『大英博物館のストリートビュー』

イギリスの大英博物館がGoogleと協業し、地下1階から地上5階までの館内ストリートビューを提供しました。
これにより同博物館の収蔵品4,500点以上をヴァーチャルに鑑賞することができます。
多くの作品には、製作年や作者等の情報もついています。
その場に行かずとも、オンラインで芸術鑑賞を楽しむことができるというのは良いですね。

グーグルは「Google Cultural Institute」というバーチャル博物館を立ち上げていて、そこにはすでにルーブル美術館など、世界中の名だたる美術館博物館が参加して、美術作品や収蔵品をオンラインで公開しています。
日本でも上野の国立西洋美術館や広島平和記念資料館などが参加しているみたいです。
コレクションが時系列で並列され、クリックすると、その詳細を見ることができ、歴史を知る上でとても意義のあるサイトデザインになっています。

https://www.youtube.com/watch?v=eEJqCUiaV68

今回新たに参加した大英博物館は、毎年600万人以上の来場者数を誇る大博物館です。
ロゼッタ・ストーンやパルテノン神殿の彫刻、エジプトのミイラなど膨大な数の歴史的資料を展示しています。
ちなみに現地での入場料は無料だそうです。

同博物館ディレクターのニール・マクレガー氏は「テクノロジーによって我々のコレクションは世界のコレクションになることができる。」と述べています。
そのアーカイブを無料公開するところがグーグルの偉いところですよね。

大英博物館に行ったことがない人はもちろん、行ったことがある人も、人ごみで見られなかった展示もこのサービスでは自由に見られますので、オススメです。

撮影機材・LED照明の専門店

パリフォト2015

今年のパリフォトの日程は11月12日から15日の4日間。
そしてあの同時多発テロが起こりました。
フランスで第二次大戦後最悪の犠牲を出したテロは、フランスのみならず近隣諸国でもその憤りとやるせなさはこの先も記憶から消されることはないでしょう。
このパリ同時多発テロ事件の以前にも多くのテロ事件が各地で起きていますし、パリのみではありません。多くの報道がありますので、ここではパリフォトについて綴りたいと思います。
11月13日の夜に起きたこの事件後、パリフォト事務局は土曜日、日曜日と後半2日間の開催を中止しました。一般公開が4日間のみで、その半分の2日間を中止したのですから、パリフォト事務局としても大きな判断だったと思います。なぜならば一般的な展示会や文化活動ではなく、パリフォトはあくまでも商業市場としての場なのですから。それによって入場者数はもちろん、作品の交渉や販売に係る出店ギャラリー、名だたる出版社が連なるパブリッシャーブース出店への出版社業界の影響も半端なものではないでしょう。
しかし、それほどの状況、そしてパリフォトだからこそ中止したと言えるでしょう。
11月14日に、多くの場面で見られる、エッフェル塔をかたどったピースマーク「Peace for Paris」とともに今年のパリフォトの閉会をHPで告げています。
来年はパリフォト20周年です。
毎年11月開催のパリフォト。11月の記憶が怒りと悲しみだけにはとどまらせない、力強くスペシャルな20周年を開催することでしょう。

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日曜美術館でアラーキー

今週11月22日放送のNHK Eテレ「日曜美術館」は、写真家荒木経惟氏が特集されます。
アラーキーの日曜美術館、というだけでワクワクしてしまいます。
つい先日も「ほぼ日刊イトイ新聞」の中で「荒木さん。」という糸井氏との対談が掲載されていました。写真そのものも、撮影エピソードから撮影方法、そして何よりもご本人自身が魅力的なアラーキー。対談も興味深いのだから、日曜美術館の枠で特集されたら面白くないわけがないでしょう。
前立腺がん、そして写真家としては受け入れがたい失明という至難を経過しながら、なおも精力的に作品を取り続けるアラーキー。75歳の誕生日を迎えて、これまでと同じように新たな試み、テーマを見出し、そしてこれまで以上に写真を撮るのが楽しそうな天才写真家アラーキー。
「世界中のどこかしらでいつも作品が展示されている」とご本人が言う通り、世界中に名を馳せ、写真集が出版され、尊敬され愛されている写真家の特集だからこそ、楽しみです。
こちらでもお話ししていますが、最近立て続けに写真家をテーマにしたドキュメンタリー映画が公開されています。アラーキーも映画並みの波乱かつ魅力的な人生とともに写真を撮ってきました。
日曜美術館は11月22日朝9時から、再放送は11月29日夜8時からです。

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ダミアン・ハースト

いろいろな物議を醸したり、時に奇抜ながらも、1995年にはターナー賞を受賞している、いわずも知れたコンテンポラリー・アーティストの代表格、ダミアン・ハースト。
現代美術家でもあるハーストですが、アートコレクターとしても有名です。
そして今年から情報が飛んでいた「ダミアン・ハーストがギャラリーを開く」ということ、興味深く話されていたギャラリーが10月8日にオープンしました。
ハーストは80年代からコレクションをはじめ、現在3000以上もの作品を保有。このギャラリーはそれらのコレクションを無料で公開することを目的に作られたのです。
アートが人の目に触れることによってこそ価値があるというアーティスト魂!やることの規模が違います。
面積が3500平方メートルというスペースがある展示空間を有し、現在はオープニング展覧会はイギリス人抽象画家のジョン・ホイランドの個展が開催中。展示スペース、ショップがあり、来年には「Pharmacy2」というレストランがオープン予定です。
ギャラリーの名は「Newport Street Gallery」。これからアートシーンのみならずカルチャー、ファッション、フードと話題が発信される場となりそうです。ロンドンへ行く際には要チェックのスポットになりました。

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『現代版ポラロイドカメラ』

今や、撮った写真をすぐにその場で確認できるのが当たり前の時代ですが、銀塩カメ
ラが主流の時代は現像されるまでわからないので、撮った写真を数秒で見ることがで
きるポラロイドカメラは、画期的なカメラとして人気でした。
ところが、デジカメの普及と共にポラロイドカメラはその役割を失い、徐々に姿を消
していきました。
でも完全に無くなったわけではないんです。

一度は経営破綻し、生産中止になったものの、ポラロイドブランドの火は消えず、
2010年に復活します。
すぐに現像できる、というコンセプトはやはりポラロイドのオリジナル。
そんなポロライドカメラの現代版とも言える、ZINKプリンタ内蔵デジタルカメラ
「Polaroid Snap」が発表となりました。

その名の通り、デジカメとプリンターが一体となっていて、10秒固定のセルフタイ
マーやカラー、モノクロ、ヴィンテージ、3つのカラーモード選択でき、画素数は
1000万画素。
プリントボタンを押せば、すぐに2×3 インチの写真がプリントされます。
現代技術を用いながら、アナログな使用感が得られるという、なんとも味のある商品
です。
インクを使わず特殊な用紙にカラー画像を印刷することが可能な小型プリンター
「PoGo」という商品もポラロイド社から発売されていますね。
こちらも携帯やデジタルカメラで撮った写真を取り込んで印刷するという便利で画期
的なアイテム。

「Polaroid Snap」は、アメリカで今年末にリリース予定ですが、残念ながら日本で
の販売価格は未定だそうです。

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『ライカ阪急うめだ店』

9月1日、ライカ阪急うめだ店がオープン。
阪神に住んでいる人も住んでいない人も、ライカファンは待ち遠しかったのではない
でしょうか。

ライカ阪急うめだ店では、世界的人気のライカMシステムのデジタルカメラやプロ仕
様のライカSシステム、コンデジ、レンズ、アクセサリー、双眼鏡までと、幅広い取
り揃え。

オープン記念として販売される「ライカXマルーン」は、プレミアムコンパクトデジ
タルカメラ「ライカX」のシルバーボディをベースに、内蔵ストロボカバーにライカ
のクラシックロゴの刻印。そして外装は、100年以上前から阪急電車の車体の色に使
用されている、伝統の色“マルーンカラー”のレザーという心憎いデザイン。
もちろん阪急電鉄公認で、阪急電車の模型をわざわざドイツにあるライカの本社に
持っていって色合わせをしたという徹底ぶりです。
「ライカXマルーン」は50台限定で発売、価格は税込32万4,000円。

ちなみに、オープン前日までハービー・山口氏の写真展「ライカの世界 ~ハー
ビー・山口写真展とライカ 100年の歩み~」も開催されていました。
そのほか、ライカ歴代のモデルの展示や、ライカの歴史をパネル展示。
ハービーさん愛用のライカも展示されていたそうです。

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『伊豆ぐらんぱる公園』

寒くなると待ち遠しいのが街のイルミネーション。
一足早く、静岡伊東市にある伊豆ぐらんぱる公園内特設エリアで、開園50周年記念特
別企画のLEDイルミネーション「グランイルミ(GRAND ILLUMINATION)」が2015年11月
13日、オープンします。

伊豆ぐらんぱる公園は、水上アトラクション、お子様向けの自転車コース、巨大すべ
り台、パークゴルフなどがあり、幅広い世代が楽しめるレジャー公園。さらに園内に
ある4種類の乗り物に限り、ワンちゃんもいっしょに乗ることができます。
園内にはドッグランもあり、ワンちゃんは入園料金が無料なので、ペット連れにもや
さしいレジャー施設です。

LEDイルミネーションは東京ドームの面積の約2倍(8万平方メートル)の空間に、LED
電球約150万個が敷きつめられるのだとか。
リリースによると、イベントスタート時にこれほどの規模でイルミネーションを行う
ことは他に類を見ないそうです。
広大な敷地に、LEDがつくりだす光り輝くランドスケープはさぞ華やかなことでしょ
う。
伊豆といえば夏の花火大会も有名ですし、イルミネーションスポットとして根付け
ば、年間通して魅力的なスポットとして今後人気が高まりそうですね。
都会のイルミネーションも良いですが、自然豊かな伊豆の夜も訪れてみたいですね。

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『ニコンオリジナルトイグッズ』

ニコンはカメラだけではなく、オリジナルのマウスパッドやステッカーなどをネット
(ニコンダイレクト)で販売していますが、最近発売されたグッズが熱いです。

まず、「ナノブロック Nikon F」。
名機Nikon Fの姿をナノブロックで再現した商品で、「F」「Nikon」の各ロゴも当時
をしのばせるリアルな仕上りとなっています。
完成品の外形寸法は84×148×75mmと実機とほぼ同じ大きさ。
パーツ数は約1,000で、販売価格は税込3,980円とややお高め?
ニコンマニアのためのトイグッズですね。

続いては、「カメラトランプ」。
こちらは、ニコンミュージアムで先行販売されていました。

カメラの写真やロゴ、発売年、機種についての簡単なキャプションが添えられ、遊ぶ
楽しみだけでなく、学ぶ楽しみもあるデザインになっています。
フィルムからデジタルまでのニコン一眼レフカメラ54機種をあしらったオリジナルト
ランプで、数字順に並べると、ニコンカメラの歴史と系譜が完成します。
よりニコンマニアのためのトイグッズですね。

大人ゴコロをグッと掴んだ新商品のラインナップ展開。
どちらの商品もニコンのカメラファンなら揃えたいアイテムですね。

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ソール・ライター

ヴィヴィアン・マイヤーに続き、またまた素晴らしい写真家のドキュメンタリー映画が公開されます。
1950年代に「ハーパーズ バザー」や「ヴォーグ」などの表紙も飾りファッション写真で活躍していた写真家、ソール・ライター。印象的な名前の写真家が活躍の度合いに比べて知られていなかったのは、80年代になると突如商業写真の世界から去ったからです。
ドキュメンタリー映画の中で「有名人を撮るよりも雨に濡れた窓を撮る方が私には興味深いんだ」「人生で大切なことは、何を手に入れるんじかじゃない。何を捨てるかということだ」と語るソール・ライターはその通り、写真本来の芸術性ではなく商業写真の資本主義に重きをおくようになった舞台から去り、2006年にドイツのシュタイデル社から発表された写真集をきっかけに一気に注目されるようになりました。その注目度は2008年にはアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で個展が開かれたほど。
シュタイデル社から発行された写真集「Early Color」はなんと彼の初の写真集とのこと。
ファッション誌時代の写真も美しいのはもちろんですが、その後彼が街で撮り続けた写真の斬新なフレーミング、切り方など、衝撃を持つほどの美しさ。
フォトグラファーのみならず、デザイン、建築あらゆるアートに関わるものが彼の構図や色彩から学ぶことは多くありそうです。

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『グラデーションズ』

西新宿のICCにて、空と山などの曖昧な変化を、LED照明で再現する、田中健司の新作
インスタレーション「グラデーションズ」が公開中です。

田中健司氏は、2004年からプロジェクション・マッピング作品の制作を開始し、場所
の空間や歴史背景を取り入れた作品を多数制作しているメディアアーティスト。

「グラデーションズ」とは、空と山そして雲の変化を記録した映像から、その色を
LED照明によって再現し、日光浴をしている時のような感覚を呼び起こす環境的なイ
ンスタレーションです。

空間を進んでいくにつれ変化する風景に伴って、うつろいゆく光や影のグラデーショ
ン、音楽に包まれつつ、空の色の微妙な変化といった、日常的に感じていながらあま
り意識されていないものの美を考えさせられます。

ゆっくりと変化する空の映像と同調させるため、4,096段階に対応させたコントロー
ラーがこの作品のために開発され、LED照明を制御しています。

最近耳にする、メディアアート。
これは20世紀中盤より生まれたアートで、ビデオやコンピュータ技術をはじめとする
新技術に触発され生まれた美術です。
技術が進歩するにつれ、今後も新しいアートが生まれるんでしょうね。

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