瞳孔は露出

写真撮影は「文系」「理系」のどちらかと言えば「理系」と言われがちです。
メカニズムを理解するためには「露出」「絞り」「F値」などと、数値が重要になり、さらにそれらが関連しているからです。
慣れてしまえば、撮影しながら手が勝手に動いてくれますが、頭で理解しようとすると混乱することもありますよね。
しかし!動物好きな方には、このカメラのメカニズムが動物を通してよくわかります。
それは動物の目を観察すること。身近な素晴らしいモデルは猫です。
愛猫がいる方なら顕著に気付かれるはず。猫の表情は昼夜ずいぶん変わります。
それは「目」が違うから。
太陽光が十分ある日中には、猫の目は黒目が小さく、きりっとしています。一方暗くなると黒目が大きくまん丸な目になります。
その黒い部分が瞳孔です。光量を調整する部分、つまりは明るい時には瞳孔を閉じ、暗い部分では瞳孔を開く、それがカメラでいう「絞り」です。
この「絞り」の作業自体が露出であり、ちょうどいい光量を設定をすることによって適切な露出を保てるのです。
私たちヒトの目も、もちろん同じ役割をしているのですが、猫の目のように瞳孔の動きが見えやすいわけではないので普段なかなか気づかないのですが、自動的に瞳孔が調整してくれる自然のシステムってすごいですよね。

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