白飛びのない輝きを!

メタル素材のアクセサリーや腕時計の写真撮影には、どっしりとした金属の
高級感と、反射する表面のメタリック感が大切ですね。
それでも、照明機材によって金属部分や時計の文字盤ガラス部分が白飛びしてしまっては、元も子もありません!
そのメタリック感を出しつつ、いかに美しく撮影するかが今回のポイント!

輝き効果を得るためにはもちろん照明が重要です。
反射する素材だからこそ、この照明加減が難しいんですね。
さて、一体どうやって設置したらいいでしょう?
正面からの照明、順光はもちろんNG。カメラと同じ向きから照明をあてても
べとっとした感じで質感を損ね、反射で白飛びが強調されてしまいます。

それでは側面からの照明ではどうでしょう。
撮影するもののかたちにもよりますが、照明をあてる角度が難しく、
金属の面やガラス部分が白飛びしてしまいます。

そこで登場なのが「黒レフ板」。
一般的なレフ板は照明からの光を利用して、間接的に光を助長させるものですが、
黒レフ板は、被写体にあたる余分な照明をおさえる役割があります。
金属部分にちょうどいい輝きがでる弱めの照明を設定し、さらに反射して白飛びする部分を黒レフ板でおさえます。すると、白飛びすることなくマテリアル感を残せます。
照明の角度を調整しながら、ぜひこの「黒レフ板」テクニックを試してみてください!
レフ板

女性を撮影するときのフラッシュについて

ポートレイトをデジカメで撮影する機会はよくあることだと思いますが、
実際には綺麗にとったり、表情をうまく捉えるのはなかなか難しいですよね。

なかでも女性を撮影するときには
基本的には男性を撮る時よりも優しさや柔らかさの感じられる写真にしたい時が多いものです。
このように女性を上手く演出して撮影するためにはフラッシュの使い方にも気を使わなければなりません。

フラッシュは簡単に扱えるという利点があるのですが、欠点もあります。
それは光の質が柔らかくない、というところにあるのです。

ですから、女性を撮影するときにはフラッシュをデフューズさせたり、
天井やかべなどといったところにバウンドさせて、光をソフトにして使うのがいいでしょう。

もしダイレクトにフラッシュを被写体に当てたいのであれば、自然光を主に使うようにしてください。
そしてアンダーに露出補正をし、フラッシュを補助光として用いるといい具合になるでしょう。

また、フラッシュにバウンサーやデフューザーをつけると、
被写体である女性の瞳にハイライトを入れることが出来ます。

OmniやLumiQuestといったメーカーからバウンス、ディフーズの部品が発売されているの
で、こういったものを使うという手もありますね。ポートレイトライティング

ポートレイトを上手に撮影するというのはどういうことなんでしょうか。

ポートレイトを上手に写真に撮りたい!といってもポートレイトを上手に撮影するというのはどういうことなんでしょうか。

例えばカメラのボケ具合をあえて用いて女性をソフトな印象で撮影したり、または反射光をうまく使って硬くクールに男性を撮影することできますよね。つまりその写真を力強くしたいのかかわいらしくしたいのか、などといった目的にきちんとそいながら撮影ができるのが上手ということになるのでしょう。

こういったいろいろな表情を自由に出すためには、”ボケ”をいかにうまく扱えるのかが大切になってきます。ボケは、レンズの焦点距離や、絞り、撮像素子の大きさ、そして被写体と背景がどれくらい離れているのかでによって大きく変化します。こういったいろいろな要素を上手に、意識的に扱えるとポートレイトを撮影するのがかなり上達します。

具体的にみてみましょう。

はじめの段階では望遠、標準、広角の単焦点レンズを2、3本つかってみましょう。
絞りを優先して、開放近辺そしてf5.6くらいの2パターンの絞りで撮ってみるとうまくボケが扱えるようになりますよ。

ポートレイト撮影の場合には、望遠レンズを使うのが一般的です。ですが、大口径レンズも広角レンズもどちらでもボケをうまく利用することが出来るので、是非とも活用してみてください。

ボケは絞りによって変化します。ですからまず絞り優先モードに設定をしてくださいね。
その際にできるボケの”形”も大事です。できれば円形絞りまたは絞りの枚数がたくさんあるレンズを使うようにしたいですね。デジカメ撮影の機材

女性を撮影するときの露出とライティングについて

デジカメで女性の方のポートレイトを撮るときに一番大事なのは、
やはりなんといっても顔の露出でしょう。

まず、被写体である女性の顔の明るさに合わせてスポット測光や中央部重点測光でプラス補正をするというのが基本と言っていいでしょうね。

最近は技術の進歩のおかげで評価測光の精度が上がってきたために、
評価測光を用いる機会も増えてきました。

ですが、明暗差が大きかったり、意識的に露出をしたいのであれば、
やはりスポット測光や中央部重点測光を使うのがおすすめです。

被写体である女性と背景の露出が全然違う時にはHDR処理をするときもあります。

女性の顔が背景よりも暗い場合にはどうすればいいのでしょうか。

こういう場合には背景が白く飛ばないように女性に照明をあてないといけないのですが、
このときに影がどうでているのかに気を付けて、変なふうにならにようにしてください。

こういうときにはレフ板やライトボックスといった
ソフトな光をつかって女性を撮影するのがいいでしょうね。

丸いレフ板は携帯にも便利なのであるといいのですが、
あまりに携帯性を優先して小さいのにすると光が斑になってしまいがちなので、
ある程度の大きさのあるレフ板を選ぶようにしてください。

また、補助光を使ったいかにもな演出が嫌な場合には自然光をうまく使って下さい。
例えば明るい大口径焦点レンズをうまく使えばレフ板やフラッシュをつかわなくても
自然光だけで綺麗に撮影をすることも可能ですよ。レフ板、撮影照明

ポートレイトをとるのに適したレンズというものがあります

実際にはポートレイト用のレンズ、というものがあるわけではないのですが
一般的にポートレイトに向いているレンズの事をこのように呼んでいるのです。

こういったレンズの特徴をうまくつかうことで、
女性の場合にはその優しさ柔らかさを、男性のときには力強さを表現する、
といった細かい演出が可能になるんです。

まずポートレイトには
一般的には85mmから135mmくらいの望遠レンズが向いているとよく言われています。
ですが、ここではそれに限らないで広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズのそれぞれが
どういった状況に向き、どういう雰囲気を作りだすのに役立つのかについてご紹介します。

まず標準レンズです。
大口径標準ズームレンズをであれば絞りを開放、又は1段絞ったくらいで生まれるボケは
いい具合に女性の柔らかさを演出するのに向いています。
また同時に、絞ることで力強さの表現にも使用できます。
さらに、広角側を使うことでスナップ的にも撮影ができるので、幅広い使い道がありますね。

次に望遠レンズについてです。
中望遠レンズ(85mm)から望遠レンズ(135mm)は
さきほども書きましたがいわゆるポートレイトレンズを代表するものです。
バランスの良い圧縮効果がありつつ、大きなボケもあるので、綺麗に撮影をすることができます。
望遠域の際にできる大きなボケはとても使えるものですが、
そればかりをやってしまうと飽きてしまいますので、
凖望遠や標準、広角域も上手く使って、いろんなパターンを作れる方がいいでしょう。

最後に広角レンズについてです。
広角レンズや広角ズームレンズは、被写体である人物が歪みやすいです。
ですから非常に扱いが難しいのですが、
そのぶんテーマを強く打ち出したインパクトのある写真を撮ることができます。
また、最近の流行でもあるのですが、引きで全景を見せるように撮影をする、
という手を使うことも出来ますね。ライティング機材の専門店

衣服の撮影のポイントは?

ショップのカタログでも、オークション用のレビュー写真でも
衣服の写真撮影は、商品の置き方から、照明まで、なかなか手強いもの。
どんなポイントをおさえていけば、商品写真として成り立つのでしょうか。

まずはどのように衣服をおいて撮影するかがポイントです。
トルソーのようにマネキンに着せるのも、かたちが保たれるので便利ですね。
またはハンガーに吊るす、そしてそのままテーブル上に置くという3選択くらいあるでしょう。どちらを選んでも、ここで大切なのは背景です。
トルソーに着せて撮影する場合は白、またはグレーの背景紙を設置し、撮影後背景を白抜きするとカタログらしいきれいな仕上がりになります。
大きめの背景紙がない場合は、シーツを用意して、トルソーの背景にします。
シーツ後方から弱めの照明機器を用意すると、逆光で衣服の縁取り部分が浮き上がり、編集の際に白抜きしやすくなります。

そしてテーブルにおいて撮影の場合は、衣類の大きさにもよりますが、例えばシャツやジャケットなどは肘部分を畳んだり、動きを見せることによって画像がまとまりやすくなります。広げたまま撮影するのではなく、畳むことによって立体感もでてきます。
さらにランジェリーや薄手の素材、また淡い色の生地などはライトボックス(トレス台)にのせて撮影すると、生地のマテリアル感がぐっと分かりやすくなります。
素材感を伝えるためにも、クローズアップして撮影するのはとても効果的です。

どのような素材、色、かたちによって、いろいろな撮影方法を試してみてください!商品撮影は専門の撮影機材でワンランクアップの画像

劇的なウエディングドレスを。

今回は、多くの人がシャッターを押す機会が多いのにも関わらず、なかなかうまくとれない「ウエディングドレス」について見てみましょう。
結婚式では、誰でも一枚でもその記念すべき日を、そして主役である新郎新婦を撮りたいもの。さて、難しいのはウエディングドレスの「白」をどう撮影するか。

余談ですが、日本とヨーロッパ圏内でのウエディングフォトの違いはどこにあるか?日本人顧客の場合、とにかく露出高めの撮影を求められます。
ウエディングドレスの白を飛ばしても、とにかくオーバー気味を好む傾向があるんですね。一方、ウエディングドレスを決してレンタルしないヨーロッパでは、このドレスへのこだわりと、それに伴って金額もかかってます。それだけ重きを置いているので、ドレスのディテイルなども大切にしたいもの。オーバー気味にとってしまったらせっかくの細かなディテイル、マテリアル感が台無しです。

結局は撮影モードも好みの問題ですが、その新婦のウエディングドレスをどうきれいに撮影するかが大切ですね。コンパクトカメラでもなるべくISO設定は低めにしましょう。ISO100~400で通して撮影したいですね。一眼レフの場合、教会内など室内が白い場合は、フラッシュを天井にバウンスさせて反射によって得られる柔らかい光を利用するのもきれいな撮影につながります。

上級者テクニックとしては、ストロボのトランスミッターを使って、カメラの位置とクロス、または逆光の位置にストロボを事前に設置しておいて撮影すると
非常に自然で、且つドラマチックな照明が得られます。
一生に一度の場面撮影をちょっとした技術でUPしてみてください。ジューンブライド、結婚写真の撮影照明もこちらから

大胆なアングルで。

「おいしそう」な写真撮影のために、2つのキーワードを見てきました。
今回は、どの角度で撮影するか、アングルを考えてみましょう。

まず基本的には、実際にテーブルで食事をする目線、つまり45度から60度の角度がより自然とされています。
前回までの2つのキーワード「手前ボケ」「逆光」を活かしながら、この角度で撮影すると自然かつ、立体感のある料理が表現できるでしょう。

そして、さらに「おいしそう」な写真を得る、もうひとつのアングルがあります。
それは、より寄る。ということ。
簡単なことなのに、この撮影方法で迫力そして、料理の温度が伝わるような臨場感のある写真が撮れます。コンパクトカメラではマクロモードを使うのもひとつですし、
一眼レフの場合は、マクロレンズはもちろんOK! それ以外には広角レンズは遠近感のゆがみがでてしまうので避けたいですね。
この「寄り」の撮影はローアングルで撮るとさらに質感、食材の立体感がでます。
そして大胆な構図も「おいしそう」な料理に撮影するためには効果的です。
盛りつけられたお皿の一部だけ、お皿部分を大胆に切る、高さのある食材は真横から撮る、など切り口はいろいろ。
角度と構図を組み合わせながら、料理によってアングルを変えていくとバラエティーがでてきますね。
西洋料理の場合、新鮮な質感を見せるためにも、露出は高めに撮るのもひとつ。
シャッター速度が遅くなることもしばしば。基本ですが、料理撮影には三脚をお忘れなく!撮影機材の専門店ライトグラフィカ

ガラスと液体、反射と透明さ!

ワインを代表として、ボトルに入った液体を撮影する場合のコツをみて見ましょう!
スティルライフの撮影では、順光、つまり正面からの照明だけでは美しい写真を撮るのは難しいもの。
それはガラスと液体、という素材を合わせ兼ねたワインの撮影にも同様にいえることですね。
さて、それではこの手強い被写体を、ガラスの質感とワインの透明感(ここでは白ワイン、またはロゼを考えてみましょう)を出すにはどのようにしたらいいのか。
2つのポイントをおさえると、自然に且つ透明感のあるさわやかな画像を得られるでしょう。

ひとつ目のポイント。それはまず液体を透明に見せるために照明は逆光が効果的ということ。ライトボックス内での撮影の場合、照明をライトボックスの後ろから照らしたり、またはデスクスタンドをボトル後方に設置すると、ワインの透明感が出てきます。2つ目のポイント。逆光照明にしたら、もちろんワインボトル前面への照明が必要。ここで直接照明をあてるとボトル部分に照明反射が露出してしまいます。そこで活躍なのが「レフ板」。
逆光に設定した照明から、レフ板を通した間接的照明がボトルとエチケット部分を立体的に浮き立てます。
この逆光とレフ板の組み合わせは、簡単ながらとってもお役立ちテクニック!
透明感が欲しいのになかなかうまくいかない、という時にぜひお試しください!

次世代LED照明の威力!

さて、先月4月の世界最大規模のデザインイベント、ミラノサローネでのこと。
あれ?ミラノサローネと撮影機材専門店の弊社とどんな関係があるのだろう?と思われている方いらっしゃいますか?
それが関係あるんです!
ミラノサローネでは、通常開催のサローネ国際家具見本市とともに、2年に1度「ユーロルーチェ」という照明に特化した見本市が開催されます。
まあ、このミラノサローネは全体で出展面積が11,000㎡、出展社が2,500社に上るので、まともに見ていたらとても数日じゃ見きれないほど大きいんですよ。
そんな規模のミラノサローネでの今年のユーロルーチェ。
今年はなんといってもその見所はLED!各社のLEDの特徴と性能を全面的に引き出されています。そして、そこに研究、思考されたデザインをあわせて、ほぼすべての製品の光源がLEDになってるんですね。
インテリアデザインとして住宅市場から、オフィス、公共施設まで用途に合わせデザインの幅はいまや無制限。このLED(発光ダイオード)、すでに2009年のユーロルーチェから徐々に照明機器において白熱電球から移行が始まっているんです。環境問題を考慮され、LEDの消費電力の低さと、寿命の長さ、さらにCO2の排出抑制など、まさに時代に適った光源。
そしていま、撮影機材、撮影照明としてもこのLED対応照明機器が注目されています。
通常スタジオ撮影では、照明機器の熱で室内の温度も上がり、撮影対象が食材でも人物でも熱が与える影響や問題へ意外と大きいのです。
そこで、このLED照明機器が大活躍!撮影対象を選びません。次世代の照明機器、LED照明を試してみませんか?LED撮影照明