツや報道の撮影場面では見かけることがある脚立。
これがあるとないとでは大きく違う撮影シーンがあるのです。
人が殺到する場所での撮影はカメラマンでもビデオカメラマンでも場所を確保するだけでも大変です。もちろん三脚なんてもってのほか。
ビデオカメラマンはカメラを肩に担ぎバランスをとります、そして写真撮影のカメラマンも同じように視界確保をしつつ場所の確保もしていきます。
その中で、準備周到に脚立を持参しているカメラマンもいます。
持ち運びに便利な軽量で小型、丈夫な三脚。組み立てると高さはほんの20cm前後で、脚立の上に立てば、ちょうど他の人よりも頭ひとつ分でるくらいの高さです。
この「頭ひとつ分」の高さが、こういうシーンの撮影には大きく違いがでてきます。
多少の身長差があったとしても、周囲も同様なので、うまく人と人の間に視界が確保できればなんとか撮影はできますが、そのほんの20cmの高さをプラスしただけで視界がぐっと広くなり、被写体を他の人の影にならずに捉えることができます。

脚立は上記のようなシーンだけでなく、もちろんじっくり撮影するスタジオ撮影でも有効です。
ブツ撮り、料理、ポートレートなどでも撮影の際にカメラの位置を高くしたいことがありますよね。
例えば人物の目線を上目使いで欲しいとか、料理を真上から撮影したいとか。
そんなときに撮影者が高い位置になればいいときに脚立が活躍します。

持ち運び、備え付け、用途によって脚立の選び方も変わってきますが、撮影者の安定も考えると、やはり20cm前後の脚立がまず便利ですね。
選ぶ際に、もしもスタジオ用としてならば金属製でも黒などに塗装された脚立がおすすめです。メタリックのままだと、スタジオ撮影の際に反射する可能性があるためです。
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