ペーパー or アクリル

これまでライディングや構図の作り方がテーマの際に、背景について何度か触れてきました。脇役のひとつである背景の大切さや、背景色によって演出も変わるということなど。
今回は背景の素材についてみてみましょう。一般的に背景にはペーパーや布などが使われることが多いですね。選択が多いことと手に入りやすいこと、そして手作りでもつくれることなどの利点があるからでしょう。今日はアクリルボードを背景として使う撮影を考えてみます。
アクリルボードの利点としては、表面が滑らかな素材がライティングによって質感を演出してくれます。また半透明のアクリルボードでは後からライトをあててディーフューザー効果も得られます。さらに、紙や布のように紙目、布目がでないので、一般的にブツ撮りでは背景の境目などをぼかすために被写体と背景の距離が必要になります。つまりはセットのサイズが大きくなります。しかし、アクリルボードの場合、その必要がなく撮影セットがコンパクトにおさえることができるのです。

写真表現に置いて、それがブツ撮りやカタログ撮影など、質感は非常に大切な要素になります。被写体、商品の性質に合わせて演出役を買う背景の素材についても試しながら選ぶことは、写真の仕上がりにも大きく関係してきます。撮影照明の専門店