『白熱電球アート』

弊社照明機材にも使われているLED。
電力消費が少なく、エコな光源であることはご周知の通り。

その一方で、姿を消しつつある光源もあるわけで。
白熱電球ですね。
電力消費が激しい白熱電球は、照明の省エネ化の観点から、LEDにその地位を追われています。

白熱電球を発明した人といえば、「偉人」の代名詞、かのトーマス・エジソン。
今から135年前の1880年1月27日、エジソンは白熱電球の特許を取得しました。
その2年後、白熱電球は商用化され、市民の生活に次々と明かりが灯りだすのです。
当時、時代の最先端を走っていたエジソンも、今日のテクノロジーの進化にはさぞ驚くことでしょう。

特許の説明文でエジソンは、白熱電球の発明目的をこう述べています。
「白熱光によって明かりをもたらす電球を生産するためで、その電球は電力による明かりを分けるのに高い耐性を持つ」。
やがて時代が変わり、より安価で照度の高い技術に取って代わられてしまったものの、白熱電球の発明というのは世界的にも、歴史的にも決定的な瞬間でした。

現在、日本を含む多くの国々では白熱電球を廃止するべく、法の整備やメーカーへの指導が行なわれています。
まだ世界中には、何十億個もの白熱電球があると言われています。
それをただゴミにするのではなく、芸術に活かそうとするアーティストがいます。

アメリカのアーティストユニット、Caitlind r.c. Brown と Wayne Garrettは、何千個もの使い古した白熱電球を集め、雲のような形状の巨大なインスタレーションを作りました。

https://www.youtube.com/watch?v=2UTxTJ_P4pQ

鑑賞者がスイッチを引くことで、明かりをつけたり消したり出来る「雲」へと生まれ変わらせたのです。

また、彼らは約5,500個の白熱電球を使って「月」のインスタレーションを制作しました。
ただ月を模しただけではなく、ちゃんと月の満ち欠けが表現できるになっています。

エジソンは自身の発明が衰退していくことを想像しなかったでしょうね。
このインスタレーションを見たら、どう思うでしょうか。

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