カメラの黒

暑い夏、太陽光の下に駐車していた車のハンドルって、しばらく触れませんよね。
それと同じように、スナップ写真や炎天下でしばらくカメラを肩にかけて歩いているだけでも、いざ写真を撮ろうとするとカメラ自体が熱くなっているっていうこともあります。
そんな時、不意になぜ白いカメラがないんだろう。なんて思ったことありませんか?
昨今はコンパクトカメラなどでは色とりどりなカラフルなカメラを見かけますが、従来カメラといえば黒。それには理由があります。
黒は光を吸収するので、撮影する際に被写体に対し光を反射させない、ということです。
そのほかにも、報道カメラマン、戦場カメラマンがシルバー部分の反射によって目立つことを避けるため、なんていうエピソードもありますね。
また、オーディオ機器のように「高級感」を保つために「黒」だ、という見解もありますが、スタジオカメラマンとしての機材であるカメラ、そして三脚や照明機器などは撮影時に撮影機器が邪魔をしないために黒、というには実践的に意味をなしています。
以前触れたことがあるかもしれませんが、撮影時は黒い服を着るというカメラマン、アシスタントは少なくありません。服によって反射があるわけではありませんが、露出をはかる際に妨げにならないように、さらに撮影するものが目立たないようにという配慮からです。
もうひとつ、カメラが黒という理由に「他の色では売れないから」というのもあるそうですよ!
でも最近はカスタマイズで色を変えるというサービスもあるようで、撮影物に影響がない場合ならば、愛着が持てる好きなカラーがいいですね。

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