アングルを変える

前回お話しした「構図」にひき続き、今日はアングルについてみていきましょう。
写真撮影する際に、構図を決めていくことが主張したいこと、表現方法なのに直接関係していきます。さて、構図を考える時に大きなヒントになるのは、撮影アングルを変えることです。

ブツ撮りにしても、正面からまたは真上からセッティングしてとることが多いですが、被写体の印象を変える効果として、アングルを変えることが非常に有効です。左右の方向を変えるだけで被写体によっては見方が随分変わりますし、またアングルとともに目線の高さも工夫してみるといいでしょう。

ブツ撮りだけでなく、これはもちろん人物撮影でも大きく作用します。
人物撮影の場合、撮影するアングル、目線の高さがそのモデルと写真を見る側との距離感そのものに置き換えられます。例えば、上から見下ろした撮影方法をとると文字通り威圧した感じや上から見下ろした目線になり、一方下から撮影した場合には迫力が増したりといった感じです。こどもの撮影の際には、不意な仕草などをとらえるためにアングルを変えたり、そして目線の高さを合わせることがこどもの豊かな表情を引き出せることにもなります。

配置、アングル、高さなどを組み合わせていくことにより、狙った表現方法と、意図したい見せ方が実現できるようになるでしょう。
マニュアルはあくまでもマニュアルとして、試行を重ねて自分らしい表現方法を見いだしてみてください。
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