撮影の裏側

何度かお話ししたことがありますが、食品や料理の広告撮影にはトリックが必要です。
いかに美味しそうに、いかに新鮮そうに見えるように、形も色も、時にはシズル感さえ必要だからです。
トリックが必要なのはその商品(食品や料理)をそのまま撮影しても、残念ながら実際には美味しそうには見えないから。
多くの方も撮影経験があるでしょう、例えばビールの写真。上手に注いでも泡がきれいに残っているのは30秒も保たないでしょう。泡がなくなりかけたり、なくなってしまったビールの写真は美味しそうには見えません。注ぐグラスに砂糖を入れるときれいな泡が保てれる、なんてこともよく言われますが、実際は食器用の洗剤を入れたりします。

さて、あらゆる食品や料理の広告があるならば、その数だけトリックがあるといってもいいでしょう。そんな撮影の裏側を、面白動画をまとめているアメリカのBlossomというコンテンツのビデオで見ることができます。YouTubeではチャンネル登録者が1000万人を超えています。

多くのビデオを発信していますが、どれも見応えがありますし、えええ!そうやって撮っていたの?という純粋な驚きもあります。
往々にして必要に応じて、食品の撮影に食品以外のものが使われることもあります。
こちらのビデオの中にも、美味しそうなホットケーキにかかった美味しそうなシロップ。これがモーターオイルとは!なるほど考えたものです。
こうやってみると広告って怖いなあって言われる方もいらっしゃいますが、いやいや、いかに美味しそうにいかにきれいに見せようとする技術と努力の結晶です。
こちらのビデオは面白おかしくまとめてありますが、実際に食品を撮影する機会があれば、このビデオからヒントが得られるかもしれません。
ちょっとした工夫から大掛かりな仕掛けまで見ることができます。
照明はもちろん大切ですから、照明プラスそのちょっとした工夫やアイデアを普段の撮影に活かせるかもしれません。

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