光のふちどり

以前「黒締め」という写真撮影のテクニックについての話をしましたが、今日はその反対にあたるような撮影方法を見てみましょう。
黒締めは白背景でガラスやボトルといった透明の被写体を撮影する際に、白飛びすることなく被写体の立体感と透明感を増すために、被写体の縁(ふち)を縁取るように黒い線で引き締めるテクニックをいいます。
まさに、物のかたちをライティングテクニックによって縁取るといった感じでしょうか。
さて、それを「黒」ではなく「光」で縁取るのがこちら。
黒いものや暗いものを逆光の光や照明で撮影すると、自ずとその被写体の周りが縁取られます。
これはポートレートなどにも有効なテクニック。
例えば、モデルを逆光を背に立たせます。ちょうどモデルの後ろ姿に光が当たるようにすれば、こちらから見るモデルの髪の毛や肩などに光が当たって、まるで光で人物の人の形をなぞったようになります。
よくいう表現で言えば「後光のような」とでもいいましょうか。
ただ、この撮影方法で注意すべき点は、明らかに逆光のためモデルの顔、体にあたる補助光が必須になります。
どのくらい光のふちどりのバランスを重視するかは、補助光とのバランスにもよります。
光そのものを調整してもいいでしょうし、可能であれば露出やシャッタースピードで加減してもいいですね。

新宿西口ライトグラフィカ