『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』

芸術の秋ということで、今秋公開の映画、「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」の話題。

https://www.youtube.com/watch?v=5IBIv1FweK4

誰も知らなかった天才女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーと、発見された彼女の撮った写真を巡る物語。
彼女の作品が発表されていたら、20世紀の写真史は変わっていたかもしれないーー。

2007年、シカゴ在住のある青年が、ネガフィルムの詰まった箱をオークションで手に入れる。
そこにはヴィヴィアン・マイヤーという誰も知らない女性の名前とともに、傑作としか思えない写真の数々があった。
写真共有サイトのFlickrにアップしてみると、「最高!」「これ大発見じゃん!」という声が山のように寄せられた。
ヨーロッパ、アメリカの各地で展覧会が開かれ、写真集が出版され、専門家からも「20世紀の写真史を書き換えたかも」と高い評価を得るようになる・・・。

・・・というのが、この映画のはじまりです。
嘘のような本当の話。

そして、ヴィヴィアン・マイヤーを調査すると、写真家ではなく乳母をしていたことがわかります。
15万点以上の作品を残しながらも、1枚も公表することなく、誰にも見せることなく、この世を去ったのだそうです。
しかも生涯独身で、親しい友人もなく。
なぜこれほどまでに素晴らしい写真を撮影できたのか、そしてなぜ作品を誰にも見せなかったのか・・・。
映画は、写真の発見者本人が監督を務めていて、関係者へのインタビューなどを通してヴィヴィアン・マイヤーという人物像が明らかにされていきます。

普通、良い写真が撮れたら人に見せたいし、自分を世の中に知ってもらいたいと思いますよね。
才能があるのに、自己満足で終わらせる欲のなさ、羨ましいです。
SNSが発達した現代だったら、もしかして少し違っていたかもしれないですね。

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